====トピックス=================================
1. お知らせ
2. 研究集会とイベント
3. 出版
4. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」
5. メディアへの露出
6. 最近のイベント
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1. お知らせ
【5月のGet Together】
・5月25日(木)12時30分より、月例の所内歓送迎会Get Togetherが東棟1階のリサーチコモンズにて開催されます。今回ゲストとしてお迎えする招へい研究者の方々の紹介ページは、こちらからご覧いただけます。
【新たな訪問研究者のみなさん】
・Yuhki Tajima(ユウキ・タジマ)さん(政治学、東南アジア研究)が招へい外国人学者として5月23日に着任され、8月1日まで研究所に滞在される予定です。
・Lawrence Chua(ローレンス・チュア)さん(建築史、都市論)が招へい研究員として6月1日に着任され、11月30日まで研究所に滞在される予定です。
【要覧】京都大学東南アジア地域研究研究所要覧(2022-23年度、日本語)、およびリーフレット(日本語)を刊行しました。いずれもこちらからPDFをダウンロードいただけます。どうぞご活用ください。
【ニューズレター】CSEASニューズレター第6号(2022年度、日本語)を全文公開しました。
三重野文晴所長による巻頭挨拶につづき、3月に退職された原正一郎先生へのロングインタビュー、座談会「生きものを研究・教育すること」、海域アジア遺産調査プロジェクト(MAHS)、たんけん動画「地域研究へようこそ」第5期公開、Visitor’s Voice他インタビューシリーズの5つの特集、さらに各種研究活動報告、図書室コラム、新任スタッフ紹介を掲載しています。ぜひご覧ください。
https://newsletter.cseas.kyoto-u.ac.jp/jp/06/index.html
【インタビュー】訪問研究者の方々へのインタビュー “Visitor’s Voice” に新着記事が加わりました。
・招へい研究員のトン・チー・キョン(Tong Chee Kiong)さんへのインタビュー “The Chinese in Southeast Asia” およびその日本語訳「東南アジアの華人」を公開しました。
・招へい研究員として3月まで研究所に滞在されていたシャロン・ボン(Sharon Adeline Bong)さんへのインタビュー「ジェンダー、エコロジー、宗教の交わりを探る」(日本語)を公開しました。
【サイトリニューアル】アジアにおける東南アジア研究コンソーシアム(Consortium for Southeast Asian Studies in Asia, SEASIA)のウェブサイトをリニューアルしました。
【新着動画】研究紹介動画シリーズ「たんけん動画 地域研究へようこそ」に新着動画が加わりました。
・「人類学から学ぶ:福岡から考える日本の介護現場のジレンマ」(出演:マリオ・ロペズ准教授)
この動画シリーズでは、所員のフィールド活動や研究内容を広く公開し、最新の地域研究とそれに取り組む研究者の姿を紹介します。地域研究の魅力を発信するため、多数の動画を公開しております。ぜひご覧いただき、学習教材としてもご活用くださいますと幸いです。
【受賞】2015年に訪問研究者として滞在されたトンチャイ・ウィニッチャクン氏(歴史学)が第33回福岡アジア文化賞大賞を受賞されました。おめでとうございます。贈賞の理由、受賞者によるメッセージが公開されています。
片岡樹・中西嘉宏編『初学者のための東南アジア研究』(京都大学東南アジア地域研究研究所、2022年)ではトンチャイ・ウィニッチャクン著『地図がつくったタイ─国民国家誕生の歴史』(石井米雄訳、明石書店、2003年)の小泉順子教授による解題を収載しています。こちらから全文をお読みいただけます。
2. 研究集会とイベント
・CSEASコロキアム “Making Gods: A Case Study of the City God Worship in Anxi, China and Singapore”
日時:2023年5月25日(木)13時30分~15時00分
会場:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階リサーチコモンズ
発表者:Tong Chee Kiong氏(招へい研究員)
・2023年度アジア経済発展論研究会(AEDS)
日時:2023年5月25日(木)15時〜18時15分
場所:京都大学農学部総合館2階E217会議室
報告者:櫻井武司氏(東京大学)
題目:未定
報告者:John Gibson氏(Waikato大学教授、一橋大学客員教授)
題目:Measurement errors in popular DMSP night-time lights data lead to understated estimates of spatial inequality and attenuated treatment effects in empirical political economy
・CSEAS-KASEAS Joint Conference 2023: Engaging Southeast Asian Studies in an Age of Uncertainties
日時:2023年5月26日(金)〜27日(土)
場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(332室)
・ CSEAS読書会:The Secret of Our Success: How Culture Is Driving Human Evolution, Domesticating Our Species, and Making Us Smarter by Joseph Henrich
日時:2023年5月26日(金)16時〜
場所:稲盛財団記念館2階セミナー室(213室)およびオンライン(Zoom)
紹介者:山田千佳助教
・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻オープンキャンパス2023
日時:2023年5月27日(土)13時30分〜(13時受付開始)
場所:京都大学総合研究2号館4階AA447教室
・Special Lecture: Documenting Endangered Heritage in Southeast Asia
日時:2023年5月31日(水)14時(バンコク時間)、16時(日本時間)
場所:シラパコーン大学建築学部およびオンライン
講師:マイケル・フィーナー教授
・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科東南アジア地域研究専攻オープンキャンパス2023
日時:2023年6月10日(土)13時〜17時(12時50分開場)
場所:オンライン(Zoom)
・AAS-in-Asia 2023 “Asia in Motion: Memory, Preservation, and Documentation”
日時:2023年6月24日〜27日
場所:慶北大学校(韓国大邱)
25日のパネル “Memories Written, Oral and Visual in Timor-Leste, Part 1” にて、土屋喜生助教が “Reconsidering the Mid-Twentieth Century in Portuguese Timor: A Comparison of Portuguese and Japanese Archives” の題目で研究発表を行います。また、ラウンドテーブル “Possible Futures for Southeast Asian Studies” に登壇します。
・第192回東南アジアの自然と農業研究会
日時:2023年6月30日(金)17時〜18時30分
場所:京都大学総合研究2号館4階AA447会議室およびオンライン(Zoom)
話題提供者:小宮山博氏(日本大学生物資源科学部)
題目:市場経済移行後のモンゴル国農牧業の変遷
・京都大学総合博物館2023 Lecture series ─研究の最先端─
日時:2023年7月8日(土)、9月9日(土)
場所: 総合博物館1階自然史展示室内 ミューズラボ
「新・動物記」シリーズ(京都大学学術出版会)著者による連続講演の第2回、第3回が開催されます。
・国際東ティモール学会2023
日時:2023年7月12〜14日
場所:東ティモール国立大学(ディリ)
土屋喜生助教が分科会 “Decolonizing Timor-Leste Studies” を主催します。また、同分科会にて “History, Oral Traditions, and Archaeology: Reconceptualizing Historical Research to understand East Timorese Longue Durée” の題目で研究発表を行います。
3. 出版
【最新号】和文誌『東南アジア研究』60巻2号を1月31日に刊行しました。
4本の論文および6本の書評は当誌ウェブサイト、KURENAI、およびJ-STAGEにて全文公開しております。
【最新号】英文誌Southeast Asian Studies 12巻1号(2023年4月号)を4月27日に刊行しました。
今号は太田淳氏(慶應義塾大学)をゲストエディターに迎えた小特集 “Environment and Public Welfare in the Creation and Development of Economic Infrastructure in Southeast Asia, C. 1800-1930: Currency Supply, Forest Control, and Rail Transport”、および3本の論文と5本の書評を掲載しています。
【最新号】多言語オンラインジャーナルKyoto Review of Southeast Asiaの第34号を1月1日に刊行しました。ダーヴィト・マリツ氏(ドイツ日本研究所)をゲスト・エディターに迎え、5本の論文を掲載した特集“Shinzo Abe’s Legacy for the Future of Japanese-Southeast Asian Relations”は以下よりお読みいただけます。
【コラム】Kyoto Review of Southeast Asiaの “TRENDSETTERS” コラムを5月1日に公開しました。
Duan Haosheng and Liu Yunkang, “The Unforgettable Periphery: Southeast Asian Nature of China’s Southwestern Frontier.”
【エッセイ】教員・研究員が最近の研究について紹介するエッセイ “Notes from the Field” 最新記事を公開しました。2023年5月号はマイケル・フィーナー教授による「バチャン以前─初期東南アジアスルタン国の廃墟をマッピングする」です。
【エッセイ】教員・研究員による書籍紹介エッセイ「かもがわ便り」最新記事を公開しました。2023年5月号は町北朋洋准教授による「飛び石の真ん中で」です。
【論文】Tatsuno, M, Wada, T, Kato, E, Hirayama, K, Fujisawa, M, Kimura, Y, Ishimoto, Y, Hirosaki, M, Nose, M, Yamada, C, Kohori-Segawa, H, Kasahara, Y, Yamamoto, N, Okumiya, K, Matsubayashi, K, Sakamoto, R. (2023) “Association between glucose tolerance and mortality among Japanese community-dwelling older adults aged over 75 years: 12-year observation of the Tosa Longitudinal Aging Study.” Geriatr. Gerontol. Int. 23: 341–347. https://doi.org/10.1111/ggi.14572
【論文/PDF公開】Kisho Tsuchiya (2022) “What was “Independence” for the East Timorense? A historian’s autobiographical reflections over perceptions of the past,” Revista Oriente 29.
【論文/PDF公開】土屋喜生「東ティモール史研究史の形成と現在:国民の多様性と歴史」福武慎太郎編『シンポジウム記録 東ティモール民主共和国20周年特別シンポジウム:2002年の「主権回復」を問い直す』上智大学アジア文化研究所Occasional Papars No.35、2023年
【論文】Walden Bello (2023) “From Partnership to Rivalry: China and the USA in the Early Twenty-First Century,” Journal of Contemporary Asia, DOI: 10.1080/00472336.2023.2199760
【新刊】姜尚中総監修『アジア人物史11 世界戦争の惨禍を越えて』(集英社、2023年)
小泉順子教授が「ラーマ5世」の項を執筆されています。
【新刊】姜尚中総監修『アジア人物史10 民族解放の夢』(集英社、2023年)
帯谷知可教授が第8章「女性翻訳家がつないだイスラーム的男女平等論」を執筆されています。
【近刊】Kisho Tsuchiya, Emplacing East Timor: Regime Change and Knowledge Production, 1860-2010, University of Hawai‘i Press が刊行される予定です。
4. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」
▼毎月第2・第4水曜日、SoundCloudとYouTubeにて配信▼
【New!】2023年5月24日(水) No. 62 津田浩司『日本軍政下ジャワの華僑社会─『共栄報』にみる統制と動員』(風響社、2023年)
SoundCloud / YouTube / 書籍情報
【New!】2023年5月10日(水) No. 61 斎藤淳子『シン・中国人─激変する社会と悩める若者たち』(ちくま新書、2023年)
SoundCloud / YouTube / 書籍情報
【配信中】2023年4月26日(水)No. 60 里見龍樹『不穏な熱帯─人間〈以前〉と〈以後〉の人類学』(河出書房新社、2022年)
SoundCloud / YouTube / 書籍情報
【配信中】2023年4月12日(水)No. 59 金悠進『ポピュラー音楽と現代政治─インドネシア 自立と依存の文化実践』(京都大学学術出版会、2023年)
SoundCloud / YouTube / 書籍情報
【配信中】2023年3月22日(水)No. 58 西直美『イスラーム改革派と社会統合─タイ深南部におけるマレー・ナショナリズムの変容』(慶應義塾大学出版会、2022年)
SoundCloud / YouTube / 書籍情報
【予告】2023年6月14日(水) 配信予定のブックトーク・オン・アジアNo. 63では、金子真已編著『大人気べトナム料理店オーナー直伝 「ベトナムちゃん」金子真已のレシピノート』(発行:東京ニュース通信社、発売:講談社、2023年)がとりあげられます。
5. メディアへの露出
※掲載記事の一部はスクラップして稲盛財団記念館2階掲示板(研究支援室2の向かい側)に掲示しておりますので、適宜ご覧ください。
・『毎日新聞』2023年4月4日夕刊にて、「「ヒロシマ・アーカイブ」教授 基金設立 戦災・災害 地図に残そう」と題し、当研究所の貴志俊彦教授が共同研究を進める渡邉英徳氏(東京大学教授)へのインタビューが掲載されました。
・『文化人類学』第87巻第4号(2023年)に稲村哲也・山極寿一・清水展・阿部健一編著『レジリエンス人類史』(京都大学学術出版会、2022年)の書評が掲載されました。評者は内堀基光氏です。
・『文化人類学』第87巻第4号(2023年)に下條尚志著『国家の「余白」─メコンデルタ 生き残りの社会史』(地域研究叢書42、京都大学学術出版会、2021年)の書評が掲載されました。評者は津田浩司氏です。
6. 最近のイベント
・Special Seminar: The End of Revival? The Crisis of Buddhist Monastic Ordination and Shifting Economic and Gender Regimes among the Tai Lue of Southwest China
日時:2023年5月20日(土)15時30分〜17時30分
場所:京都大学稲盛財団記念館2階201室(東南亭)
報告者:Roger Casas氏(チェンマイ大学Visiting Researcher)
・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究専攻2023年度第2回オープンキャンパス
日時:2023年5月20日(土)14時〜16時30分(13時50分よりアクセス可能)
場所:オンライン(Zoom)
・京都市動物園開園120周年記念 ラオスのゾウについての講演会
日時:2023年5月20日(土)13時30分〜15時
場所:京都市動物園正面エントランス レクチャールーム
講演者:セバスチャン・デュフォー氏(ゾウ保全センター、ラオス・サイニャブリー県)
題目:「野生に帰る」:ゾウ保全センター物語
・マレーシア国民大学の表敬訪問
日時:2023年5月18日(木)
・ミャンマー春の映画祭2023(大阪会場)
日時:2023年5月13日(土)、14日(日)両日10時30分〜
場所:シアターセブン
・Workshop to Commemorate 50 Years of ASEAN-Japan Friendship and Cooperation: Shaping Future Vision of ASEAN-Japan Friendship through Science, Technology and Innovation Coodinators towards 2050
日時:2023年5月12日(金)9時〜12時
場所:Centara Grand at Central Ladprao(バンコク)およびオンライン
・早稲田大学エクステンションセンター春季講座「ミャンマーを襲った2つの危機」
日時:2023年4月14日(金)〜5月19日(金)の全5回
場所:オンライン開催
講師:中西嘉宏准教授
・早稲田大学エクステンションセンター春季講座「戦争とビジュアル報道─戦前の日本・アジア関係を中心に」
日時:2023年4月5日(水)〜5月17日(水)の全6回
場所:オンライン(Zoomウェビナー)
講師:貴志俊彦教授
・CSEAS Seminar on Indonesia: Development of Regional Autonomy in Indonesia in the Reformation Era
日時:2023年5月8日(月)15時30分〜17時
場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213号室)およびZoom
報告者:Djohermansyah Djohan氏(元インドネシア内務省地方自治総局長)
討論者:松井和久氏(松井グローカル合同会社)
司会:岡本正明教授
・Special Talk: “Urbanism as the Way of Thai Life”
日時:2023年5月8日(月)10時30分〜12時
場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213号室)
報告者:Apiwat Ratanawaraha招へい研究員(チュラーロンコーン大学准教授)
司会:Pavin Chachavalponglun准教授
・京都大学環インド洋研究センター(KINDOWS)次世代セミナー「ヒマーラヤ地域研究の最前線 2023」
日時:2023年4月29日(土)10時25分〜17時
場所:京都大学総合研究2号館4階大会議室(AA447)およびオンライン(zoom)
・映像で学ぶ東南アジアの文化と社会:持ち寄り上映会
日時:2023年4月28日(金)18時30分~
場所:京都大学稲盛財団記念館1階(旧京都賞ライブリー)
・CSEASコロキアム “From Partnership to Hegemonic Stalemate? The US-China Relationship in the Early 21st Century”
日時:2023年4月27日(木)13時30分~15時
会場:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(332号室)
発表者:Walden Flores Bello招へい研究員
・2023年度アジア経済発展論研究会(AEDS)
日時:2023年4月26日(水)16時45分〜18時15分
場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213室)
報告者: Sultan Mehmood氏(New Economic School)
タイトル:Contract Enforcement in a Stateless Economy (with Daniel L. Chen)
コーディネーター:町北朋洋准教授
・タイのナレースアン大学社会学人類学部とのセミナー
日時:2023年4月26日(水)10時〜12時30分
場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
・34th Annual Conference of the European Cetacean Society (ECS)
日時:2023年4月18-20日
場所:O Grove, Galicia, Spain
木村里子准教授が小川真由氏とともにポスター発表 “Influence of vessel noise and light regime on finless porpoise (Neophocaena asiaeorientalis) echolocation characteristcs in Seto Inland Sea and Mikawa Bay, Japan”を行いました。
■編集後記 ——————————————–
研究所に着任して早1か月が過ぎました。一歩研究所に入ると、毎日のように発見があることが新鮮で、皆さまに温かく迎え入れていただきましたこと、深く御礼申し上げます。私は日頃、国連の議場における国家同士の規範形成を研究しています。そうした場面でのレトリックは、「きれいごと」であふれているのですが、ここに来てフィールド調査をされている研究者の皆さんと対話する中で、議場で盛んに交わされる「人権」といった言葉一つにも、多くの人々の現実の生活がかかっていることを強く実感しています。また、インタビュー相手も国際機関の職員や外交官である私にとって、公的なコンテキストでは掬いきれないところにおいて、如何に一人一人の声を聴くことができるかを真剣に議論する皆さんのお話は、とてもかっこよく、何のための研究であるか、日々考えさせられています。広報委員会に入れていただき、皆さまのご経験や背景の多様性を更に学ばせていただくことを心待ちにしております。まだまだ未熟ですが、全力を尽くしたく、どうぞご指導よろしくお願い申し上げます。(T.T.)
三年半ぶりに帰省の旅に出ました。馴染みの顔がずっとそこにいて、熱々の食事の香りが漂い、絶えず話し声が流れ、怠惰が奨励される、家とは不思議な空間です。インターネットは家族と常につながっているという錯覚を与え、彼らが時間とともに少しずつ変化していくことに気づかせてくれませんでした。いつも肩を並べて歩いていた祖母は、いつの間にか首を伸ばして私と視線と合わせるようになっていました。父の髪はいつから白くなり始めたのでしょう。父の以前の短気は、もともと優しく穏やかだった母に移ったのでしょうか。私が気づかないうちに、彼らはこっそり歳を重ねていたのです。それは人生の避けられない一部であり、私はそれを受け入れる方法を学び始めたばかりです。(Y)
先日、愛媛県に出張した際、技能実習生の斡旋をされているご夫婦に早朝の送迎をしてもらいました。ご自宅には、来日して間もないインドネシア人女性2人がいて驚きましたが、朝ごはんを一緒に頂きました。また、その日はラマダン明けのレバランの時期で、他の方々とつながりを作ってもらおうと、ご夫婦は彼らをモスクにお連れしようとしていました。文化や宗教を理解しようとしながら彼らの生活環境を支援するのは、いざというときに、彼らにとってとても助かると実感した出来事でした。
当研究所のマリオ先生の動画で、介護現場で働く外国籍の方々や受け入れ側の施設の方の話を聞いたばかりだったので、高齢化が進む中、地域ぐるみでの異文化交流もますます必要になるのではと思ったところです。(MO)
約1年間ダバオのアテネオ・デ・ダバオ大学に行って、教えてきます!このような機会を頂けたことはとても素晴らしいことですので、ちゃんと修行してきます。(KT)
CSEASニューズレター第6号ができました。2022年度を振り返ったものです。今号もさまざまな特集記事を満載しており、どれから読もうか、大変迷います。AIに興味がある方は「原正一郎先生インタビュー」をどうぞ。あるいは歴史と遺跡調査に関心をもつ方は「海域アジア遺産調査プロジェクト」はいかがでしょうか。ビジターズ・ボイスというインタビューシリーズやYouTube動画シリーズ「たんけん動画 地域研究へようこそ」のリストも充実していて、そのまま高校生、大学生向けの教材になりそうです。「出版物から読み解くシャンの表象」は専門性が高いのですが、平易に書かれた優れた読みものです。「CSEAS座談会 生きものを研究・教育すること」からは研究者の興奮が伝わってきます。
この編集後記を準備中に、かつてCSEASの訪問研究者であったトンチャイ ウィニッチャクンさんが2023年(第33回)福岡アジア文化賞大賞を受賞されたという吉報が飛び込んできました。代表作『地図がつくったタイ――国民国家誕生の歴史』の解説記事もご覧ください。私にとってトンチャイさんは前の勤め先での同僚でもありました。専門的な話をすることは一切ありませんでしたが、給湯室や階段の踊り場で短い挨拶を交わしたり、食堂に集った時には、何を書くべきか、どう生きるべきか、トンチャイさんを囲んで、青春討論会を繰り返し催していたことを懐かしく思い出します。(M)
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