情報・通信・メディアの歴史を考える | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

情報・通信・メディアの歴史を考える《いまを知る、現代を考える 山川歴史講座》

貴志俊彦・石橋悠人・石井香江 編
山川出版社、2023年10月
212頁、ISBN978-4-634-44523-9

共編者からの紹介

2018年に高校の学習指導要領が改訂され、歴史の教科に必修科目の「歴史総合」と、選択科目の「世界史探究」「日本史探究」の3科目が導入されることになりました。山川出版社でも、高大連携のもと、「いまを知る・現代を考える 山川歴史講座」の刊行をスタートさせています。このシリーズで、私たちは、「情報・通信・科学技術の歴史を考える」を担当しています。情報・通信・メディアの歴史を考えることは、産業や技術の発展だけでなく、情報の役割や影響を歴史的な出来事に結びつけて解析することができる点で重要なのです。なぜなら、情報や通信技術は、社会や文化の変化を促し、歴史の転換点を生み出す要因となるからにほかなりません。通信技術を通して、日本と世界、日本と世界との関係に注目し、情報や通信の歴史的意義を見ていこうと思います。(貴志俊彦

目次

序章「情報・通信・メディアの歴史を考える」
貴志俊彦(京都大学東南アジア地域研究研究所)

第1章「世界的な電信網の誕生と時間・空間の変容」
石橋悠人(中央大学文学部)

第2章「情報通信技術と「見えない労働」の誕生─職場から見る情報通信の近現代史」
石井香江(同志社大学グローバル地域文化学部)

コラム コールセンターと現代社会
石井香江

第3章「画像通信の実像と虚像─国際写真電送と新聞報道」
貴志俊彦

コラム フォトレタッチについて
貴志俊彦

座談会
貴志俊彦、石橋悠人、石井香江、小豆畑和之(東京都立西高校)、藤本和哉(筑波大学附属高等学校)