スタッフ紹介 / 研究員
石井 周
研究概要
日本は戦後80年を迎えようとしています。戦前・戦中を知っている世代が徐々に減少していく中で、戦争という国民を総動員した大規模国家プロジェクトの記憶を正確に後世に残していく重要性は日に日に増しています。日本の戦争とその影響は国内に留まらず、物理的痕跡(戦跡)もアジア太平洋地域を中心に地上から海底まで広範囲に残されています。また戦争に巻き込まれた海外の土地の人々の間でも日本の戦争の記憶は伝承されています。海事・戦跡考古学の手法を通して戦前・戦中の過去が実際にどのようで、現在どのように残っているのか。また人々がどのように戦争についての記憶を、それらの戦跡を利用しながら後世に伝えているのかに関心があります。