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大阪アジアン映画祭連携シンポジウム
「欲望に忠実に生きる女たちを描き始めたインドネシア映画」

パネリスト:ギナ・S・ヌール(『ライク&シェア』監督)

モデレーター:西芳実(京都大学/混成アジア映画研究会)

趣旨:インドネシアの映画は、性暴力を受けた女性たちが、我が身に受けた不合理に立ち向かおうとする姿をしばしばお化けや犯罪者の物語として描いてきました。SNSを通じて声をあげることが容易になった今、「痛い思いをするのは結局は女性」といった考え方を乗り越えて、映画は、どのような物語を作り出すことができるのでしょうか。このシンポジウムを通じて、インドネシアの映画が、そしてインドネシアの人たちが今、どのような課題にどのように挑戦しようとしているのかを、ギナ監督と、そしてこの会場にいらっしゃっているみなさんと一緒に考えます。

料金:無料

参加方法など:事前申し込み不要。当日、直接、会場にお越しください。先着100名。

主催:混成アジア映画研究会 京都大学東南アジア地域研究研究所 大阪アジアン映画祭

参考:『ライク&シェア』上映日時・会場
3月14日(火)15:20 シネ・リーブル梅田4
3月18日(土)12:50 ABCホール ※ゲスト登壇予定

報告

第18回大阪アジアン映画祭シンポジウム「欲望に忠実に生きる女たちを描き始めたインドネシア映画」が2023年3月17日(金曜日)15時より大阪中之島美術館1Fホールにて開催され、西芳実准教授がモデレーターとして登壇しました。
インドネシア映画『ライク&シェア』(Like & Share)の監督ギナ・S・ヌール氏をパネリストに招き、『ライク&シェア』へと至るインドネシア映画における女性の描かれ方の変容について解説を行うとともに、映画制作者から見た変化について、監督へのインタビューを行いました。
3月19日には本映画祭の受賞作品が発表され、『ライク&シェア』がグランプリ(最優秀作品賞)を受賞しました。

関連情報

西芳実『夢みるインドネシア映画の挑戦』(英明企画編集、2021年)
ブックトーク・オン・アジアNo.32 西芳実『夢みるインドネシア映画の挑戦』(英明企画編集、2021年)