教員の著作が刊行されましたPheng Cheah and Caroline S. Hau (eds), Siting Postcoloniality: Critical Perspectives from the East Asian Sinosphere (Duke University Press) | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

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教員の著作が刊行されました
Pheng Cheah and Caroline S. Hau (eds), Siting Postcoloniality: Critical Perspectives from the East Asian Sinosphere (Duke University Press)

2022.12.09

編者からの紹介

Pheng Cheah(カリフォルニア大学バークレー校)とCaroline S. Hau(京都大学)が編纂したSiting Postcoloniality: Critical Perspectives from the East Asian Sinosphereは、中国からの多大な影響を受けてきた中華圏(Sinosphere)として東アジアおよび東南アジアを取り上げ、ポストコロニアル概念を再検討している。本書は中国および東南アジアにおける帝国主義の歴史が欧米の帝国主義よりも長期的かつ複合的であることを示し、中心−周辺、植民地支配者–被支配者、先進国−発展途上国という従来の二元論では理解できない問題を示している。例えば、ソ連の文化的覇権からの脱却を試みた中国社会主義、日本帝国主義の遺産と向き合う台湾、東南アジアおよび南アジアのディアスポラが経験した植民地主義、さらにイギリス、日本、中国の支配下に置かれた香港の複雑な植民地経験などが検討されている。本書は、従来のポストコロニアル理論では中華圏における植民地主義を批判できない問題を示し、ポストコロニアル研究を根本から問い直し、ポストコロニアル理論の再構築を促している。

編者紹介や目次等、詳細情報は教員の出版物ページをご覧ください。