陳來幸編『冷戦アジアと華僑華人』(風響社、2023年3月)
ISBN 9784894893382
判型・ページ数 A5・476ページ
定価 本体4,000円+税
ジャンル 歴史・民族・国際
http://www.fukyo.co.jp/book/b624907.html
=目次=
まえがき(陳 來幸)
総論(陳 來幸)
第一部 日本華僑の戦後
◆華僑と⽇本の社会運動◆
第1章 戦後日本の社会運動と華僑(安井三吉)
第2章 戦後中国人留日学生団体と日本共産党・中国共産党──中国留日同学総会執行部と日共中国人細胞(支部)の関係を中心に(荒川 雪)
◆大阪華僑史の再構築◆
第3章 大阪川口居留地と華僑社会の形成(蔣 海波)
第4章 戦後大阪神戸における山東幇の生存戦略――山東系中華料理店のビジネスモデルを中心に(上田貴子)
第5章 戦後冷戦初期日本の華僑学校の再建をめぐる抗争――国共による争奪戦か地域の競争か(陳 來幸)
◆在日台湾人と台湾◆
第6章 戦後在日台湾人の帰国と帰郷(何 義麟)
第7章 中華民国派華僑組織の形成と台湾外省人(1950-60年代)――大陸を去った「日本帝国」と「中華民国」で生きた人びとに注目して(岡野翔太〈葉 翔太〉)
第8章 東西冷戦期における台湾の“社会福利”(劉 雯)
第二部 東南アジア華僑の戦後
◆インドネシア◆
第9章 「台湾籍民」から華僑へ――インドネシアの台湾人(1895-1960)(鍾 淑敏)
第10章 二つの「中国」とジャカルタの華人社会――国民党派の動向を中心に(工藤裕子)
第11章 『生活報』に見られる冷戦初期のインドネシア華人と中国(北村由美)
●コラム① 神戸とジャカルタの二人の「潘」さん――雑貨貿易がつないだ客家系華商の移動と定着(⼯藤裕子)
◆フィリピン◆
第12章 東南アジアの中国系移民とその子孫に関する親族研究と冷戦――音素的な解釈を越えて(宮原 曉)
●コラム② 「商い」を仕舞うとき――フィリピン賠償貿易と神戸華僑(宮原 曉/岡野翔太〈葉 翔太〉)
●コラム③ ある⾦⾨⼀族のファミリーネットワーク(陳 來幸)
◆ベトナム◆
第13章 1963年軍事クーデター直後のサイゴン――軍事政権の華僑政策に対する華僑社会の期待と不安(岩瀨 真央美)
第三部 太平洋を越えて
第14章 冷戦初期における上海商業儲蓄銀行の海外展開の紆余曲折(易 星星)
第15章 ペルー華僑の出入国問題と冷戦期に至る中秘関係(貴志俊彦)
あとがき(陳 來幸)