東南アジア研究叢書
本書は文献学的・歴史学的個別研究に留まっていた南方上座部(小乗)仏教の研究を、タイ国社会の中に具体例を求めつつ、社会(民衆)、政治(国家)などの現実相より総合的に分析し、併せてその存在構造の一般的モデルを構築せんと企図した力作。巻末には膨大な「タイ仏教研究文献解題」、「タイ仏教関係法制史資料」を付し研究者の便宜を計った。