〈京都国際映画祭 連携企画〉VDP×KIFF 故ソムポート・セーンドゥアンチャーイ監督追悼上映「『プラロットとメーリー』─タイの民話と特撮映画」 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

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〈京都国際映画祭 連携企画〉VDP×KIFF 故ソムポート・セーンドゥアンチャーイ監督追悼上映「『プラロットとメーリー』─タイの民話と特撮映画」

Visual Documentary Project(VDP)は、映像を通して東南アジアを理解することを目的の一つとしているドキュメンタリー公募プロジェクトです。毎年この時期に京都国際映画祭の協力を得て、東南アジアの映画やドキュメンタリーの上映会を実施しています。

今回上映するのは、1960年代初頭に日本に2年間の映画留学をして円谷英二監督のもとで特撮技術を学んだのち、タイで数多くの特撮映画を製作した故ソムポート・セーンドゥアンチャーイが技術監督を務めた1981年公開の映画、『プラロットとメーリー』です。この作品は東南アジア大陸部に広く伝わる民話「12人姉妹」を題材としていて、タイの人々にとっては小さな頃から身近にある物語が映画化されたとあって、公開当時のタイで大成功を収めました。

この度、2021年8月に亡くなったソムポート監督と生前から親交のあったタイ研究者の平松秀樹先生による日本語字幕とソムポート監督ご遺族のご厚意により、VDPでこの映画を上映できる運びとなりました。

これは個性豊かな登場人物たちが織りなすユーモア溢れるファンタジーなのか、はたまたロットセーン王子と夜叉国メーリー王女の悲恋の物語なのか。仏教およびジェンダーの観点から日タイ比較文学・比較文化研究を行う平松先生は、「ガタンユー」(報恩、親孝行)というタイ社会において最高善とされる概念を用いて、タイ映画をより深く理解するための解説を展開します。

そして今年は、VDP2023の公募テーマである「笑!」にちなんで、吉本興業の木尾モデルさんをMCにお迎えします。秋の夜長に、一緒にタイの民話に思いを馳せませんか?

参加費無料/事前申込不要

登壇者:

マリオ・ロペズ(VDP事務局/文化人類学者/東南アジア地域研究研究所准教授)
平松秀樹(字幕・解説/タイ研究者/東南アジア地域研究研究所連携准教授)
木尾モデル(京都国際映画祭MC/吉本興業所属芸人)

プログラム:

17:45 開場
18:00 オープニング
18:10 映画上映『プラロットとメーリー[Phra Rot Meree]』
   (休憩)
20:25 解説(平松秀樹)
20:45 トーク(平松秀樹、木尾モデル、マリオ・ロペズ)
    質疑応答
21:15 閉場

関連サイト:

vdp