スタッフ紹介 / 連携教員
藤田 正治
- 部門・職位
- 環境共生研究部門
連携教授 - 専門
- 砂防工学,河川工学,土砂水理学
- 研究分野/キーワード
- 土砂災害対策,土砂資源管理,総合土砂管理
藤田 正治
研究概要
インドネシアにおける土砂災害・土砂管理の総合対策
インドネシア中部ジャワのメラピ火山は数年に一度噴火する活火山であり,この地域は古くから火砕流や火山灰の噴出に伴う土砂災害に苦しめられてきた.インドネシア政府は流域に砂防堰堤や遊砂地などを整備して,土砂災害の防止軽減に努めてきた.一方,数年に一回大量に生産される噴出土砂は河川流域に堆積し,洪水の流下を阻害する原因となるため除去してきた.この除去は噴火後緊急対策として実施されるが,建設材料確保のための砂利採取という位置づけでもある.インドネシアでは砂利の需要の増大とともに,過剰な砂利採取が行われるようになり,流域の荒廃や二次的な土砂災害の発生の原因になってきた.メラピ火山地域では必ず多量の土砂が数年おきに生産され,それに伴って過剰な砂利採取が進められ流域が荒廃するという背景を考えると,噴火による土砂災害の防止軽減だけでなく,土砂を資源とした適切な資源管理が必要である.
本研究ではこの地域の持続的な発展に貢献するような土砂災害対策・土砂資源管理について検討することを目的としている.すなわち,噴出土砂量,砂利採取量,河川における土砂流出,砂利採取による二次的土砂災害,河川環境の悪化と回復,火山から排出された土砂資源の有効利用,地方政府の税収入や労働者の雇用などの問題を総合的に検討する.
本研究ではこの地域の持続的な発展に貢献するような土砂災害対策・土砂資源管理について検討することを目的としている.すなわち,噴出土砂量,砂利採取量,河川における土砂流出,砂利採取による二次的土砂災害,河川環境の悪化と回復,火山から排出された土砂資源の有効利用,地方政府の税収入や労働者の雇用などの問題を総合的に検討する.