EVENTS

「昨日 今日 そして明日へ…」+同志社大学学生短編作品「古木を抱きしめて」上映+トーク

京都大学東南アジア地域研究研究所「映像で見るアジアの社会と文化」主催による上映会のご案内です。今月は、直井里予作品(北タイに暮らすHIV陽性者に関するドキュメンタリー)と、同志社大学グローバル地域文化学部GR4(映像フィールドワーク)で本年度制作されたウクライナ避難民に関する短編ドキュメンタリーを上映いたします。皆さん、奮ってご参加ください。

プログラム:
17:00 『古木を抱きしめて』作品上映+学生舞台挨拶(ゲスト紹介)
 コメント 帯谷知可(京都大学東南アジア地域研究研究所・教授)
 全体ディスカッション
17:50 休憩
18:00 『昨日 今日 そして明日へ・・・』作品上映+Q&A
20:00 閉会(懇親会)

『古木を抱きしめて』(監督・撮影・編集:川西爽登 撮影・編集:青野歩人、尾﨑琴美)
(日本/2024年/15分/日本語/HD/カラー)

『昨日 今日 そして明日へ・・・』(監督・撮影・編集:直井里予)
 (日本-タイ/2005年/90分/タイ語ほか(日本語字幕)/DV/カラー

主催: 京都大学東南アジア地域研究研究所「映像で見るアジアの社会と文化」の会
共催: 科研費20K20037
問合せ: 神谷俊郎 kamiya.tosirou.82w[at]st.kyoto-u.ac.jp

『古木を抱きしめて』  http://riporipo.com/doshisha2022/
内容紹介: ウクライナから避難してこられたユリヤ・ボンダレンコさんが今日、日本でどのような事を想い、どのような生活をしているのかを知り、身近な存在として視聴者に届け、今一度ウクライナに目を向けてもらうことを狙いとする。テレビや新聞などのメディアで知る情報は、断片的かつ非日常的で自分のことではないように感じる。フィクションのようにすらも感じることもあるだろう。 また、「戦争」によって居場所 ホーム を失った方々が、京都を第二のホームとして捉え、居場所としていく過程や経験を伝え、他人事ではないことを知ってもらいたい。

同志社大学GR4(多文化×映像フィールドワーク)紹介: 自文化と異文化といったボーダーを乗り越えるべく、「多文化な日常」をキーワードに、受講生が文化の担い手や人と人をめぐる多様な関係性の中に参与しながら、異文化の日常を経験し、そこで見えてきた課題をもちよりつつ、映像による多様な解釈と表現の可能性を探る。具体的には、映像フィールドワークの手法を用いて、在日外国人を含め、暮らしの中に息づいたさまざまな文化や価値観(食、宗教、言語、ジェンダー等)、人との関係性(つながり、サークルや自助グループ等)を動態的かつ複眼的に捉えることによって、固定化した文化や他者のイメージを乗り越え、日常の中から多文化共生を考えていく。(担当:王柳蘭×直井里予)

『昨日 今日 そして明日へ・・・』 
http://www.riporipo.com/ytt/index.html
内容紹介: 夫からHIVに感染したアンナは、夫を亡くした翌年、村の病院でポムと出会い結婚。平日は村で魚や蛙などの行商人として働き、農繁期ともなると、農作業に精を出す。2人はさまざまな悩みを抱えながらも、感情をかきたてることなく、心穏やかに日々を送る。隣郡に住むボーイは、小学校1年生。体調を崩して休校し、両親が働く果樹園で一日を過ごす。母親に勉強を教えて貰いながら、再入学の準備中。新学期から小学校に無事再入学したボーイだが、半年後にエイズを発症し、病院での入院生活がはじまる。2家族の生活の中にゆっくりと流れる時間、そしてアンナとポム、ボーイの生きざまを通して、生の根をじっくりと見つめていく。

監督紹介: 直井里予(国際ファッション専門職大学専任講師、京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師)。1998年からアジアプレス・インターナショナルに参加し、ドキュメンタリー映画製作に携わる。主な作品に『アンナの道——私からあなたへ』(2009)(釜山国際映画祭AND基金を受賞)。単著に『病縁の映像地域研究——北部タイのHIV陽性者をめぐる共振のドキュメンタリー』(京都大学学術出版会 2019)などがある。同志社大学、近畿大学非常勤講師他。