概要:
2004年スマトラ沖大地震(インド洋津波)から今年12月で20周年を迎えます。最大の被災地インドネシア・スマトラ島はアチェ州を中心に17万人が犠牲となりましたが、日本をはじめとする世界各国の支援を受けてアチェ州は復興を遂げ、その被災と復興の記録が2017年にユネスコの世界記憶遺産に登録されるまでになっています。アチェ州はインドネシアの防災教育・研究の拠点として津波防災研究所や防災学大学院が作られ、京都大学をはじめとする世界各国の研究・教育機関と連携して防災人材育成も進められています。他方で、津波後に生まれたり移住したりして被災や復興の様子を知らない世代が増えており、被災経験の共有・継承が課題となっています。
このような課題を踏まえて、京都大学東南アジア地域研究研究所「災害対応の地域研究」プロジェクト(担当:西芳実准教授)は、国立情報学研究所の北本朝展教授との協力により制作したスマホ・アプリ「アチェ津波メモリーグラフ」を活用した写真撮影コンテストをインドネシア国立公文書館との共催によりインドネシア・アチェ州で実施します。
アチェ津波メモリーグラフについて(国立公文書館アチェ津波アーカイブセンターウェブサイト)
アチェ津波メモリーグラフ・コンテストについて(アチェ津波アーカイブセンターウェブサイト)
詳細資料1ダウンロード(日本語)
詳細資料2ダウンロード(日本語)
コンテスト紹介動画
アチェ津波被災地でのメモリーグラフ紹介動画
実施日程:
・11月5日 コンテスト開始記念セミナー「Merawat Memori Bencana dan Lomba Foto MemoryGraph」(メモリーグラフを用いた災害記憶のケアとメモリーグラフ・コンテスト)
主催:国立公文書館アチェ津波アーカイブセンター
スピーカー:
イマム・グナルト(インドネシア国立公文書館館長)
カンダル(インドネシア国立公文書館)
西芳実(京都大学東南アジア地域研究研究所)
・11月5日~11月22日 コンテスト作品応募受付期間
広報実施主体:アチェ津波アーカイブセンター、アチェ津波博物館、シアクアラ大学津波防災研究所、シアクアラ大学大学院防災学研究科、アチェ州立図書館、バンダアチェ市
・11月22日~12月5日 審査期間
・12月11日 コンテスト授賞式/アチェ津波被災20周年記念イベント
主催:国立公文書館アチェ津波アーカイブセンター
関連ニュース:
- 「被災地アチェ、アプリで景観記録 津波から20年の変遷見比べ」、共同通信、2024年11月5日配信。
- 「BAST Gelar Webinar : Merawat Memori Bencana dan Lomba Foto MemoryGraph」(アチェ津波アーカイブセンターがウェビナーを開催:災害の記憶の保存とメモリーグラフ・コンテスト)、国立公文書館アチェ津波アーカイブセンターニュース、2024年11月5日。
- 「BAST Bersama CSEAS Kyoto University Gelar Field Trip Situs Tsunami」(アチェ津波アーカイブセンターが京都大学東南アジア地域研究研究所との共催で津波被災地見学ツアーを開催)、国立公文書館アチェ津波アーカイブセンターニュース、2024年11月5日。
- 「BAST Menyelenggarakan Webinar Merawat Memori Bencana dan Lomba Foto MemoryGraph」(アチェ津波アーカイブセンター、災害の記憶のケアに関するウェビナーとメモリーグラフ・コンテストを開催)、インドネシア国立公文書館ニュース、2024年11月5日。