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『タイに生きて~報道写真家・瀬戸正夫の人生』制作報告会+国際ファッション専門職大学学生作品上映+トーク

京都大学東南アジア地域研究研究所「映像で見るアジアの社会と文化」の会では、毎月最終金曜日に映画上映会を開催しています。今月は、野中章弘&直井里予共同監督作品のタイ残留日本人のドキュメンタリー作品と、国際ファッション専門職大学生が制作した京都と大阪に暮らす在留中国人に関する短編作品を上映いたします。皆さん、奮ってご参加ください。

【プログラム】
18:00  上映会(開場17:30)
作品①『異文化を身に纏う~中国人留学生と私』作品上映+Q&A
コメント 帯谷知可(京都大学東南アジア地域研究研究所)

作品②『タイに生きて~報道写真家・瀬戸正夫の人生』作品上映+Q&A
ディスカッション(司会:神谷俊郎)

20:00 閉会(懇親会)

【作品紹介】
『異文化を身に纏う~中国人留学生と私~』(監督:熊田果音)
(日本/2025年/20分/日本語・中国語・英語/HD/カラー)
内容: 本作品は、「国籍の違う友人」と「私」とのコミュニケーションをドキュメンタリーとして撮ったものである。関西に暮らしながら、ファッションに関連するさまざまな業界で活躍を目指す中国人留学生たちの生きざまを通して、むしろ「私」はどう生きたいのかが露わになっていく。国籍ではなく人として仲良くなることとはどういうことか?その大切さを伝えたい。(国際ファッション専門職大学大阪キャンパス2024年度卒業制作作品)

『タイに生きて~報道写真家・瀬戸正夫の人生』(監督:野中章弘、直井里予)
(日本-タイ/2024年/45分/タイ語ほか(日本語・英語字幕)/DV/カラー)
内容: 1931年(昭和6年)、タイ南部プーケットで日本人の父とタイ人の母の間に生まれた瀬戸正夫。8歳の時に日本人の義母と共にバンコクへ。「盤谷日本尋常小学校」で学び、敗戦後は難民キャンプでの抑留生活などを体験。父は戦犯容疑で逮捕され、瀬戸をタイに残したまま日本に帰国。出生届が出されていなかったため、日本政府は瀬戸を日本人としては認めず、32歳にタイ国籍を取得するまで無国籍者として生きることを余儀なくされた。戦後はバンコクでタイ語・日本語教師や水泳コーチなどで生計を立てながら、カメラマンとしても活躍。戦前から現在に至るまで、複雑に織りなされた日タイの歴史の目撃者、語り部としての瀬戸正夫のライフヒストリー。

映画内容紹介:
http://www.riporipo.com/japanese-remaining/

主催: 京都大学東南アジア地域研究研究所「映像で見るアジアの社会と文化」の会

共催: 科研費基盤研究C(22K12567)「ライフヒストリーからみるタイ残留日本人の戦後史-ドキュメンタリー制作を伴う考察」、国際ファッション専門職大学大阪キャンパス

問合せ: 神谷俊郎 kamiya.tosirou.82w[at]kyoto-u.ac.jp