京都大学東南アジア地域研究研究所では、1977年より毎年、主に東南アジアおよびその周辺地域の学術的研究に関心を持つ学生や若手研究者を対象として受講者を募り、「東南アジアセミナー」を実施しています。学際的な研究、フィールドに根差した研究を特徴とする本研究所ならではのテーマを掲げて、所内外の講師による講義と討論、現地視察という形で開催しています。当初は「夏季セミナー」とも呼ばれ、1980年代までは夏季に2週間にわたって実施していました。その後、約1週間程度のセミナーとなりました。
1990年代後半になると、国内の大学や民間のセミナー等類似のプログラムも増えるなか、トピックの選定、受講者の参加形態などに様々な工夫をしながら継続してきました。時代のニーズにあった形のセミナーを模索するなかで、第33回(2009年)を京都にて英語で実施したのを契機に、第34回(2010年)以降は東南アジア現地の大学と連携し、受講者をグローバルに公募して海外で開催するようになりました。