スタッフ紹介
Nguyet, Cao Thi Khanh
研究概要
金融包摂の観点からみるフィンテックの貢献
金融包摂は経済主体が必要とする金融サービスを利用できる状況を指している。途上国において、金融システムが未発展であるため、金融包摂を展開するのは難しいと考えられる。特に、規模が小さい、担保財産が少ない零細中小企業は資金調達などを行うことが困難であると思われている。しかし、近年、インターネット、スマートフォンの普及が進んでおり、ネットバンキングやモバイルバンキングなどの活用は金融包摂の進展への改善に大きく期待される。本研究では、フィンテックによる効果やその課題を明確にすることを目的とする。具体的には、①ベトナムにおけるフィンテックの利用状況を考察し;②アンケート調査などの結果に基づき、フィンテックを利用する決定要因を分析し;③フィンテックを利用することにより、人々の生活や企業のパフォーマンスに積極的な影響を与えるかを検証する。