日時: 2022年12月16日(金)15時〜17時
場所: 稲盛財団記念館3階中会議室 及び オンライン Zoom
言語: 日本語
参加方法: 予約不要
時間 | プログラム |
15:00-15:05 | 開会のことば 岡本 正明 (CSEAS) |
15:05-15:30 | カンポンの「生存の知技」 都市集住の未来形を探るスラバヤでの実践から 発表(1) 岸 健太 (秋田公立美術大学) |
15:30-15:40 | 討論 小林 知 (CSEAS) |
15:40-15:50 | Q&A |
15:50-16:15 | ダイキンの環境への取組及び空調性能規格の本質と重要性 発表(2) 粟飯原 大 (ダイキン工業) |
16:15-16:25 | 討論 町北 朋洋 (CSEAS) |
16:25-16:35 | Q&A |
16:35-17:00 | 全体討論 |
*時間は全て日本標準時刻(UTC+09:00
主催者: 岡本正明、小林知(CSEAS)、粟飯原大(ダイキン工業)、山田千佳(CSEAS)
連絡先: chika128[at]csaes.kyoto-u.ac.jp (山田千佳)
カンポンの「生存の知技」都市集住の未来形を探るスラバヤでの実践から
岸 健太(秋田公立美術大学大学院 複合芸術研究科)
岸が2010年よりインドネシア・スラバヤ市のカンポン(都市村落)を現場として現地市民と共に取り組むアーバンスタディーズの活動例を複数紹介します。
紹介する活動の実践方法は現代アートの領域(とくに「社会関与型アート」の批評枠)に拠るものですが、カンポンに固有のコミュニティ自治の「知と技」を都市集住の未来形として評価する視点は建築・都市の計画学に拠るものです。発表では、現代の都市についての岸の課題意識を共有した上で、市民とのコミュニティ実践の協働経験からの「カンポン紹介」を試みます。
ダイキンの環境への取組及び空調性能規格の本質と重要性
粟飯原 大(ダイキン工業(株)テクノロジーイノベーションセンター戦略室)
空調機は使用時のエネルギー消費と冷媒影響から、CO2排出量が多く、その削減の取組は世界から注視されている。環境貢献・社会貢献の重要性が高まることをチャンスと捉え、事業拡大・収益力強化との両立を実現するためにダイキンとして何をすべきか。 ダイキンは、「カーボンニュートラルへの挑戦」を中期経営計画の3つの柱の一つに設定、カーボンニュートラルはリスクであると同時に、省エネなどの技術力の高いダイキンにとってはチャンスとも捉えている。また、ダイキンにとってアジア地域は、今後の経済成長と共に空調市場の伸長が期待される有望市場である一方、IEAが発効したレポート「The Future of Cooling(2016年発行)」「The Future of Cooling in Southeast Asia(2019年発行)」では、空調機をエネルギー需給の逼迫、CO2排出量の増加を引き起こす重大要因と捉えており、環境対策と事業拡大の両立の難しいかじ取りが求められる地域でもある。空調機の寿命は10-15年程度であり、性能の悪い空調機が市場にストックされると長期に渡り電力需給やCO2排出に悪影響をもたらすため、東南アジア各国はMEPS(最小エネルギー性能規格)の導入を推進しているが、高性能の空調機は誰もが購入できる商品ではない。本発表では空調性能規格の観点から空調を取り巻く環境を概説し、今後の東南アジアでの取組方針について議論したい。