図書・資料・地図 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

目次

図書・資料

図書の収集と公開

東南アジア出身の大学院生向けの図書館利用講習
図書館本館

東南アジア地域研究研究所図書室は、1965年の開室以来、東南アジア及びその相関地域に関係する専門書を中心に、約27万冊の資料を所蔵しています(2022年3月現在)。うち、東南アジア諸言語資料の所蔵数は、約106,000冊と国内第1位を誇ります。1983年からジャカルタとバンコクの連絡事務所を拠点に、東南アジア地域で刊行された資料を組織的に収集し、また、京都大学大型コレクション(2014-2015年度)や文科省共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」プログラムの中の東南アジア関連史資料のアジア・ハブ強化をめざす国際共同研究を活用して、新聞、雑誌、公文書等の地域刊行物をマイクロ資料、電子リソース媒体で充実させてきました。

本図書室は、文科省共同利用・共同研究拠点施設として、東南アジア及びその相関地域研究に関わる資料を提供して、国内外の研究者の活動を支えるとともに、東南アジア諸国の大学院留学生向けに図書館や学内電子リソース利用の講習を行っています。また、アジア経済研究所図書館・立命館大学図書館と相互利用制度を結び、他機関所属研究者に直接貸出を実施しています。

附置研究所図書館として、国内外の大学・研究機関図書館とも積極的な交流活動を行っており、1986年以降、主に東南アジア諸国から図書館員・文献学研究者を招へい研究員として受入れ、その学術研究を支援しています。近年では、JSTさくらサイエンス交流事業等を通じて東南アジア諸国の図書館員を招へいし、国内の大学・研究機関図書館と連携して日本の学術情報基盤環境を視察する短期研修を行っています。また、国内外の東南アジア研究拠点機関の研究者・図書館員と協働し、「東南アジア逐次刊行物データベース」の開発を進めています。

東南アジア諸言語図書特別コレクション

地図・航空写真などの資料の所蔵と公開

地図・資料室は、東南アジア地域を中心とした地図資料を主に所蔵し、その多くを一般に広く公開しています。資料は、各種地図、航空写真、2000年にハワイ大学East-West Centerから移管された人類生態研究ファイル(Human Ecology File)などからなります。なかでも地図は、人間活動-社会-環境の影響関係と相互作用を研究する際に、分野を問わず基礎となる研究資源です。地図・資料室は、貴重な価値をもつ資料の共有化を広く進めるべきという信念のもと、資料のデジタル化にもとづく新しい利用方法も追究しています。

地図コレクション

・ 地図 約48,000枚

航空写真

・ 航空・人工衛星写真 約10,000

データベース

本研究所が所蔵するデータベースには、東南アジアを中心に世界の諸地域を対象とした、先駆的に収集された貴重資料、研究基盤をなす地図・画像・統計資料等のほか、地域研究の視点を加えて構築された実験的データベースが含まれます。情報学の手法・考え方を応用しながら、個別データの集積としてだけでなく、知恵・知識の集積としてのデータベース構築を進め、それにより新しい地域研究の進展に貢献します。

情報処理室

本研究所は、東南アジアを中心に、関連する地域研究機関・研究者と連携・協働する共同プロジェクトが多いことが特徴です。そのため情報処理室は、単なる所内情報基盤整備・管理運用にとどまらず、研究活動への参画、国内外のフィールドに赴いて新たな基盤構築を行うなど、積極的なICT利活用を推進しています。

ICTを利活用したサービスの展開

ハイブリッド型遠隔会議のセッティング風景
(360度対応カメラ MeetingOwl Pro を使用)

統合型クラウドサービス Google Workspace for Education、コンテンツ管理型ウェブシステムWordPressを基軸に、組織的なコミュニケーション、情報収集・発信および保存における情報基盤システムの構築・提供を一手に担っています。また、新型コロナウイルスの感染拡大以降、ハイブリッド形式を含む遠隔会議システムにおいて、規模に応じた支援を行っています。さらに、テレワークも含めた環境での活動を円滑に行えるような情報基盤の整備・強化に力を入れています。

社会貢献

WordCamp Japan 2021のオンラインイベントステージ(oViceを使用)

情報処理室は、利活用している情報サービスやシステムに関連したコミュニティ活動を支援しています。そのなかの代表的な事例として、情報処理室長の活動を下記に紹介します。