職員あるいは家族が新型コロナウイルスウイルスに感染あるいは感染者と濃厚接触した場合の対応(2020年9月15日更新)研究所のガイドライン(2020年12月17日更新)
職員あるいは家族が感染あるいは感染者と濃厚接触した場合の対応
COVID-19 は新型コロナウイルスウイルス(SARS-CoV-2)の感染症である。
1)本研究所職員がCOVID-19に感染した場合
感染した職員が行うこと
- 感染した旨を早急に研究室、所長・事務長に報告する。
- 療養先を研究室、所長・事務長に報告する。
- 可能であれば、発症前48時間以内及び症状がある時に接触した職員や学生を研究室、所長・事務長に伝える。
- 療養中は症状悪化時にすぐに連絡できる医療機関を確保し、必要に応じて救急コールを行う(注1)。
- 回復後は職場復帰のタイミングについて所長・事務長と相談する。
研究室あるいは事務室が行うこと
- 感染した職員の情報を所長・事務長と共有する。
- 感染した職員の濃厚に接触した職員や学生(濃厚接触者)(注2)のリストアップを行う。
- 感染した職員及び濃厚接触者が担当していた業務を他のスタッフへ分配する。
所長・事務長が行うこと
- 濃厚接触者(注2)の人数・範囲によっては、研究室あるいは事務室の入室制限等を検討する。
- 濃厚接触者(注2)に対し「行政に連絡し、SARS-CoV-2検査の有無とタイミングを所長および事務長へ報告する。検査結果がたとえ陰性であっても感染した職員と最終接触してから14日間は自宅で待機し、できるだけ他の人と2メートル以内に近づかないようにすること」を指示する。
- 濃厚接触者に対し「感染した職員と最終接触してから14日間は家で一日二回体温を測り、症状(注3)が出現しないか経過を観察し、症状が出現した場合は、行政に連絡し、SARS-CoV-2検査の有無とタイミングを研究室、所長・事務長に報告すること」を指示する。
- 感染した職員の退院の際は、職務復帰のタイミング(注4)について検討する。
2)本研究所職員がCOVID-19感染者に濃厚接触した場合
COVID-19患者と濃厚接触した職員(濃厚接触者(注2))が行うこと
- 行政に連絡し、SARS-CoV-2検査の有無とタイミングを研究室、所長・事務長に報告する。
- SARS-CoV-2検査が陰性の場合であっても、感染した職員と最終接触してから14日間は自宅で待機し、できるだけ他の人と2メートル以内に近づかないようにする。
- 感染した職員と最終接触してから14日間は家で一日二回体温を測り、症状(注3)が出現しないか経過を観察し、症状(注3)が出現した場合は、行政に連絡し、SARS-CoV-2検査の有無とタイミングを研究室、所長・事務長に報告する。
研究室あるいは事務室がすること
- COVID-19感染者と濃厚接触した職員(濃厚接触者(注2))の情報を所長・事務長と共有する。
所長・事務長が行うこと
- 濃厚接触者(注2)に対し「行政に連絡を行い、SARS-CoV-2検査の有無とタイミングの所長および事務長に報告する。検査結果がたとえ陰性であっても感染した職員と最終接触してから14日間は自宅で待機し、できるだけ他の人と2メートル以内に近づかないようにすること」を指示する。
- 濃厚接触者(注2)に対し「感染した職員と最終接触してから14日間は家で一日二回体温を測り、症状(注3)が出現しないか経過を観察し、症状(注3)が出現した場合は、行政に連絡し、SARS-CoV-2検査の有無とタイミングを研究室、所長・事務長に報告すること」を指示する。
3)本研究所職員の同居家族がCOVID-19感染者に濃厚接触した場合
同居家族がCOVID-19感染者に濃厚接触した職員が行うこと
- 状況を研究室、所長・事務長に報告する。
- 同居家族に行政に連絡するよう依頼し、同居家族に対するSARS-CoV-2検査の有無とタイミングを研究室、所長・事務長に報告する。
- 同居家族が自宅待機中(感染者と最終接触から14日間)は、職員はできるだけ他の人と2メートル以内に近づかないようにしながら、自身の自宅待機の必要性の有無などについて所長・事務長と相談する。
- 同居家族が自宅待機中、職員は一日二回体温を測り、症状(注3)が出現しないか経過を観察し、症状(注3)が出現した場合は、行政に連絡し、SARS-CoV-2検査の有無とタイミングを研究室、所長・事務長に報告する。
研究室あるいは事務室が行うこと
- 同居家族がCOVID-19感染者に濃厚接触した職員の情報を所長および事務長と共有する。
所長・事務長が行うこと
- 同居家族がCOVID-19感染者に濃厚接触した職員に対し「同居家族に行政に連絡するよう依頼し、同居家族に対するSARS-CoV-2検査の有無とタイミングを所長・事務長へ報告すること」を指示する。
- 同居家族がCOVID-19感染者に濃厚接触した職員に対し「同居家族が自宅待機中(感染者と最終接触から14日間)は、職員も職員もできるだけ他の人と2メートル以内に近づかないようにすること」を指示し、職員の状況を鑑み、必要に応じて、自宅での待機を指示する。
- 同居家族がCOVID-19感染者に濃厚接触した職員に対し「自宅待機中は、一日二回体温を測り、症状(注3)が出現しないか経過を観察し、同居家族あるいは職員自身に症状(注3)が出現した場合は、行政に連絡し、SARS-CoV-2検査の有無とタイミングを研究室、所長・事務長に報告すること」を指示する。
緊急対策室:
・速水洋子(所長)
・三重野文晴(副所長)
・小泉順子(副所長)
・坂本龍太(医学専門教員)
・井本憲(事務長)
・赤塚亮太(総務掛長)
・宇野圭助(副事務長)
注1. 緊急で相談した方がいい症状は、呼吸苦、持続的な胸の痛みや圧迫感、意識が朦朧とした状態、呼びかけへの反応が鈍い、唇の色や顔色が悪いなどを含む。また他の症状でも変わったことがあれば躊躇なく医療機関や救急に連絡を行うべきである。
注2. 濃厚接触者をここでは、感染者に症状が出現する48時間前から、適切な感染防御なしで感染者の至近距離に一定時間居た者と定義する。ただし、適切な感染防御の目安はお互いにマスクを着けていたかどうか、至近距離の目安は2メートル以内、一定時間の目安は10分間とし、たとえ短時間であっても感染者の咳が直接顔にかかる、感染者と物を共有したなど危険が高い場合は濃厚接触したとみなすなど総合的に判断するものとする。感染のリスクが高い期間は下記とする。
(1) 検査結果に基づく場合
解熱剤を使用せずに発熱がなくなり、かつ、咳や呼吸苦などの呼吸器症状が改善し、かつ、24時間以上間隔を空けて採取した鼻咽頭ぬぐい液の検体からいずれもCOVID-19が検出されなくなるまで
(2) 検査結果に基づかない場合
発症から7日間以上経過し、かつ、症状がなくなってから72時間以上経つまで
(症状がなくなるとは、解熱剤を使用せずに発熱がなくなり、咳や呼吸苦などの呼吸器症状も改善していること)
注3. 37.5℃以上の発熱、咳、呼吸苦など。ただし、熱は上がったり下がったりを繰り返すこともあり、高齢者、免疫が低下している方、あるいは、解熱剤を服用中の方は出現しないことがある。
注4. 退院後に再燃する症例があるため、退院後も14日間の自宅待機が望ましい。
以下を参考とした。
・2020/3/9 「京大病院本院職員あるいは家族が感染した場合の対応」 (ver.1)
・2020/3/19 「ウィルス・再生医科学研究所職員や学生あるいは家族が感染した場合の対応」 (ver.1)
・2020/3/12 「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(暫定版)」
・2020/3/20 “Center for Disease Control and Prevention 「Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Public Health Recommendations for Community-Related Exposure”
研究所のガイドライン (2020年12月17日更新)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数の増加や、近隣での複数の感染事例の発生など状況の変化に伴い、危機的な状況の発生を回避する為、広く研究所の皆様に遵守いただくようご協力をお願いいたします。なお、今後、京都大学の指針が本通知の内容よりもより厳しく変更された場合には、再通知までの間は、変更された京都大学の指針によってください。
できるだけ、、密閉空間・密集場所・密接会話(三密)や物の共有を避け、手洗い・よく触る場所の消毒の徹底をお願いします。三密が避けられない際はマスクの着用をお願いします。
また、出勤前に体温を含む体調チェックを実施し、発熱、咳、倦怠感、食欲不振、筋肉痛、呼吸苦、痰、咽頭痛、味覚異常、嗅覚異常、吐気、下痢、鼻水、頭痛、結膜炎などの症状がある方は、出勤しないようにお願いします。
そして、感染者が発生した際に濃厚接触者の確認に使用するため、外部から来客がある際は、総務掛に設置する来客者名簿に、名前、所属先、連絡先を記入いただくようお願いします。
さらに、鼻水や唾液などの体液が付着したゴミは、清掃してくださる方を守るために、ビニール袋に入れ、密封して破棄するようにしてください。
1)集会について
(1)対象
本研究所所属の教職員(名誉教授、外国人研究員、連携研究員等を含む)
(以下、「構成員」という)。
(2)対応
多人数による集会は原則禁止とする(注)。業務上不可欠な打合せや会議は可とする。但し、開催する場合にも、できるだけ、隣同士の距離を2メートル以上保つ、消毒液を置く、換気をする、マスクを着用するなど感染対策を徹底した上で最小限の実施とする。Web 会議用のシステムの利活用を推奨する。
注:「多人数」とは10人以上を目安とし、そのスペースの広さ、換気の状況、集会の重要性などから総合的に判断するものとする。
2)飲食を伴う会合について
(1)対象
構成員
(2)対応
送別会、歓迎会、懇親会、食事会等は原則自粛とする。少人数(3~4人程度)での食事については可とするが、十分に注意して行う。
3)国内の移動について
(1)対象
構成員
(2)対応
不要不急の研究会、講演会、調査のための国内移動は、可能な限り自粛する。私的旅行については個人の判断に委ねるが、上に準じて十分に注意する。
4)海外渡航について
(1)対象
構成員
(2)対応
海外渡航は原則禁止とする。
やむを得ない公的用務の場合は、下記連絡先に届け出をしたうえで、以下の対応を行う。
渡航連絡先: 総務 (届出内容:所属、氏名、渡航先、渡航期間、個人の連絡先メールアドレス及び電話番号)
渡航した場合の対応:
・帰国日を0日として14日間は自宅勤務とする。自宅勤務中は、発熱、咳等の症状が出れば研究室、所長及び事務長に報告する。
復帰時期については、研究室、所長及び事務長に相談する。
5)業者との面会及び学外からの見学
(1)対象
構成員
(2)対応
業務上必要とされる場合を除きできるだけ避ける。
(令和2年6月11日「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する医学研究科の対応について第3版」、令和2年5月「京都府感染拡大予防ガイドライン(例)(標準的対策)」を参考とした)