大野 俊 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

大野 俊

大野 俊
部門・職位
グローバル生存基盤研究部門
連携教授
専門
東アジア・東南アジア地域研究
研究分野/キーワード
移民研究、フィリピン日系人、ケアワーカー
連絡先
oono3905@yahoo.co.jp

大野 俊

変容するフィリピン日系人社会、介護・看護労働者の越境化の進展

フィリピン日系人に関する研究

40年近くの長きにわたる研究テーマとして、戦前からの日本人移民の末裔であるフィリピンなどアジアの日系人に関するものがある。2015年にはオーストラリア国立大学(ANU)アジア学部大学院で仕上げたPhD論文をベースにした英文単著、Transforming Nikkeijin Identity and Citizenship: Untold Life Histories of Japanese Migrants and Their Descendants in the Philippines, 2003-2013 をアテネオ・デ・マニラ大学出版会から刊行。それらの研究の功績から、2016年にフィリピン大学同窓会から"Distingusihed Alumnus Award"(移民研究部門)を受賞した。本テーマでは、変容するフィリピン日系人社会に関する新たな著書の刊行に向けて、フィリピンと日本の両国で調査を続けている。

越境するケアワーカーの諸問題に関する研究

九州大学アジア総合政策センター教授時代に国際研究チーム「日本の労働市場開放をめぐる国際社会学的研究―介護・看護分野を中心に」の代表(2007-09年度)を務めて以降、今日に至るまで多くの研究チームを代表として組織し、数十にのぼる論文、報告書、共著を刊行している。コロナ禍期間中も、本研究所のIPCRプロジェクト「新型コロナウイルス感染拡大に伴うケアの意識・実践の変容―日本定住外国人看護・介護スタッフに焦点をあてて」など三つの研究のグループの代表として多数の和文・英文論文を発表した。こうした研究成果を踏まえ、2024度以降も本研究所のマリオ・ロペズ准教授らとともに本テーマで研究を継続・発展させる予定である。 

フィリピンの日系二世に面談(2024年5月、ダバオ市で)




ベトナム人技能実習生候補者(介護分野)と(2023年3月、ハノイ市の人材派遣会社で)