趣旨: 2018年にスタートしたワークショップ「装いと規範」は毎年1回の開催を重ね、今回で第5回目となる。「装いは、価値観や信念、思想、規範など、目に見えないものを映し出す鏡である。その時々のファッション(流行の装い)に目を向けたとき、我々は、それぞれの時代、それぞれの社会における人々が、どのような美意識を持ち、何を大切にしていたのか、そしてどのような枠組みの中に生きていたのか、その一端を知ることができる」という視座を共有しつつ、「装い」を衣服・衣装に限定せず、装飾品・化粧・髪型なども含めて広くとらえ、世界各地の多様な事例を取り上げ、多角的な議論を行ってきた。今回は装いの観点から世界と日本とのつながりに照射する報告者3名を迎えて実施する。
日時: 2021年8月20日(金)13:30-17:00
Zoomによるオンライン開催
プログラム:
司会 帯谷知可
13:30-13:40 趣旨説明 帯谷知可(京都大学)・後藤絵美(東京外国語大学AA研)
13:40-14:20 報告1
杉浦未樹(法政大学)
「戦間期アフリカにおける日本製「シャツ」と「下着」―現地の装いと規範の視点から」
14:20-15:00 報告2
森理恵(日本女子大学)
「総動員体制下における『モンペ』の普及―思潮・文化としてのファシズムから考える」
(休憩10分)
15:10-15:50 報告3
安城寿子(阪南大学)
「異国趣味の残像―コムデギャルソン(川久保玲)の初期コレクションはどう語られてきたか」
15:50-16:20 コメント
後藤絵美
杉本星子(京都文教大学)
小形道正(京都服飾文化研究財団)
16:20-17:00 ディスカッション
*参加希望の方は以下のフォームから登録をお願いいたします。ご登録いただいた方には開催前日までにZoomのURL等をお知らせいたします。
https://forms.gle/76zYHNNoWihem9op7
**本ワークショップに関するお問い合わせはobiya[AT]cseas.kyoto-u.ac.jpへお願いいたします。([AT]を@に替えてください。)
***第1回~第4回のワークショップについては、記録として刊行した以下のディスカッション・ペーパーをご参照ください。
●『装いと規範[1]―現代におけるムスリム女性の選択とその行方』(CIRAS Discussion Paper No. 80)京都大学東南アジア地域研究研究所、2018年。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/234695
●『装いと規範2―更新される伝統とその継承』(CIRAS Discussion Paper No. 85)京都大学東南アジア地域研究研究所、2019年。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/244062
●『装いと規範3―「伝統」と「ナショナル」を問い直す』(CIRAS Discussion Paper No. 95)京都大学東南アジア地域研究研究所、2020年。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/252447
●『装いと規範4―「価値」が生まれるとき』(CIRAS Discussion Paper No. 102)京都大学東南アジア地域研究研究所、2021年。(PDF公開準備中)
主催: 科研費 新学術領域研究 グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて ―関係性中心の融合型人文社会科学の確立 計画研究B01「規範とアイデンティティ:社会的紐帯とナショナリズムの間」(代表 千葉大学・酒井啓子)
共催: 東京外国語大学 アジア・アフリカ研究所 中東イスラーム研究拠点 (人間文化研究機構「現代中東地域研究」事業)