貴志 俊彦 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

貴志 俊彦

職名: 教授

MAIL: tokishi [at] cseas.kyoto-u.ac.jp

研究部門

政治経済共生研究部門

専門分野

アジア史

研究関心

・権力の地理的視覚化:戦争犯罪裁判を通じてみる帝国から戦後東アジアへと変容する景観
・1940-60年代、東アジアの広報政策と変容する地方意識に関する国際比較研究
・21世紀アジア太平洋世界のシステムリスクの高まりと秩序構築にむけて




権力の地理的視覚化:戦争犯罪裁判を通じてみる帝国から戦後東アジアへと変容する景観
この国際プロジェクトは、戦争犯罪研究の歴史を別のパラダイムに変えること、すなわち戦後の東アジアにおける戦争犯罪とそれらの法的訴追との間の関係を視覚化することを目的としている。メンバーは、戦後日本における突発的な事件を起因とする社会事象と、国民党と共産党の中国政府がこれにどのように対応したかを調査し、GISデータベース構築およびWebページにおける成果を公表することを最終的な目的とする。

1940-60年代、東アジアの広報政策と変容する地方意識に関する国際比較研究
この科研プロジェクトは、第二次世界大戦~終戦~冷戦勃発~冷戦の構造変容の時期において、国家・文化像を扶植するために国内外向けに実施した政府の広報政策が、民事・文教政策とともに、国内あるいは国境を超えて地方意識(集合的アイデンティティ)に及ぼした影響について国際比較することを意義としている。

21世紀アジア太平洋世界のシステムリスクの高まりと秩序構築にむけて
環太平洋研究における東アジアの位置づけを再考するために、おもに社会、文化面から考察をする。とりあげるトピックは、人口問題、少子高齢化問題、多様かつ多層的な社会秩序、変容する地域アイデンティティ、交叉する大衆文化などである。これらの分析により、環アジア太平洋地域における紛争、分裂、対立などの原因の一端を明らかにできるだけでなく、共存空間の構築のための政策や制度の設計に寄与し得る。

    =単著=

  • 1. 『中国の歴史・現在がわかる本』第一期1巻(20世紀前半の中国)(かもがわ出版、2017年2月、総36頁)
  • 2. 『日中間海底ケーブルの戦後史――国交正常化と通信の再生』(吉川弘文館、2015年2月、総254頁)
  • 3. 『東アジア流行歌アワー――越境する音 交錯する音楽人』(岩波現代全書15)(岩波書店、2013年10月、総288頁)
  • 4. 『満洲国のビジュアル・メディア――ポスター・絵はがき・切手』(吉川弘文館、2010年6月、総248頁)
    =編著・共編著=

  • 1. 村松弘一・貴志俊彦編『古写真・絵はがきで旅する東アジア―日本人が見た150年の風景』勉誠出版、2018年3月(近刊)
  • 2. 貴志俊彦・白山眞理編『京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真資料集成』全2巻、国書刊行会、2016年11月、論考編総335頁、写真編総443頁
  • 3. 貴志俊彦・川島真・孫安石編『増補改訂 戦争・ラジオ・記憶』勉誠出版、2015年8月、総632頁
  • 4. 貴志俊彦・山本博之・西芳実・谷川竜一編『記憶と忘却のアジア』青弓社、2015年3月、総248頁
  • 5. 貴志俊彦・松重充浩・松村史紀編『二〇世紀満洲歴史事典』吉川弘文館、2012年12月、総840頁
  • 6. 貴志俊彦・土屋由香・林鴻亦編『美國在亞洲的文化冷戰』台北:稲郷出版社、2012年6月、総291頁
  • 7. 貴志俊彦・土屋由香編、金麗實訳『문화냉전과 아시아: 냉전 연구를 탈중심화하기(文化冷戦とアジア-脱中心化する冷戦研究)』ソウル:소명출판、2012年6月、総336頁
  • 8. 貴志俊彦編『近代アジアの自画像と他者 – 地域社会と「外国人」問題』(京都大学学術出版会、2011年3月、総400頁)
  • 9. 大里浩秋・貴志俊彦・孫安石編『中国・朝鮮における租界の歴史と建築遺産』御茶の水書房、2010年3月、総348頁
  • 10. 貴志俊彦・谷垣真理子・深町英夫編『模索する近代日中関係-対話と競存の時代-』東京大学出版会、2009年6月、総342頁
  • 11. 貴志俊彦・土屋由香編『文化冷戦の時代-アメリカとアジア-』国際書院、2009年2月、総281頁
  • 12. 川島真・貴志俊彦編『資料で読む世界の8月15日』山川出版社、2008年7月、総230頁
  • 13. 甘懐真・貴志俊彦・川島真編『東亜視域中的国籍、移民與認同』(東亜文明研究叢書58)、台北:台湾大学出版中心、2005年12月、総200頁
  • 14. 貴志俊彦・荒野泰典・小風秀雅編『「東アジア」の時代性』渓水社、2005年6月、総244頁
    =論文=

  • 1. 貴志俊彦「戦争と平和のメディア表象―満鉄発行のグラフ誌を手がかりとして」(土田哲夫編『近現代東アジアと日本ー交流・相剋・共同体』中央大学出版部、2016年11月、151-178頁)
  • 2. 貴志俊彦「東アジア-相関する地域・交錯する地域像」(羽田正編『地域史と世界史』(MINERVA世界史叢書1)、ミネルヴァ書房、2016年10月、40-62頁)
  • 3. 貴志俊彦「1970年代東アジアにおける広帯域通信ネットワークの形成ー沖縄-台湾間海底ケーブルの建設を契機として」(村上衛編『近現代中国における社会経済制度の再編』京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センター、2016年9月、429 – 467頁) 
  • 4. 貴志俊彦「『朝日新聞富士倉庫資料』與中日戦争照片審査問題」(呉偉明編『在日本尋找中国―現代性及身份認同的中日互同』香港中文大学出版社、2013年、223 -244頁)
  • 5. 貴志俊彦「従天津的租界接収問題看東亜地域秩序的変動」大里浩秋・孫安石編著『租界研究新動態』上海人民出版社、2011年3月、24 – 53頁)
    (その他⇒https://kyouindb.iimc.kyoto-u.ac.jp/j/eT7zK)

    (日本学術振興会・科学研究補助金(代表分のみ)

  • 1. 2017-2019, 基盤研究(B)「1940-60年代、東アジアの広報政策と変容する地方意識に関する国際比較研究」
  • 2. 2013-2016, 基盤研究(A)「東アジア域内100年間の紛争・協調の軌跡を非文字史料から読み解く」
  • 3. 2010-2012, 基盤研究(B)「エスニック・メディアにおける太平洋戦争と戦後の記憶と記録 ―東アジアと東南アジア」
  • 4. 2006-2009, 基盤研究(A)「17-20世紀の東アジアにおける「外国人」の法的地位に関する総合的研究」
  • 5. 2003-2005, 基盤研究(A)「不平等条約体制下,東アジアにおける外国人の法的地位に関する事例研究」
  • 6. 2002, 基盤研究(C)「不平等条約体制下の外国人問題の法的措置に関する国際共同研究―中国の都市と法―」
  • 7. 1999-2002, 基盤研究(C)「中国黄渤海地域における都市化とメディアの多様化に関する研究(1870〜1954)」


(updated on Feb. 28, 2018)