伊賀司 | 東南アジア地域研究研究所

伊賀 司

職名: 連携講師

MAIL: itsuka [at] cseas.kyoto-u.ac.jp

研究部門

政治経済共生研究部門

専門分野

マレーシアを中心とする東南アジアの政治社会学および地域研究

研究関心

・東南アジアにおける政治とメディア
・社会運動
・政治的スキャンダルとアカウンタビリティ




私の研究上基本的な問いは、議会、選挙、官僚制、司法など制度的に確立された政治的なアクター/チャネルではないメディアや社会運動などの「非制度的アクター/チャネル」による政治と社会の変革は、いつ、誰によって、どのように始まるのか、その変革のメカニズムはどのようなものなのか、そしてその帰結とは何なのか、というものである。この問いに沿ってこれまで、①東南アジアのメディアと政治、②ポスト・マハティール期マレーシアの社会運動、③政治的スキャンダルとアカウンタビリティ、の3つのテーマの研究を進めてきた。

    著書

  • 1. 外山文子、日下渉、伊賀司、見市建『21世紀東南アジアの強権政治-「ストロングマン」時代の到来』明石書店、2018年。(共編著)

 

    雑誌論文

  • 1. 伊賀司「現代マレーシアにおける「セクシュアリティ・ポリティクス」の誕生―1980年代以降の国家とLGBT運動」『アジア・アフリカ地域研究』第17-1号、73-102頁、2017年。(査読有)
  • 2. Tsukasa Iga, “The Political Economy of Affordable Housing in Malaysia.” Kyoto Review of Southeast Asia, Issue 23 (https://kyotoreview.org/yav/affordable-housing-imalaysia/), 2017.
  • 3. 伊賀司「マレーシアにおけるメディア統制と与党UMNOの起源―脱植民地期のマレー語ジャーナリズムと政治権力」『東南アジア研究』55巻1号、39-70頁、2017年。(査読有)
  • 4. Tsukasa Iga, Book Review: 入門東南アジア近現代史 (Introduction of Modern and Contemporary Southeast Asian History) Kyoto Review of Southeast Asia, Issue 21 (https://kyotoreview.org/uncategorized/review-introduction-modern-and-contemporary-southeast-asian-history/), 2017.(査読有)
  • 5. 伊賀司「書評:中村正志『パワーシェアリングー多民族国家マレーシアの経験』」『東南アジア研究』54巻2号、279-282頁、2017年。(査読有)
  • 6. Tsukasa Iga, “Malaysia in 2014: Crisis of the Opposition.” ASEAN Political Outlook 2015(Faculty of Political Science, Thammasat University), pp. 33-46, 2016. (査読有)
  • 7. 伊賀司「ポスト・マハティール期マレーシアにおけるSNSの政治的影響力」神戸大学国際協力研究科『国際協力論集』23巻2号、85-108頁、2016年。
  • 8. Tsukasa Iga, “Book Reviwe: Meredith Weith, Student Activism in Malaysia: Crucible, Mirror, Sideshow.” Southeast Asian Studies, Vol. 3. No.3, pp.695-697, 2014. (査読有)
  • 9. Tsukasa Iga, “Politics of the Regime Change under the One-Party Dominant Rule in Japan: What Can We Learn from the Rise and the Fall of Democratic Party of Japan?” International Journal of East Asian Studies (Faculty of Arts and Social Sciences, University of Malaya) Vol.3. No. 1, pp. 17-24, 2014. (査読有)
  • 10. 伊賀司「書評:鈴木絢女『<民主政治>の自由と秩序-マレーシア政治体制論の再構築』」『東南アジア研究』、51巻1号、188-190頁、2013年。(査読有)
  • 11. 伊賀司「2008年総選挙後のマレーシアにおけるメディアと政治―ナジブ政権のメディアをめぐる言説と統制」神戸大学国際協力研究科『国際協力論集』第20巻1号、93-108頁、2012年。
  • 12. 伊賀司「マレーシアにおける与党政治とメディア-NSTPの企業再編とグループ編集長人事に注目して」神戸大学国際協力研究科『国際協力論集』第19巻2号、39-57頁、2012年。
  • 13. 伊賀司「マレーシアとシンガポールにおける政治変動―ニュー・メディアと新世代の台頭に注目して」拓殖大学海外事情研究所『海外事情』第60巻4号、74-92頁、2012年。(査読有)
  • 14. 伊賀司「アブドゥラ政権下における主流メディアの変容」日本マレーシア研究会『マレーシア研究』第1号、73-92頁、2012年。(査読有)
  • 15. Tsukasa Iga, “A Review of Internet Politics in Malaysia.” Asian Politics & Policy, Volume 4, Issue 1, pp. 137-140, 2012. (査読有)
  • 16. 伊賀司「競争的権威主義体制下のマレーシアにおける『反体制』アクターとオルタナティブ・メディア―Aliran MonthlyとHarakahの事例から」神戸大学国際協力研究科『国際協力論集』第19巻第1号、113-137頁、2011年。
  • 17. 伊賀司「マレーシアにおけるインターネットによるジャーナリズム復興と市民ジャーナリズムの可能性―マレーシアキニとブログに注目して」天理大学南方文化研究会『南方文化』第37号、61-86頁、2010年。(査読有)
  • 18. 伊賀司「競争的権威主義体制下のメディアの統制と自由化に関する一考察―マレーシアを事例として」神戸大学大学院国際協力研究会『六甲台論集―国際協力研究編』第12号、1-22頁、2011年。
  • 19. 伊賀司「マレーシアにおける華語紙をめぐる政治―MCAによる『南洋商報』買収事件に注目して」京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科『アジア・アフリカ地域研究』第10-1号、35-66頁、2010年。(査読有)
  • 20. 伊賀司「書評:鳥居高編『マハティール政権下のマレーシア―「イスラーム先進国」を目指した22年』」『アジア研究』第54巻、第4号、136-140頁、2008年。(査読有)

 

    書籍・論集所収論文

  • 1. 伊賀司「活性化した社会運動と市民社会の変貌―ブルシ運動による街頭デモの日常化」中村正志・熊谷聡編『ポスト・マハティール時代のマレーシア:政治と経済はどう変わったか』アジア経済研究所、173-212頁、2018年。(査読有)
  • 2. 伊賀司「ナジブはなぜ失脚しないのか」外山・日下・伊賀・見市編『21世紀東南アジアの強権政治―「ストロングマン」時代の到来』明石書店、153-202頁、2018年。
  • 3. 伊賀司「ポスト・マハティール期の社会運動―ブルシ運動を中心に」『ポスト・マハティール期マレーシアにおける政治経済変容』アジア経済研究所、59-72頁、2016年。
  • 4. 伊賀司「2014年のマレーシア-保守的なイスラームの拡大と航空機事故」アジア経済研究所編『アジア動向年報2015年度版』アジア経済研究所、381-408頁、2015年。(査読有)
  • 5. 伊賀司「ブルネイ」松本弘編『中東・イスラーム諸国民主化ハンドブック2014第2巻アジア編』人間文化研究機構、29-34頁、2015年。
  • 6. 伊賀司「マレーシア」松本弘編『中東・イスラーム諸国民主化ハンドブック2014第2巻アジア編』人間文化研究機構、11-28頁、2015年。
  • 7. 伊賀司「2013年のマレーシア-総選挙で現状維持,改革は後退ぎみ」アジア経済研究所編『アジア動向年報2014年度版』アジア経済研究所、361-388頁、2014年。(査読有)
  • 8. Tsukasa Iga. “The Political Role of the Media and the Social Movement in post-Mahathir Malaysia: Toward the End of Competitive Authoritarianism.” Sunait Chutintaranond, Ukrist Pathmanand, and Vinissa Ujjin (eds.), Catching up Southeast Asian New Body: States, Markets and Public Spheres, Bangkok: Institute of Asian Studies, Chulalongkorn University, pp. 415-434, 2014.(査読有)
  • 9. 伊賀司「第2章マレーシア編[Lesson4. マレーシアの政治] [Lesson7. マレーシアのメディア環境]」『東南アジアがわかる教科書 Vol.3』アイ・イー・シー、42-43頁、48-49頁、2013年。
  • 10. 片山裕・伊賀司「研究概要、研究全体についての総括」片山裕・伊賀司編『国際防災協力体制構築の検討~アジアを中心に』(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構・研究調査本部、1-6頁、42-45頁、2013年。
  • 11. 伊賀司「2013年総選挙と社会運動-ブルシはマレーシア社会の何を変えたのか」山本博之編『二大政党制は定着するのか』日本マレーシア学会,62-66頁、2013年。
  • 12. Tsukasa Iga, “The Role of the Media and Media Freedom in Democratizing Countries: A Comparative Study of Indonesian and Malaysian Media.” The Nippon Foundation (ed.), Confluence and Challenges in Building the Asian Community in the early 21st Century, The Workshop of the 2008/2009 API Fellows, Tokyo: The Nippon Foundation, pp. 131-141, 2009.
  • 13. 伊賀司「新世代と『オールタナティブ・メディア』-総選挙の裏側で起こっていた地殻変動」山本博之編『「民族の政治」は終わったのか?―2008年マレーシア総選挙の現地報告と分析』日本マレーシア研究会、89-104頁、2008年。
  • 14. Tsukasa Iga, “Japanese Politics under Koizumi: Analysis of Koizumi’s Populist Leadership and Media Strategy.” Asmadi Hassan and Md. Nasrudin Md. Akhir (eds.), Japan and East Asian Regionalism, Kuala Lumpur: Jabatan Pengajian Asia Timur, Fakulti Sastera & Sains Sosial, pp. 1-20, 2008.
  • 15. Tsukasa Iga, “Pembaharuan Koizumi dalam Politik Jepun: Perubahan dalam Proses Membuat Polisi dan Pengukuhan Kepimpinan Perdana Menteri (「日本政治における小泉の革新:政策決定過程の変化と首相のリーダーシップの強化」)” Asmadi Hassan dan Md. Nasrudin Md. Akhir (eds.), Jepun Abad ke-21: Isu dan Cabaran, Kuala Lumpur: Jabatan Pengajian Asia Timur, Fakulti Sastera & Sains Sosial, Peneribit Universiti Malaya, pp. 69-102, 2007.

 

    読み物・エッセイなど

  • 1. 伊賀司「日本のマレーシア化?機密保護と情報公開」『The Daily NNA(マレーシア版)』、2013年12月24日、11頁。
  • 2. 伊賀司「2011年のBersih 2.0は2007年のBersihから何が変わったのか」日本マレーシア学会『JAMS News』第49号、15-17頁、2011年。
  • 3. 伊賀司「特集 エジプト政変と東南アジア: オンライン・メディアの影響力とは」日本マレーシア学会『JAMS News』第49号、15-17頁、2011年。
  • 4. 伊賀司「『シナール・ハリアン』―非政党系メディア・グループによる日刊紙の成功」日本マレーシア研究会『JAMS News』第44号、30-31頁、2009年。
  • 5. 伊賀司「ポスト・スハルト10年目のインドネシアのメディアⅢ―Web2.0以後のオンライン・メディア」日本マレーシア研究会『JAMS News』第44号、30-31頁、2009年。
  • 6. 伊賀司「ポスト・スハルト10年目のインドネシアのメディアⅡ―『テンポ』とメディアNGO」日本マレーシア研究会『JAMS News』第43号、12-15頁、2009年。
  • 7. 伊賀司「インターネットと政治(特集「知識探訪―多民族社会の横顔を読む」)」『The Daily NNA(マレーシア版)』、The Daily NNA(マレーシア版)、2009年8月13日、12頁。
  • 8. 伊賀司「ポスト・スハルト10年目のインドネシアのメディア―テレビ業界の再編」日本マレーシア研究会『JAMS News』第42号、37-41頁、2009年。
  • 9. 伊賀司「クリーンで公正な選挙への長い道のり―Bersihによるワークショップから」日本マレーシア研究会『JAMS News』第39号、40-43頁、2007年。
  • 10. 伊賀司「サイバースペースとリアルスペースの間で―マレーシアにおけるブログの展開」日本マレーシア研究会『JAMS News』第38号、33-37頁、2007年。
  • 11. 伊賀司「マレーシアでの留学―華人社会の状況を中心に(特集・中国語圏への留学)」日本学生支援機構『留学交流』19巻11号、10-13頁、2007年。

 

    翻訳

  • 1. クリスチャン・フォン・リュプケ著(伊賀司翻訳)「インドネシアにおける社会的権力とアカウンタビリティ―継続と変化」高橋百合子編『アカウンタビリティ改革の政治学』有斐閣、197-228頁、2015年。
  • 2. テマリオ・C・リベラ著(伊賀司翻訳)「援助の政治経済学―フィリピンにおける日本のODA、一九七一~一九九九」池端雪浦、リディア・ユー・N・ホセ編著『近現代日本・フィリピン関係史』岩波書店、541-582頁、2004年。

  • 東南アジアのメディアと政治
    本研究の目的は、マレーシアを中心とした東南アジアにおいて、メディアの統制と自由をめぐる政治過程を明らかにすることにある。この研究が問うのは、メディアはマレーシアのような競争的権威主義体制下ではどのような政治的役割を果たすのか。メディアの技術的発展はメディアの政治的役割にどのような影響を及ぼすのか、という点である。
  • ポスト・マハティール期マレーシアの社会運動
    ポスト・マハティール政権期のマレーシアの社会運動に注目し、政治体制の変動期に入った国において、社会運動がどのように政治と社会を変えていくかを明らかにしようとしている。具体的には、ポスト・マハティール政権期のマレーシアにおける社会運動の動員のメカニズムと運動の帰結を明らかにする。
  • 政治的スキャンダルとアカウンタビリティ
    情報の秘匿と開示(あるいは暴露)をめぐる政治過程に注目し、それがどのようなアクターに担われ、政治体制にどのような影響を及ぼすかを明らかにしようとする。マレーシアの事例を念頭に置き、アカウンタビリティ概念や情報公開法制定などのグローバルな動向が、この情報の秘匿と開示をめぐる政治過程にどのような影響を与えているかを解明する。