『アエタ 灰のなかの未来』刊行記念ブックトーク「本の作り手が考えていること」 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

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『アエタ 灰のなかの未来』刊行記念ブックトーク「本の作り手が考えていること」

清水展連携教授(文化人類学、東南アジア研究)が2024年2月に京都大学学術出版会より上梓された『アエタ 灰のなかの未来─大噴火と創造的復興の写真民族誌』の刊行を記念して、下記の概要でブックトークイベントを開きます。

登壇者:
森 華(ブックデザイナー/イラストレーター)
「ブックデザインはWord原稿のなかにある─仁と中庸の本づくりをめざして」

清水 展(京都大学東南アジア地域研究研究所連携教授)
「「応答する人類学」という試み─お互いさま(mutuality)という当たり前のことから」

鈴木 哲也(京都大学学術出版会編集長)
「「学術の物語」 試論─新しい民族誌あるいは学術と社会の結び直しのために」

聞き手:
西尾 善太(立命館大学大学院先端総合学術研究科プロジェクト研究員、京都大学東南アジア地域研究研究所連携研究員)

書籍情報:
清水展『アエタ 灰のなかの未来─大噴火と創造的復興の写真民族誌』(京都大学学術出版会、2024年)

概要:
本書のブックデザインを担当された森華氏、編集を担当された鈴木哲也氏、著者の清水展連携教授を招き、本書を題材として本の作り手が今考えていることを語っていただきます。森華氏と鈴木哲也氏は、ブックデザイナーとして、また学術書編集者として普段の仕事を紹介しながら、本書について、出版について、また読者と書き手をつなぐブックデザインや編集の役割についてお話しします。著者の清水展連携教授は、本書を専門の近い研究者や専門外の読者に届ける際に行った工夫、さらにフィールドワークから出版までの過程と舞台裏をお話しします。西尾善太氏(都市社会学、文化人類学)が聞き手を務めます。博士論文の出版・執筆を計画していたり、2冊目の出版を考えている研究者、あるいは学術書を手に取って読むのが好きな方など、多くの方々のご参加をお待ちしています。

関連イベント:
Local Knowledge MeetUp Spring 2024「いま考える「地域主権」と「新しい復興」」(2024年4月26日開催)のSession 3「生活基盤を完全に失わせた大噴火災害からの創造的復興:アエタ族の生存戦略『アエタ 灰のなかの未来:大噴火と創造的復興の写真民族誌』を中心に」にて、清水展連携教授、森華氏、鈴木哲也氏が登壇されます。

参考映像:
アエタの人々が大噴火に見舞われ、そこからの創造的復興を遂げる姿を映像で記録したドキュメンタリー作品が清水展教授の監修のもと1997–98年に撮影・制作されました。YouTubeにて公開されておりますので、ぜひご覧ください。

『灰の中の未来』(43分)