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近代アジアの自画像と他者地域社会と「外国人」問題
貴志 俊彦 編著近代化とともに、法や権利の問題として急速に浮上したアジアにおける「外国人問題」.国境画定や植民地化による「国民」範疇の変化,経済移民による居留外国人の増大,戦争による「敵性外国人」への圧迫や難民など,・・・詳細
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ネオリベラリズムの実践現場中東欧・ロシアとラテンアメリカ
村上 勇介・仙石 学 編新自由主義は,途上国における超インフレの解消等,一定の成果を挙げたものの,多くの国で格差を拡大させた。なぜ,かくも新自由主義は世界を席巻 したのか。冷戦下でのアメリカの戦略として導入された南米,社会主・・・詳細
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国境と仏教実践中国・ミャンマー境域における上座仏教徒社会の民族誌
小島 敬裕ミャンマーとの国境に面した雲南省徳宏州。そこで筆者が目にしたのは、戒律を遵守する出家者を地域の宗教実践にとって不可欠の存在とする「上座仏教徒社会の常識」がまるで通用しない独自の宗教実践であった。在家の・・・詳細
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少数民族教育と学校選択ベトナム‐「民族」資源化のポリティクス
伊藤 未帆教育の公平性は国家建設にとって,最も重要な問題である。とりわけ多民族国家においては,その失敗は,深刻 な亀裂に直結する。社会主義国家建設から南北統一,そして市場経済へ移行という僅か半世紀の大変動期,5・・・詳細
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21世紀ラテンアメリカの挑戦ネオリベラリズムによる亀裂を超えて
村上 勇介 編米国の強い主導の下,超インフレ経済を権威主義的政治と新自由主義を導入して乗り切った南米の国々。しかしマクロ経済レベルの安定と発展は可能と なったものの,格差拡大と社会の不安定化に悩む国も多い。しかし,・・・詳細
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脱新自由主義の時代?新しい政治経済秩序の模索
仙石 学 編経済システムの崩壊とハイパーインフレを緊急に克服するという意味では,ネオリベラリズムは一部の地域,特に南米と東欧で一定の成功を示した。しかし,その重篤な副作用としての格差の拡大固定,民主主義の形骸化や・・・詳細