Ye Htet

Ye Htet
部門・職位
環境共生研究部門
機関研究員
専門
コンピュータサイエンス、人工知能・機械学習、デジタルヘルスケア、スマート農業、環境モニタリング
研究分野/キーワード
画像・テキスト解析、持続可能なシステムのためのマルチモーダルフレームワーク、リモートセンシング
連絡先
yehtet@cseas.kyoto-u.ac.jp

Ye Htet

私はもともと電子工学を学んでいましたが、次第にコンピュータサイエンスへと関心を移しました。CSEASに着任する前は、日本において高齢者向けのデジタルヘルスケアやスマート農業に関する研究に携わる機会をいただきました。これらの経験を通じて、適応力と継続的な学びの重要性を実感するとともに、技術が現実社会の課題解決にどのように貢献できるかについての視点が深まりました。このような背景から、学際的なアプローチによる課題解決に強い関心を持つようになりました。
CSEASの研究環境にビルマ人(ミャンマー人)研究者として加わり、文化的多様性や歴史的深み、そして社会経済的課題を理解しようとする地域研究者の真摯な姿勢に強く刺激を受けています。このような知的刺激に満ちた環境と、自国の課題に向き合いたいという個人的な思いが重なり、現在は「2025年ザガイン地震」を対象とした被害評価に関する研究に取り組んでいます。本研究では、リモートセンシング、深層学習、ソーシャルメディア解析を統合した手法を用いて、データの限られた資源制約下においても迅速かつ信頼性が高く、社会的な文脈を踏まえた災害対応と復旧支援のためのフレームワークの構築を目指しています。具体的には、被害の評価、都市再建計画、そして人々の感情の可視化などを通じて、ミャンマーにおける防災・減災の強化に貢献することを目指しています。