直井 里予

直井 里予
部門・職位
相関地域研究部門
連携講師
専門
地域研究(東南アジア)、映像学
研究分野/キーワード
ビルマ・タイ国境におけるビルマ難民の生活変容に関する研究

直井 里予

ビルマ・タイ国境におけるビルマ難民の生活変容に関する研究

本研究の目的は、映像と文章の両方を通じてビルマ難民の生の現状(生活実践・家族変容など)を明らかにすることである。さらに、制作したドキュメンタリーをめぐり、リアリティ表象における映画制作者の視点について論じる。近年、人類学の分野をはじめ、フィールドワークを研究方法の中心とする人文・社会科学の学問領域において、映像を用いた研究に関心が寄せられるようになってきている。そこには、アンケート調査や参与観察にもとづく記述分析ではとらえきれないものを映像はとらえることができるという前提があるからである。しかし、映像制作(撮る)という行為を反省的見地から分析した場合、それはどういう社会的現実をとらえているのであろうか。映像制作においては、撮影・編集の時点で調査者の恣意が入る。また、対象をどんな切り口で撮るか、調査者の立ち位置(視座)や見る方向性(視野)によって現実描写が変化する。結論として、調査者の「選択」(視点)が「社会的現実」の構成の一部として関与するということである。本稿では、視点内在的な社会的現実とはどういうものであるかを分析していく。

病縁の映像地域研究――タイ北部のHIV陽性者をめぐる共振のドキュメンタリー


・自著を語るエッセー
https://newsletter.cseas.kyoto-u.ac.jp/jp/03/03_30_jicho-naoi.html
・Kura『京大人間図鑑』
https://research.kyoto-u.ac.jp/people/p018/
・IPCR 2020年度萌芽型研究
タイ残留日本人のライフヒストリーからみる日タイ関係の戦後史
―ビジュアルアーカイブと聞き取り調査等による複合的研究

http://www.riporipo.com/ipcr2/