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西芳実准教授が2025年度大同生命地域研究奨励賞を受賞しました

2025.08.21

西芳実准教授が「内戦下インドネシア・アチェ州における地震津波災害後の社会変化と復興に関する学際的地域研究」により、2025年度(第40回)「大同生命地域研究奨励賞」を受賞しました。

大同生命地域研究奨励賞は、世界各地域に関する学術的研究を奨励するための賞の一つとして、公益財団法人 大同生命国際文化基金が学界の支援の下に1986年より運営する事業です。「地域研究の分野において新しい展開を試みるとともに、今後さらに活躍が期待される研究者3名」が選考委員会により毎年選ばれています。

西准教授はこのほど、「2004年12月26日に発生したインドネシア・スマトラ島沖地震とそれに伴う津波災害直後からスマトラ島アチェ地域に入り、災害と内戦という二重の困難を乗り越える過程を追うことで、復興が単なる物理的な再建にとどまらず、社会的・文化的な再生を伴う複雑なプロセスであることを明らかにし、その成果を情報学と連携して発信するなど地域研究の新たな可能性を切り拓いて」きた実績が高く評価され、今後、この分野における国際的研究を牽引する役割が期待できるとして、受賞対象に選ばれました。

贈呈式は2025年7月29日に一般社団法人クラブ関西にてとり行われました。

選考委員会による業績紹介、および西准教授による受賞メッセージ動画につきましては、こちら をご覧ください。

受賞者よりひとこと

地域研究の名を冠する栄えある賞を頂戴し、大きな励みとなるとともに、今後いっそう研究に励む決意を新たにしています。

私はこれまで、インドネシア・アチェを主なフィールドとして、災害や紛争を経験した地域社会がどのように変化し、記憶やコミュニケーションの場を再構築していくのかを見つめてきました。そのなかで、そこで暮らす人々の視点を踏まえて地域の「かたち」を描き出すことを目指してきました。

特に、2004年のスマトラ沖地震・津波の後には、アチェに入った人道支援、報道、防災の専門家や実務家と協働し、現場で得られた知見を翻訳・共有しながら、被災地域の情報をどのように可視化し、社会に役立てていくかを模索してきました。こうした学際的なプロジェクトへの参加を通じて、地域研究における情報化の意義や、実務との連携の重要性を深く実感することができました。

今回の受賞にあたっては、こうした研究の学際性に加え、災害後の社会における記憶の共有や継承を目指した日本とインドネシアでの社会連携活動、また地域研究の情報化に関する実践的な取り組みを評価いただきました。これは、現地の人びと、そして多様な分野の研究者・実務者との対話と協力の積み重ねの成果であり、私ひとりの力では成しえなかったものです。

これまで支えてくださったすべての方々に心より感謝申し上げるとともに、今後も複雑化する社会課題に柔軟に応答し、社会とともに歩む地域研究を深めてまいります。(西 芳実)

贈呈式にて。西准教授による挨拶(左上、右上)、今年度の受賞者のみなさん、選考委員長と(下)(2025年7月29日、一般社団法人クラブ関西)

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