外山 文子 | 東南アジア地域研究研究所

外山 文子

職名: 連携講師

MAIL: a.toyama [at] cseas.kyoto-u.ac.jp

研究部門

政治経済共生研究部門

専門分野

タイ政治、比較政治学

研究関心

憲法改正と民主化、政治の司法化、汚職取締と民主化、新しい強権的政治リーダーの登場と体制変動、政軍関係、立憲君主制の国際比較研究




「汚職取締の政治学」
現在、民主化論は見直しを迫られている。なぜなら、冷戦終結後に世界的に民主化が進んだと思われたが、その後民主化が後退する現象が多数みられるようになったためである。しかし、現在の新興国の政治に全く変化が見られないというわけではない。選挙を始めとする政治の民主化度は後退しつつも、「グッドガバナンス」「法の支配」といった価値は、権威主義的な政権担当者からも重要な政治的課題とされ、当該政権の正当性を支える旗印とされている。その最たるものが「汚職取締」である。民主化の度合いが後退する一方で、「汚職取締」は非常に積極的に推進されるという、従来は見られなかった「パラドックス」が生じている。本研究では「汚職取締」の政治的役割について着目することにより、21世紀における新興国の民主化について新たな視座を提供することを目指す。

タイ国家汚職取締委員会でのインタビュー

New Democracy Movementによる反政府行進

    著書

  • 外山文子・日下渉・伊賀司・見市建編著『21世紀東南アジアの強権政治―「ストロングマン」時代の到来』全261貢、明石書店、2018年3月
    著書

  • 外山文子著「タイにおける半権威主義体制の再登場―連続性と不連続性」『競争的権威   主義の安定性/不安定性(日本比較政治学会年報第19号)』、日本比較政治学会、PP.84-116、2017年(査読有り)
  • 外山文子著「タイ立憲君主制とは何か―副署からの一考察」『年報 タイ研究』第16号、日本タイ学会、PP.61-80、2016年(査読有り)
  • 外山文子著「タイにおける体制変動―憲法、司法、クーデタに焦点をあてて」『体制転換/非転換の比較政治(日本比較政治学会年報第16号)』、日本比較政治学会、PP. 155-178、2014年(査読有り)
  • 外山文子著「タイにおける汚職の創造:法規定を政治家批判」『東南アジア研究』51巻1号、京都大学東南アジア研究所、PP. 109-138、2013年(査読有り)
  • 外山文子著「抑え込まれるタイ立法権―選挙制度改革を中心に―」『年報 タイ研究』第13号、日本タイ学会、PP. 23-42、2013年(査読有り)
  • 外山文子著「タイ民主化と憲法改正―1992~2012―」2013年3月京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科提出博士論文
  • 外山文子著「タイ憲法における”国の基本政策方針”の政治的意味」『アジア・アフリカ地域研究』第12‐2号、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、PP.192-214、2013年(査読有り)
  • 外山文子著「タイ2007年憲法と上院‐その新たなる使命‐」『南方文化』第39輯、天理南方文化研究会、PP.75-96、2012年(査読有り)
    商業誌などでの解説

  • 外山文子著「インラック裁判は何を意味するか―タイ社会の分裂と政治の司法化」
      Web site: SYNODOS(シノドス)2017年10月10日掲載
      https://synodos.jp/international/20549
  • 外山文子著「タイ新憲法草案に関する国民投票:問題点と展望」『所報』No.652、
     バンコク日本人商工会議所、PP.6-10、2016年
  • 外山文子著「タイの新憲法草案について:特徴と今後の展開」『所報』No.648、
    バンコク日本人商工会議所、PP.17-21、2016年
  • 外山文子著「タイ総選挙と憲法裁判所―タイでは、いま何が起きているのか?」
      Web site: SYNODOS(シノドス)2014年1月30日掲載
      http://synodos.jp/international/6865
  • 外山文子著「タイ民主化と政治家の汚職―コメ担保融資制度に対する訴えをヒントに」
      Web site: SYNODOS(シノドス)2014年3月18日掲載
      http://synodos.jp/international/7504
  • 外山文子著「タイでクーデタが繰り返される理由―タイ民主化の未来は暗いのか?」
      Web site: SYNODOS(シノドス)2014年10月7日掲載
      http://synodos.jp/international/10947
  • Ayako Toyama “Judicialization of politics”led to coup in Thailand
    Nikkei Asian Review: 2014年5月30日掲載
    http://asia.nikkei.com/Features/ThaiTurmoil/Ayako-Toyama-Judicialization-
    of-politics-led-to-coup-in-Thailand
    商業誌などでの解説

  • 外山文子著「ワチラロンコン国王(10世王)の即位と今後のタイ」
      Web site: Anngle (アングル) 2016年12月5日掲載

    ワチラロンコン国王(10世王)の即位と今後のタイ

  • 外山文子著「寄稿―プミポン国王の崩御 タイ政治の行方は、、、」
      日刊ばんこく新聞‐タイ経済Plus 第225号1面、2016年11月4日掲載
  •  外山文子著「今タイに、国王は存在するか、否か」
       Web site: Anngle (アングル) 2016年10月22日掲載
       http://anngle.org/column/existence-thaiking.html
  • 外山文子著「チェンマイ大学主催セミナー”過去10年間のタイにおける司法積極主義”」『東南アジア学会会報』第104号、東南アジア学会、PP.26、2016年
  •  Ayako Toyama, Judiciary, Constitution, and Regime Changes in Thailand, in
    International Workshop: Construction of a Global Platform for the Study of Sustainable Humanosphere, Kyoto: Center for Southeast Asian Studies, Kyoto
    University, PP. 75-88, 2015
  •  Ayako Toyama, The Creation of Corruption in Thailand: Legal Provisions and
    Criticism, in edited by Sunait Chutintaranond, Ukrist Pathmanand and Vinissa Ujjin, Catching up Southeast Asian New Body: States, Markets and Public spheres,
    Bangkok: Chulalongkorn University, PP. 533-548, 2014
  •  Ayako Toyama, Rule of Law and Constitutional Independent Organs in Thailand,
    in 3rd Southeast Asian Studies Symposium Project Southeast Asia, University
    of Oxford, Oxford, p.24, 2014
  • 外山文子著「書評 鈴木絢女『<民主政治>の自由と秩序‐マレーシア政治体制論の再構築』京都大学学術出版会、2010年」『アジア・アフリカ地域研究』第13-1号、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、PP.49-52、2013年
  • Ayako Toyama, Rule of Law in Thailand-Institutional Problems of Constitutional Independent Organizations-, in edited by Hanafi Hussin, Lowell B. Bautista, Rodney C. Jubilado, Jem R. Javier, Desiree Quintero, Wayland Quintero and Christine Yun May Yoong, Southeast Asia Rising! Proceedings of the 5th International Conference on Southeast Asia, Kuala Lumpur: University of Malaya, PP.133-141, 2013
  • 外山文子著「タイにおける法の支配と民主主義―憲法に基づく独立機関の制度的問題から」『東南アジア学会会報』第98号、東南アジア学会、PP.15-16、2013年
  • 東長靖・石坂晋哉編『講座生存基盤論 第6巻 持続型生存基盤論ハンドブック』
    京都大学学術出版会、2012年(外山分担執筆:17項目)
  • 外山文子著「タイ:‐”法の支配という大義名分による民主主義の破壊‐」『2012年度  日本比較政治学会 研究大会案内・プログラム・報告要旨』63項、日本比較政治学   会、2012年
  • 外山文子著「なぜ政治家の汚職は無くならないのか:タイ憲法に基づく独立機関に注目して」『東南アジア学会会報』第93号、東南アジア学会、15‐16項、2010年
  •  外山文子著「タイ民主化に於ける首都と地方の対立」『東南アジア史学会会報』 第70号、東南アジア史学会、6‐7項、1999年

  • 分担: 科研費 基盤研究B(代表:見市建)(2017年度~2019年度)
    東南アジアにおける応答性の政治―アカウンタビリティ改革の導入とポピュリズムの台頭
  • 代表: 京都大学東南アジア地域研究研究所 共同利用・共同研究「汚職取締の政治学」(2017年度・2018年度)