スタッフ紹介
石本 恭子
研究概要
フレイルと介護予防に関する研究
筋力、バランス能力、活動性、認知機能など、加齢に伴う種々の機能低下(予備力の低下)により、健康に関する種々の脆弱性が増加した状態のことを「フレイル」と呼ぶ。本研究の目的は、高齢者の虚弱性を示す「フレイル」について、サルコペニア、転倒リスクとの関連を示し、フレイル予防のためのケアモデルを開発することにある。具体的には、有料老人ホーム入居高齢者を対象に、1.フレイルの頻度を示し、2.フレイルと非フレイルの高齢者において、筋量・筋力低下を示すサルコペニア、運動器疾患との関連を示すロコモ、転倒リスクスコアのそれぞれの評価指標の違い示し、フレイルの身体的特性を明らかにする。3.フレイル発生と日常生活機能、要介護度・ケアサービス等の変化を縦断的に評価し、生活機能に応じた個別性のあるフレイル予防のためのケアモデルを、高齢者・施設職員・研究者とが協働し開発する。高齢化が進む本邦において、新たな介護・サービスの在り方を提唱するという点で、社会的意義は非常に高いと思われる。なお、その成果還元については、本邦にとどまらず、同じく高齢化が進行しつつある諸外国への提唱・実施も視野に入れている。