NEWS

CSEASメールマガジン第3号 – 2022/03/18

2022.03.18

====トピックス=================================

1. お知らせ
2. 研究集会とイベント
3. 出版
4. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」
5. メディアへの露出
6. 最近のイベント

================================================

1. お知らせ

・3月23日(水)14時から17時半まで、藤田幸一先生・安藤和雄先生講演会が開催されます(同時通訳あり)。稲盛財団記念館3階大会議室とオンラインでのハイブリット形式で、講演題目は以下の通りです。
藤田幸一「グローバル時代の農業・農村社会─インド・パンジャーブの事例を通じて考える」
安藤和雄「東南研で学び、志向する実践型地域研究」.
参加には事前登録が必要です。以下よりご登録ください。

・下條尚志氏(神戸大学准教授)の著作『国家の「余白」─メコンデルタ 生き残りの社会史』(地域研究叢書42、京都大学学術出版会、2021年)が第38回大平正芳記念賞受賞作に選ばれました。
下條氏が出演されたブックトーク・オン・アジアNo.10『国家の「余白」─メコンデルタ 生き残りの社会史』は以下よりお聴きいただけます。

・中西嘉宏准教授とASAFASの片岡樹教授が編者となり、編集室が制作した『CSEASブックガイド 初学者のための東南アジア研究』(京都大学東南アジア地域研究研究所、2022年)を3月15日にPDFにて公開しました。
もっと深く東南アジアのことを知りたいと思った学生向けのブックガイドです。自然、歴史、政治、社会、経済の各視点から東南アジアをみられるように、各分野の古典を15冊選び14名の執筆者が紹介しています。当研究所より、柳澤雅之准教授、小泉順子教授、芹澤隆道研究員、岡本正明教授、小林知教授、町北朋洋准教授、小林篤史助教が共著者として執筆しました。

・オンライン動画プログラムの多言語化プロジェクト第一期4動画を公開しました。
日本語版・英語版で公開中の4動画に、新たにタイ語、インドネシア語、ベトナム語、フィリピノ語の字幕が選択できるようになりました。
中川光「森を歩き、川に浮かぶ─長期観察で自然界の“つながり”を解き明かす」
速水洋子「共に過ごし学ぶ民族誌的フィールド調査─北部タイ山地にて」
甲山治「インドネシアの大規模火災、その問題解決に挑む」
河野泰之・渡辺一生「世代を超えてつながる─東北タイ・ドンデーン村」

2. 研究集会とイベント

Online Book Talk/巣ごもり読書会『夢みるインドネシア映画の挑戦』
日時:2022年3月19日(土)11:00~12:00
モデレーター:服部美奈氏(名古屋大学)
語り手:西芳実氏(京都大学東南アジア地域研究研究所)
課題図書:『夢みるインドネシア映画の挑戦』(西芳実著、英明企画編集、2021年)
主催:科研費基盤研究(A) イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究(代表:長沢栄治氏)

日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念特別展「邂逅する写真たち─モンゴルの100年前と今」
会期:2022年3月17日(木)~5月31日(火)
会場:国立民族学博物館 特別展示館
参考:島村一平氏(本特別展実行委員長)がゲスト出演された「ブックトーク・オン・アジア」No.22『ヒップホップ・モンゴリア─韻がつむぐ人類学』(青土社、2021年)は以下よりお聴きいただけます。

・研究会「Revisiting the “Captive Mind:” Intellectual Imperialism in the Contemporary Asian Academy」(オンライン開催)
日時:2022年3月22日(土)14時~(日本時間)
報告者と題目:
Prashant Ingole氏(インド工科大学ガンディーナガル校)「Dismantling Caste: De-Constructing Brahmanical Intellectual Imperialism in Indian Academia」
土屋喜生氏(京都大学東南アジア地域研究研究所)「Reimagining National History: Reflections over Colonial and Trans-national Activist Origins and Possible Future Directions of East Timorese History」
Cypri Jehan Paju Dale氏(京都大学東南アジア地域研究研究所)「Endogenous Transformation: Christianity, Development and the Question of Self determination in West Papua」
討論者:Syed Farid Alatas氏(シンガポール国立大学)

・CSEASリーディング・グループ定例読書会(オンライン開催)
日時:2022年3月25日(金)16時~
発表者:山田千佳特定研究員
課題図書:Viruses, Plagues, and History: Past, Present, and Future, Second Edition (Michael B. A. Oldstone, Oxford UP, 2020)

アジア映画研究会(第3期第11回、Zoomによるオンライン開催)
日時:2022年4月5日(火)18時~20時
発表:伊藤雄馬氏(言語学者、『森のムラブリ』出演)「言語学から考える映画『森のムラブリ』」
報告:西芳実氏(京都大学東南アジア地域研究研究所)「著者が語る『夢みるインドネシア映画の挑戦』」

第14回国際タイ学会(ICTS14)「Thailand at a Global Turning Point」(オンライン開催)
会期:2022年4月29日~5月1日
基調講演:
末廣昭氏(東京大学名誉教授)「Thailand’s Alternatives: Modernization, Thailand 4.0, and Social Justice」
Kasian Tejapira氏(タマサート大学教授)「Disguised Republic & Virtual Absolutism: Two inherent conflicting tendencies in the Thai Constitutional Monarchy」
Saichol Sattayanurak氏(チェンマイ大学名誉教授)「The Thai Middle Class and Affective Conservative Ideology」

3. 出版

【新刊】2022年2月にマリオ・ロペズ准教授の共編著Manusia, Alam, & Masyarakat: Kajian Multidisiplin Asia Tenggara (人間・自然・社会─学際的東南アジア研究), (Mario Ivan Lopez, Nathan Badenoch, and Achmad Choirudin (eds), INSIST Press, 2022, インドネシア語) が刊行されました。英文ジャーナルSoutheast Asian Studiesから選りすぐりの論文を集めたアンソロジーです。

【新刊】CSEAS英文要覧2021-2022年度版を公開しました。

【最新号】2022年3月1日に多言語オンラインジャーナルKyoto Review of Southeast Asiaの第32号Southeast Asia’s Artful Diplomacy? が公開されました。今号では新たにビルマ語翻訳が追加されました。

【最新号】日ASEAN超学際研究プロジェクトワーキングペーパーシリーズ
No. 15 (February 2022): Mario López, Kono Yasuyuki, and Nathan Badenoch, “Superando las brechas disciplinarias: cinco décadas de investigación japonesa en el Sudeste Asiático (in Spanish).”
No. 16 (March 2022): Yamada Chika and Youdiil Ophinni. “Psychotherapy co-provision by peers and healthcare workers for substance use disorders in Indonesia”
No. 17 (March 2022): Julie Ann de los Reyes. “Power on the grid: Understanding coal lock-in and regime resistance in Philippine energy transition”

【最新号】CIRAS Discussion Paperシリーズ
No. 111 黄蘊・山本博之編著『東南アジアのナショナリズムと華人「同化」の実像』

【新規公開】CSEASクラッシックス
渡部忠世編『東南アジア世界─地域像の検証』(創文社、1980年)
石井米雄編『東南アジア世界の構造と変容』(創文社、1986年)
その他、1970-80年代に作成されたDisucussion Paperを多数公開いたしました。

【新刊】粕谷祐子編『アジアの脱植民地化と体制変動─民主制と独裁の歴史的起源』(白水社、2022年)
中西嘉宏准教授が第5章「ビルマ─急進派が選択した議会制民主主義」を執筆しました。

【近刊】2022年3月31日に池田真也著『商人が絆(ほだ)す市場─インドネシアの流通革命に交わる伝統的な農産物流通』(地域研究叢書44、京都大学学術出版会)が刊行される予定です。

【近刊】2022年3月31日に小田なら著『〈伝統医学〉が創られるとき─ベトナム医療政策史』(地域研究叢書45、京都大学学術出版会)が刊行される予定です。

【近刊】Takamichi Serizawa, Writing History in America’s Shadow: Japan, the Philippines, and the Question of Pan-Asianism, Ateneo de Manila University Press, 2022が刊行される予定です。

4. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」

▼毎月第2・第4水曜日、SoundCloudYouTubeにて配信▼

【配信中】2022年2月9日 No.30/No.31 和田理寛・小島敬裕・大坪加奈子・増原善之・下條尚志・杉本良男『東南アジア 上座部仏教への招待』(風響社、2021年)
書籍情報:http://www.fukyo.co.jp/book/b594911.html

【配信中】2022年2月22日 No.32 西芳実『夢みるインドネシア映画の挑戦』(英明企画編集、2021年)
書籍情報:https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909151223

【配信中】2022年3月9日 No.33 佐々木貴文『東シナ海─漁民たちの国境紛争』(角川新書、2021年)
書籍情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000008/

【予告】2022年3月23日 No.34 帯谷知可『ヴェールのなかのモダニティ─ポスト社会主義国ウズベキスタンの経験』(東京大学出版会、2022年)
書籍情報:http://www.utp.or.jp/book/b594670.html

5. メディアへの露出

・国立大学附置研究所・センター会議の「未踏の領野に挑む、知の開拓者たち」vol.106(2022年1月25日掲載)にて、小林知教授へのインタビュー「カンボジアの地域研究で分かった、暴政にも負けない人間の『身体知』」が公開されました。

・オランダ・ライデンに所在するアジア研究国際センター(IIAS)が発行するブログにて、芹澤隆道研究員がICAS12のパネルとして企画した特集「知の帝国主義」が2022年2月1日に公開され、3月1日には設楽成実助教が執筆した引用分析に関する記事が掲載されました。

・山本博之准教授が日本語字幕を監修したマレーシア映画『夕霧花園』(2019年、トム・リン監督)DVDが2022年2月25日に発売されました。DVD解説書には寄稿文「「金のユリ」によって引き裂かれた想いが35年の時を経て届く」も掲載されています。

・サビーナ・ホシェン連携研究員がテレビ大阪と京都新聞よりインタビューを受けました。
テレビ大阪「やさしいニュース」(2022年3月2日放送)「故郷が戦場に 悲痛…関西のウクライナの人達の思い / 姉妹都市京都では献花台」
京都新聞(2022年3月4日)「ウクライナに今、人道支援を サビナ・ホシェン氏」

・第17回大阪アジアン映画祭(OAFF2022)公式カタログに、貴志俊彦教授による特別寄稿「日中戦争下の国産映画ブーム」が掲載されました。
関連作品:https://www.oaff.jp/2022/ja/program/ifs01.html

・『週刊読書人』2022年3月11日号(3431号)に、西芳実准教授の著作『夢みるインドネシア映画の挑戦』の書評「インドネシア映画を『一つの物語』として語る─多様な映画への目配り、同国の人々に寄り添う愛」が掲載されました。評者は小池誠氏(桃山学院大学)です。

『アジポップ』第156号(2022年2月25日発行)にて西芳実准教授の著作『夢みるインドネシア映画の挑戦』および山本博之准教授が字幕を監修した映画『夕霧花園』DVDが紹介されました。

6. 最近のイベント

第11回 アジア経済発展論研究会(Zoomによるウェブセミナー、使用言語は日本語)
日時:2022年3月17日(木)16:45-18:15(日本時間)
報告者:深尾京司氏(一橋大学経済研究所/日本貿易振興機構アジア経済研究所)
報告題目:Human Capital and Economic Growth in Japan: 1885-2015(牧野達治氏、攝津斉彦氏との共同研究)

・第17回大阪アジアン映画祭連携シンポジウム「多刀流の野蛮人:多言語アジアで映画をつくる」
日時:2022年3月15日(火)14:00-15:00
山本博之准教授が登壇しました。

・京大AA/ダイキン協創ワークショップ
日時:2022年3月14日(月)10:00-17:00
会場:稲盛財団記念館3F大会議室
本学アジア・アフリカ地域研究部局(ASAFAS/CSEAS)とダイキン工業(TIC/グローバル戦略本部)との第1回協創ワークショップ。午前中に口頭発表、午後にポスターセッションと全体会議が行われました。

京大アジア・アフリカ塾2022「ASEANの現状と未来~京大研究者からの提案~」(全4回)
日時:2月24日~3月14日
第2回「高齢化社会」(2月28日開催)に速水洋子教授とマリオ・ロペズ准教授が、第3回「デジタル化とその影響」(3月7日開催)に三重野文晴教授、岡本正明教授、馬塲弘樹特定助教が、第4回「医療・環境衛生」(3月14日開催)に山田千佳特定研究員、山崎渉教授が、それぞれ登壇しました。

第7回CSEASインドネシアセミナー(CSEAS男女共同参画委員会と共催)
日時:2022年3月10日(木)10:30-12:00(日本時間)、8:30-10:00(インドネシア時間)
西芳実准教授がコメント、帯谷知可准教授と小林知教授が司会、岡本正明教授が総合司会を務めました。

・京都大学図書館機構オープンアクセス推進事業成果報告会「オープンアクセスによって広がる教育・研究の可能性」
日時:2022年3月10日(木)10:30-12:00
貴志俊彦教授が登壇しました。

データサイエンスで切り拓く総合地域研究ユニット 2021年度 年度末ワークショップ
日時:2022年3月2日(水)10:00-18:00
ジュリー・アン・デロスレイエス特定助教、速水洋子所長、三重野文晴教授、馬塲弘樹特定助教、渡辺一生連携准教授、Kata Kenesei特定研究員、西芳実准教授、町北朋洋准教授、岡本正明教授、甲山治准教授が登壇しました。

SEASIA Emerging Scholars Conversation Series
Episode 4: Book Launch and Discussion: “The Primordial Modernity of Malay Nationality: Contemporary Identity in Malaysia and Singapore”
日時:2022年2月28日(月)15:00(シンガポール時間)
ジュリウス・バウティスタ准教授が司会を務めました。

Online Workshop on Living Heritage Sites
日時:2022年2月22日(火)15:00-22:00
サビーナ・ホシェン連携研究員がパネル報告を行いました。

・第83回地球研市民セミナー「熱帯泥炭地域における地球温暖化と現地の問題 日本の消費者のリモート・レスポンシビリティ」
日時:2022年2月17日(木)17:30-19:00
甲山治准教授が講師として登壇しました。

================================================
■発行:京都大学東南アジア地域研究研究所
https://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/
Twitter https://twitter.com/kucseas
Facebook https://www.facebook.com/549722591737296
Instagram https://www.instagram.com/kucseas/
Instagram(編集室) https://www.instagram.com/editorial_cseas_kyoto/
■本メールマガジンは、皆様からお寄せいただく情報をもとに、多岐にわたる所員の研究活動を迅速にお知らせすることを目的として発行されています。
ご意見・ご感想・お問合せは広報委員会まで。
E-MAIL: tanken[at]cseas.kyoto-u.ac.jp