2024年秋の叙勲において、清水展名誉教授が瑞宝中綬章を受章しました。この章は公的業務に長年従事し、成果を挙げた者に対して授与されます。
清水展名誉教授の専門分野は文化人類学及びフィリピン研究。九州大学教授等を経て本研究所の前身となる京都大学東南アジア研究所に2006年に教授として着任、2010年4月より2014年3月まで同所長を務め、2017年名誉教授。『草の根グローバリゼーション─世界遺産棚田村の文化実践と生活戦略』(京都大学学術出版会、2013年)により第11回日本文化人類学会賞、第107回日本学士院賞を受賞。
最近著『アエタ 灰のなかの未来─大噴火と創造的復興の写真民族誌』(京都大学学術出版会、2024年)では長年参与した民族誌を多数の写真を用いて報告、人類学・民族誌の新しいあり方を模索し続けています。