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The 3rd Seminar on Gender Issues in Academia

開催日時: 2017年11月13日 14:30-16:30
場所: 東南アジア地域研究研究所 稲盛財団記念館2階 セミナー室(213号室)

講演 1
タイトル: 情熱を超えて:インドネシア学術界におけるジェンダー研究の推進と女性参加の向上についての若手女性研究者による回想
報告者: クルニアワティ・ハストゥティ・デウィ (インドネシア科学院 [LIPI] 主任研究員)

要旨:
2001年から国立の研究機関で若手女性学者として働く中で、私は、ジェンダー問題のため、政治論や研究計画から疎外されていることに気づき始めた。変革のための唯一の鍵は、一部の女性学界の無関心な反応はもちろんのこと、現状維持の男性学界の中で学術的議論に勝ち、「変革の代理人」になることである。私は、海外でインドネシア人のジェンダー研究の第一人者のもとで学び、インドネシア国外の戦略的なジェンダー機関との強力なネットワークを構築し、影響力のあるイスラム女性組織や政府機関とのネットワークを維持することで、戦略的に自分の「個人資本」を向上させようとしている。個人資本の蓄積は、すぐに個人の自信と強さにつながった。私の計画に反対していた男性研究者に学術的な議論で勝つことは、扉を開くための最初の一歩に過ぎない。男性の著名な研究者や女性の著名な研究者から支持を得ることは、大変だが必要不可欠なステップだ。3年間(2012~2015年)の果てしない努力を経て、「ジェンダーと政治」の研究グループが正式に動き出した(2015~2019年)。新しい段階の闘いは始まったばかりだ。私はすぐに、グループを発展、より大きく強くするための、純粋な情熱を持った若い女性学者の協力を見つけることの難しさを実感した。実際、世代間の課題に加え、一部の女性研究者は、ジェンダー研究の発展のために、時間やエネルギーを捧げることにコミットせずに、「ジェンダー」をキーワードに助成金を獲得し、公的な存在を主張している。

講演 2 *中止
タイトル: マラヤ大学(マレーシア、クアラルンプール)のジェンダー研究プログラムの発展と成長
報告者: シャンティ・タンビャー(マラヤ大学人文社会科学部 ジェンダー研究 准教授)

コメンテーター:
古澤 拓郎 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授、フィールドワーカー家族ケアサポートグループ長)
王 柳蘭 (同志社大学 グローバル地域文化学部 准教授)

モデレーター:
帯谷 知可(京都大学東南アジア地域研究研究所 准教授)

*本セミナーは、ASAFASフィールドワーカー子育て・介護サポートグループとの共催である。


報告者の紹介
:
クルニアワティ・ハストゥティ・デウィ博士は、インドネシア科学院[LIPI] 政治研究センターの主任研究員であり、アジア女性学協会[AAWS]のメンバーである。オーストラリア国立大学でアジア研究の修士号、京都大学で地域研究の博士号を取得。研究テーマは、「ジェンダーと政治」「ジェンダーと地方分権」「イスラムと女性のリーダーシップ」「女性と少数民族の表象」「女性と子どもの人権」など。著書は主要学術誌に掲載されている。

**託児サービス(無料)の利用を希望される方は、2017年11月5日までにご連絡ください。 (shitara[AT]cseas.kyoto-u.ac.jp)

コンタクト: obiya[AT]cseas.kyoto-u.ac.jp

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