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マレーシア映画上映会 わすれな月2018 『ムアラフ-改心』

多民族・多言語・多宗教の混成社会マレーシア。多文化共生の理想と現実のギャップを埋めようと努力を重ねてきたマレーシアの経験を知ることは、混成性が増すこれからの世界と日本をどのように理解して、どのように生きていくかを考える参考になります。
映画は異文化の社会について知る格好のテキストです。マレーシア映画を観て愉しむことはマレーシアのことを知る入り口になり、また、マレーシアをより深く知ることでマレーシア映画がいっそう愉しめます。
『タレンタイム』の監督として知られるヤスミン・アフマド監督は、マレーシア映画の魅力を世界に知らせ、マレーシアの映画業界に新しい風を吹き込んだことで、「マレーシア映画の母」と呼べる存在です。
〈わすれな月〉では、生涯で6編の長編作品を遺して2009年7月に51歳の若さで亡くなったヤスミン監督の作品を上映して、ヤスミン監督を偲ぶとともに、ヤスミン監督が映画を通じて描こうとした世界について考えます。
今年の〈わすれな月〉は、ヤスミン監督の長編5作目にあたり、今年で制作から10年目を迎える『ムアラフ-改心』を上映します。

入場無料/事前登録不要

日時: 2018年7月29日(日) 午前9時30分~12時
場所: 京都大学稲盛財団記念館大会議室

プログラム:
9:00 開場
9:30 開会挨拶・作品紹介
9:40 上映『ムアラフ-改心』
11:10 解説(山本博之)
11:40 閉会

上映作品:
『ムアラフ-改心』(Muallaf/ヤスミン・アフマド/マレーシア/2008年)
カトリック学校で教える華人キリスト教徒のブライアンは、子ども時代に心の傷を抱えて信仰と家族から遠ざかっている。マレー人イスラム教徒のアニとアナの姉妹は父親の虐待から逃げて地方都市イポーで暮らしている。アニたちとの付き合いのなかで、ブライアンは信仰と家族に対して閉ざしていた心を開き始める。
87分/DVD/英語・広東語・マレー語/字幕:日本語(単色)・英語

7月28日(土)には関連企画の京都シネアドボ「喪失の痛みと祈り」が行われます。こちらもあわせてご参加ください。

主催:
混成アジア映画研究会
京都大学東南アジア地域研究研究所

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