京都大学東南アジア地域研究研究所図書室 文化庁登録有形文化財登録記念 / 2024年京都モダン建築祭連携企画 特別講演会「〈京都織物〉と渋沢栄一:京都近代産業の礎を築いた人々」 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

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京都大学東南アジア地域研究研究所図書室 文化庁登録有形文化財登録記念 / 2024年京都モダン建築祭連携企画 特別講演会
「〈京都織物〉と渋沢栄一:京都近代産業の礎を築いた人々」

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京都織物(後に京都織物株式会社)は、西陣織の発展と近代洋式絹織物産業を興す目的で、明治20年(1887年)に設立されました。「近代日本資本主義の父」渋沢栄一の強力な後押しを受け、浜岡光哲や田中源太郎など京都を代表する実業家・政治家がその設立・経営に関わった、京都の殖産興業のさきがけでもありました。

京都織物の社屋は、京都大学東南アジア地域研究研究所の図書館として現存しています。明治22年(1889年)に建てられた明治期を象徴する近代建築で、赤レンガ造りの重厚な威風をそなえた外観と瀟洒な内装・装飾は近代日本黎明期における京都の産業文化の象徴でもあります。

この旧京都織物社屋は、2024年8月に、国の登録有形文化財に指定されました。この指定を記念して、東南アジア地域研究研究所では、特別講演会を開催いたします。渋沢栄一研究をライフワークとされる京都産業大学経営学部の松本和明教授(経営史)をお招きし、渋沢栄一と京都の近代産業との関わりについてご講演いただきます。 皆様のご来場をお待ちしております。

記念講演会プログラム:

16:00–17:00 講演「〈京都織物〉と渋沢栄一:京都近代産業の礎を築いた人々」
講師 松本和明 京都産業大学経営学部教授

17:00–17:30 対談
登壇者 松本和明 京都産業大学経営学部教授
    貴志俊彦 京都大学東南アジア地域研究研究所教授
司会  神谷俊郎 京都産業大学研究機構URA /
         京都大学東南アジア地域研究研究所連携研究員

講演者紹介:

松本和明 京都産業大学経営学部教授
長岡大学経済経営学部専任講師、助教授、教授を経て、2019年より現職。専門は日本経営史、新潟県を中心とする地域産業史。渋沢栄一をはじめ、阪神電気鉄道初代社長の外山脩造(新潟県長岡出身)、「京都の渋沢」と称された浜岡光哲(京都出身)や田中源太郎(京都・亀岡出身)、グンゼ創業者の波多野鶴吉(京都・綾部出身)ら企業者の活動を研究。株式会社第四北越フィナンシャルグループ社外取締役(監査等委員)、新潟日報読者・紙面委員、明治大学大学院兼任講師、東山油田(史跡・産業遺産)保存会長などもつとめる。近著に『渋沢栄一がめざした「地域」の持続的成長』(編著、ミネルヴァ書房)。他、論文・編著書多数。

対談者紹介:

貴志俊彦 京都大学東南アジア地域研究研究所教授
専門はアジア史、東アジア地域研究、表象・メディア研究など。近著に『情報・通信・メディアの歴史を考える』(編著、山川出版社)、『帝国日本のプロパガンダ』(中公新書)、『アジア太平洋戦争と収容所』(国際書院)。他、論文・著編書多数。

お問い合わせ:

京都大学東南アジア地域研究研究所図書室
E-mail: libinfo [at] cseas.kyoto-u.ac.jp([at]を@に変更してください)
電話: 075-753-7306

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