開催趣旨:
ロシア・ウクライナ戦争をめぐる欧州の不安定化と、米中対立に伴う東アジアでの防衛強化と緊張の高まりを、歴史的・社会的な問題も含め、また学術が地域紛争の平和的な解決にどのように貢献できるのか、という立場から多元的に検討し、解決の方策を探ります。
またこれらの背景に、世界的な経済変動があり、とりわけ「国家主導資本主義」と脱グローバル化の問題が、分断を助長しているという重要な国際経済の枠組みから地域紛争の根源を明らかにします。
プログラム:
司会:羽場 久美子
14:00−14:20 挨拶
梶田 隆章(日本学術会議会長、東京大学宇宙線研究所教授)
山極 壽一(前日本学術会議会長、元京都大学総長)
14:20−14:30 企画趣旨説明
羽場 久美子(日本学術会議連携会員、青山学院大学名誉教授)
講演
総合司会:溝端 佐登史(日本学術会議第一部会員、京都大学名誉教授・経済研究所特任教授)
14:30−14:45 「和解学の可能性」
劉 傑(早稲田大学社会科学総合学術院教授)
14:45−15:00 「地域紛争の平和解決のためのASEANの役割と課題」
首藤 もと子(筑波大学人文社会科学研究科教授)
15:00−15:15 「ウクライナ危機への中国の立ち位置」
高原 明生(東京大学法学部教授)
15:15−15:30 「ウクライナ戦争の原因とその他戦争との関係」
廣瀬 陽子(慶應義塾大学総合政策学部教授)
15:30−15:45 「ウクライナ戦争がアジアに与えた影響と、日本からの平和構築」
羽場 久美子(日本学術会議連携会員、青山学院大学名誉教授)
15:45−16:00 「国家主導資本主義と経済制裁─脱グローバル化の行方」
溝端 佐登史(日本学術会議第一部会員、京都大学名誉教授・経済研究所特任教授)
16:00−16:10 休憩
16:10−16:20 コメント「世界経済、ASEANの経済的側面から」
三重野 文晴(日本学術会議連携会員、京都大学東南アジア地域研究研究所教授)
16:20−16:30 コメント「沖縄の近代政治から」
我部 政明(日本学術会議連携会員、琉球大学名誉教授)
16:30−16:50 全体討論
司会:貴志 俊彦(日本学術会議連携会員、京都大学東南アジア地域研究研究所教授)
16:50−17:00 閉会の辞
貴志 俊彦(日本学術会議連携会員、京都大学東南アジア地域研究研究所教授)
主催: 日本学術会議
参加費: 無料
申込み: 要・事前申込み。以下のURLからお申し込みください。
https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0186.html
問合せ先: 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
電話: 03-3403-6295