2022年12月初めのカスティジョ大統領(当時)によるクーデタ未遂事件とその罷免を受けて、憲法規定に則り副大統領のD. ボルアルテが臨時大統領に就いて2年になろうとしている。当初の抗議活動とそれに伴う混乱が去り、過去最低の支持率が続くなど低空飛行を続け、政権内や側近、さらには自身に対する汚職疑惑も浮上している。罷免されたカスティジョの残存任期が終わる2026年7月まで大統領職に留まれるのか、不安定要素は尽きない。
このセミナーは、昨年6月に実施した前回のセミナー以降の動向を中心に、ボルアルテ政権のその後やペルーの現状を紹介するとともに、今月から公開が始まった、1968~75年の改革主義的なベラスコ軍事政権に関するドキュメンタリー映画『革命する大地』を取り掛かりとして、現代ペルーの政治社会を捉える視点/観点を考える。
日時: 6月8日(土) 09:30-11:30(zoom開催)
報告:「ボルアルテ政権のその後とペルーの現状」村上勇介(京都大学)
報告:「映像で振り返る20世紀ペルー政治社会史─ドキュメンタリー『革命する大地』日本公開に寄せて」中沢知史(立命館大学)
参加を希望される方は、下記連絡先までメールで参加の申し込みをしてください。
送付する際に、アドレスの [at] はアットマークに代えてください。後日、Zoomへの招待を送付します。
連絡先:asiapacific[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
主催:京都大学東南アジア地域研究研究所アジア環太平洋研究ユニット/基盤研究「低成長期中南米の政党システム変動の比較分析(課題番号 21H04392)