開催日時: 2017年1月26日 16:00-17:30
場所: 東南アジア地域研究研究所 稲盛財団記念館3階 大会議室
タイトル: 常に主流化をはかるも主流とならず:学術界におけるフェミニスト
報告者: シルビア・エストラーダ・クラウディオ(フィリピン大学社会福祉地域社会開発学部女性と開発研究学科長)
要旨:
ひとつの学術機関、すなわちフィリピン大学にジェンダーの観点を導入しようとした個人的な経験について述べる。女性と開発研究学科教授および女性学研究センターの前所長として果たした役割について考察する。
具体的には、学術的な教授・研究や方針の策定・実施といったさまざまな分野でのアドボカシーなどがある。
最後に、女性学研究教員による女性運動への関わり、そしてこうした経験が研究をいかに充実させているかについて検討する。
報告者の紹介:
シルビア・エストラーダ・クラウディオ博士は、心理学の博士号も有する医学博士である。現在は、フィリピン大学社会福祉地域社会開発学部女性と開発研究学科長を務める。フィリピン大学女性学研究センターの前所長。
著作に、『レイプ・ラブとセクシュアリティ:言説における女性の構築』(フィリピン大学出版会、2002年)と『そして彼女は笑った:女性カウンセリングの経験』(アンヴィル・プレス、2015年)がある。フィリピンの主要なソーシャルニュースネットワークである「ラップラー」の常設コラムニストでもある。
大半のフィリピン人と同様ニックネームを持ち、友人から「ガイ」と呼ばれる。
ガイは人生の大半を社会運動に費やしてきたので、自分自身を活動家兼研究者とみなしている。性と生殖に関する健康と権利をテーマとする草の根女性組織である「リカーン」の共同創設者であり、現在は理事長を務める。
コメンテーター:
一言 英文(京都大学こころの未来研究センター)
モデレーター:
設楽 成実(京都大学東南アジア地域研究研究所)
*本セミナーは、京都大学研究連携基盤次世代研究者支援および文部科学省「東南アジアにおける持続型生存基盤研究」の支援を受けています。
**お子様と一緒に本セミナーに参加されたい方は、事前にご連絡ください。(shitara[at]cseas.kyoto-u.ac.jp)