CSEASユーラシア・セミナー
激動する国際情勢と中央アジア─ウクライナ戦争下の政治・経済・エネルギー
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻から3年半が経過し、旧ソ連圏で当事国と関係の深い中央アジア諸国(カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)に対する地政学的注目度はますます高まっています。本セミナーではROTOBOの招聘により来日するカザフスタンの第一線の研究者3名をお迎えし、それぞれ政治、経済、エネルギーという3つの視点から、ウクライナ戦争開始から3年半後の中央アジアの現状についてご講演いただきます。
言語
日本語・ロシア語(日露逐次通訳付き)
講演
中央アジアの危うい地政学的均衡─その動向、リスク、そしてチャンス
D. サトパエフ(Kazakhstan Risks Assessment Group代表)
中央アジアを読み解く視点─経済から
V. ドドノフ(カザフスタン科学・高等教育省科学委員会 哲学・政治学・宗教学研究所主任研究員)
ウクライナ戦時下のカザフスタンの石油・ガス産業─クレムリンと北京のはざまで
O. チェルビンスキー(Petroleum編集長)
講演者紹介
ドシム・サトパエフ (Dossym SATPAYEV)
中央アジアおよびカスピ海地域の政治・経済リスク分析を専門とするカザフスタンの民間調査分析機関「Kazakhstan Risks Assessment Group」代表、政治学博士。TV・新聞等国内メディアに頻繁に登場し分析を披露、在野の論客として知られる。近著に『カスピ海資源ブームをめぐる課題:国内エリートとポリシー・メイキング』(2012)、『トワイライトゾーン:移行期の罠』(2013)、『カザフスタン:移行による試練』(2019)、『人類・中央アジア・カザフスタンの未来に関する35の質問』(2025)、等。
ヴャチェスラフ・ドドノフ (Vyacheslav DODONOV)
カザフスタン共和国科学・高等教育省科学委員会哲学・政治学・宗教学研究所主任研究員、経済学博士。国内外で250本を超える論文を発表、政府機関・企業体による多数の研究への参加実績、国際会議・フォーラムへの参加、報告経験をもつ。主な研究対象は株式市場、ポートフォリオ管理、世界経済、経済危機、国家経済規制、マクロ経済等。近著に『日本の経済成長変化の財政的要因』(2017)、『カザフスタンの国際投資協力:傾向、要因、展望』(2019)、論文「『集団的な非西側』の役割の高まりと構造化の文脈における国際貿易の変容傾向」(2024)等。
オレグ・チェルビンスキー (Oleg CZERWINSKI)
2000年にアルマトィで創刊したカザフスタン石油・ガス分野の代表的なビジネス専門誌Petroleum編集長。同国独立後初の石油・ガスメディア『カザフスタンの石油・ガス』誌の創設者兼編集長。カスピ海地域の石油・ガス問題の専門家として分析・論評を新聞等国内・海外メディアで発表。カザフスタン・ジャーナリスト連合メンバー、カザフスタン・ジャーナリズムアカデミー会員。近著に『カザフスタンの黒い血:独立のオイル・ヒストリー』(2017)、続編『カザフスタンの黒い血:ナザルバエフ時代』(2022)等。現在、ポーランド在住。
問合せ先
obiya [at] cseas.kyoto-u.ac.jp([at]を@に置き換えてください)