京都大学では、伝統的に蓄積してきた高度な学術および知的資源に加え、最先端の教育・研究成果等を広く社会に還元するため、全国で地域講演会を開催しています。
講演者: 貴志 俊彦 京都大学東南アジア地域研究研究所・教授
演 題: “秘められた”海底ケーブル-沖縄から見る東アジアとの関係
日時: 2018年03月21日 水曜日(祝日) 15時00分~17時00分 (開場:14時30分)
場所: 沖縄県青年会館2階大ホール (所在地:沖縄県那覇市久米2-15-23) Tel:098-864-1780
対 象: 高校生、一般市民
参加費: 無料
定 員: 150名(申込みによる先着順)
主 催: 京都大学
後 援: 沖縄県、沖縄県教育委員会、那覇市 (予定)
講演概要:
この講演会では、1979年に沖縄と台湾の間に開通した海底ケーブルをとりあげ、事業の経緯、さらにはその後のアジアや世界に与えた影響を考察していきます。なぜ、この海底ケーブルがこれまでほとんど知られてこなかったのか、その理由からいったい何が見えてくるのでしょうか。
1970年代、東アジアの地政学的な関係は大きく変化しました。国際社会への復帰をはたした中国、国際的な「孤立」を迫られた中華民国(台湾)、“本土復帰” を実現した沖縄は、いずれもこうした地域変動の焦点にありました。ところが、こうした変化が通信事業に与えた影響はほとんど知られてはいません。地域や国家がめざす対外政策の変化を浮き彫りにしながら、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
講演者紹介:
京都大学東南アジア地域研究研究所教授。日本学術会議連携会員、(公財)東洋文庫客員研究員、慶應義塾大学東アジア研究所研究員など兼任。島根県立大学教授、神奈川大学教授などを経て、2010年4月に京都大学地域研究統合情報センター教授、2017年1月より現職。おもな研究分野は、20世紀東アジア史、メディア研究、トランスナショナリティ研究など。主要論著は、『日中間海底ケーブルの戦後史――国交正常化と通信の再生』(吉川弘文館、2015年)、『東アジア流行歌アワー――越境する音 交錯する音楽人』(岩波書店、2013年)、『満洲国のビジュアル・メディア――ポスター・絵はがき・切手』(吉川弘文館、2010年)など多数。
申込: Web、ファックス、はがき
申込締切日: 2018年3月7日(水)
問合せ先: 京都大学総務部渉外課「沖縄講演会」係
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL 075-753-2233 FAX 075-753-2246
E-mail: event[at]mail2.adm.kyoto-u.ac.jp