地域研究叢書(和文)

〈総合的地域研究〉を求めて東南アジア像を手がかりに

地域研究叢書 6
坪内良博 編著
京都大学学術出版会、1999年2月
448頁、ISBN: 978-4-8769-8070-3

世界が〈競合から共存へ〉と変わることが求められる時代に、それを支える知のパラダイムには何が必要か? 歴史学・地理学・開発経済学など、わが国の中心的地域研究者が、その専門の枠を超えて、21世紀の地域研究の認識論と方法論を提起する。文部省重点領域研究「総合的地域研究の手法確立」の成果に基づいた、研究者必読書。

目次

序章 「総合的地域研究」に向かって(坪内良博)

第I部 内世界と外文明の交差──東南アジアをどう捉えるか

第1章 生態論理の世界──東南アジア海域世界論(古川久雄)
第2章 小農民の世界──東南アジア大陸世界論(海田能宏)
第3章 東南アジアのフロンティア論にむけて──開拓論からのアプローチ(田中耕司)
第4章 経済発展の地域性の解明にむけて──タイ経済社会の強さと弱さの考察から(原洋之介)
第5章 「伝統文化」概念が周縁化するもの──現代インドネシアの文化状況(関本照夫)
第6章 政治的意味空間の変容過程──植民地首都からナショナル・キャピタルへ(加藤 剛)
第7章 東南アジア国家論・試論(白石 隆)

第II部 地域間比較の視点

第8章 東南アジアをどう捉えるか(1)中国世界から──東アジアから東南アジアにかけた一国二制度ゾーンの出現とネットワーク政治(濱下 武志)
第9章 東南アジアをどう捉えるか(2)インド世界から(應地利明)
第10章 東南アジアをどう捉えるか(3)イスラーム世界から(小杉 泰)
第11章 東南アジアをどう捉えるか(4)中央アジアから──歴史的変動にはたらく力(松原正毅)
第12章 東南アジアをどう捉えるか(5)アフリカ世界から(掛谷 誠)

第III部 世界と地域の共存のパラダイムを求めて──総合的地域研究とは何か

第13章 地域研究の思想(立本 成文)
第14章 地域統合・地域主義と地域研究(山影 進)
第15章 地球規模の地域研究(高谷 好一)

あとがき
索引