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第2回在泰京越南寺院景福寺旧蔵漢籍字喃本調査・研究会(2018年2月16-18日)

日時:2018年2月16日(金)15時~18時
場所:共同棟4F**セミナー室K409*

日時:2018年2月17日(土)9時30分~17時30分
場所:稲盛会館2F**東南亭I201*

日時:2018年2月18日(日)9時30分~15時30分
場所:稲盛会館2F**東南亭I201*

*日によって時間・会場が異なりますのでご注意ください。

概要
東南アジア地域研究研究所には、故桜井由躬雄氏が80年代半ばにバンコクから招来し『東南アジア-歴史と文化-』(1979 年8 号)で紹介した漢籍字喃経典資料101冊がある。コレクションは、バンコクの通称ベトナム寺院に蓄積されていた19~20世紀にかけての多様な仏・道教典や祭文から構成されている。

本調査・研究会では、長らく未整理であったこれらの資料が経典写本を主とする
オリジナルであることを踏まえ、日本古文書学・仏教学等専門家を招き、マテリアルとテクストの両面から東南アジアを越えた広域アジア圏の文献比較研究の可能性を追求する。

9月末に開催した第一回研究会では、道教学及び古文書学から資料を通覧し、試験的な料紙分析を行った。その結果サンプルの経典数編について、成立年代が20
世紀から19世紀半ばに遡ること、料紙の伝統紙素材に楮ではなく竹が使用されているとの新しい知見がもたらされた。今回は、新たに仏教学、古典籍修復・表装の専門家も加えて、全資料について料紙分析のため試料を採取し様式・形態について精査を行う一方で、経典テクスト分析・史料修復工程について検討する。

主催・共催研究プロジェクト
東南アジア地域研究研究所「第2回漢籍字喃資料調査研究会」(東南アジア地域研究研究所)
東南アジア地域研究研究所東南アジア研究の国際共同研究拠点(IPCR)「東南アジア地域文献の資料論的研究 : ハンノム文献を中心として」(大阪大学・清水政明)
サントリー文化財団「和紙技術・文化論の再構築をめざして:多言語による記録と伝世資料の比較検討による学際的研究」(高岡法科大学・本多俊彦)

科研基盤(B) 「『図書館資料保存論』に関する基礎的研究」(東京大学・小島浩之)
科研基盤(B) 「逐次刊行物データベースを利用したインドシナ3国出版思潮の研究」(京都大学・大野美紀子)

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