概要:
東南アジアの映画大国インドネシアの映画から、若くして脚本執筆の経験豊かな女性監督ギナ・S・ヌールの最新作『ライク&シェア』を取り上げ、SNS時代の性被害への向き合い方を通じて、女性の居場所と生き方を考えます。インドネシア地域研究者による解説つき。参加費無料/登録不要です。
プログラム:
13:00-13:05 開会挨拶 山本博之
13:05-15:00 『ライク&シェア』(2022年、インドネシア、112分)
15:00-15:30 解説 西芳実
上映作品紹介:
ライク&シェア(Like & Share)
ギナ・S・ヌール監督/インドネシア/2022年/112分/インドネシア語(日本語・英語字幕)
女子高生のリサとサラは自分たちが作った動画の視聴数を稼ぐことに熱中している。二人はそれぞれの家で居心地が悪い思いをしている。リサの母親は再婚相手に嫌われないように顔色をうかがっている。サラは両親を事故で亡くし、唯一の家族である兄は結婚の準備で忙しい。ある日リサはオンラインで見つけた性行為の流出動画が頭から離れなくなり、母とサラから愛想を尽かされる。一方、サラは10歳年上のデファンと付き合い始めるが、18歳の誕生日に性的関係を強要され、別れようとしてリベンジポルノの被害者となる。サラは法的にも社会的にも被害者として認められず孤立する。
2023年大阪アジアン映画祭グランプリ受賞作品。
主催:混成アジア映画研究会
協力:京都大学東南アジア地域研究研究所
科研費プロジェクト「東南アジア映画の物語と表現を読み解く」
大阪アジアン映画祭