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CSEASメールマガジン第8号 – 2022/08/24

2022.08.24

====トピックス=================================

1. お知らせ
2. 研究集会とイベント
3. 出版
4. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」
5. メディアへの露出
6. 最近のイベント

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1. お知らせ

【新たな訪問研究者のみなさん】

Herman Hidayat(ヘルマン・ヒダヤット)さん(森林政策)が9月1日に招へい研究員として着任され、11月30日まで研究所に滞在される予定です。

Rataya Phanomwan Na Ayuttaya(ラタヤー・パノムワン・ナ・アユッタヤー)さん(図書館情報学)が9月1日に招へい研究員として着任され、2023年2月28日まで研究所に滞在される予定です。

【インタビュー公開】訪問研究者の方々へのインタビュー「ビジターズ・ボイス」に2つの新着記事が加わりました。
招へい研究員のブントーン・ブアホムさんへのインタビュー “Honesty and Perseverance: Must-haves for a Researcher” は以下よりお読みいただけます。
招へい研究員のウィリアム・ウォーマックさんへのインタビュー “Writing in a Connected World” は以下よりお読みいただけます。

・現在滞在されている招へい研究者の方々の紹介ページは、こちらからご覧いただけます。

【インタビュー公開】帯谷知可准教授へのインタビュー「アジアの中心で目からウロコ」を公開しました。聞き手は志田夏美さん(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程院生/日本学術振興会特別研究員)です。ウェブ版およびPDF版でお読みいただけます。

【サイトリニューアル】研究紹介動画シリーズ「たんけん動画 地域研究へようこそ」のサイトをリニューアルしました。
この動画シリーズでは、所員のフィールド活動や研究内容を広く公開し、最新の地域研究とそれに取り組む研究者の姿を紹介します。地域研究の魅力を発信するため、多数の動画を公開しております。ぜひご覧いただき、学習教材としてもご活用くださいますと幸いです。

2. 研究集会とイベント

データサイエンスで切り拓く総合地域研究ユニット(DASU)セミナー “Can Auctions Foster Renewable Energy under Institutional and Macroeconomic Instability?”
日時:2022年8月25日(木)11時〜12時
場所:オンライン
報告者:Pablo Mac Clay氏(ボン大学)
司会: Jordi Cravioto氏(京都大学エネルギー理工学研究所)およびJulie de los Reyes特定助教

特別展「ふしぎ!おどろき!大動物展~おおきくなあれ野生のどうぶつ物語~」
日時:2022年7月15日(金)~8月28日(日)
場所:山口県立山口博物館(山口市春日町8-2)
同特別展および関連講演会「バイオロギングでわかったすごい生きものたち」に、木村里子准教授がスナメリの資料を提供し、協力しています。

映画『復讐は私にまかせて』(エドウィン監督、2021年、インドネシア・シンガポール・ドイツ、インドネシア語、115分、JAIHO配給)
日時と場所:2022年8月20日(土)よりシアターイメージフォーラムほか
西芳実著『夢みるインドネシア映画の挑戦』(英明企画編集、2021年)にて「映画でインドネシアの語り直しに取り組む15人」の一人として紹介されているエドウィン監督による最新作が、全国の劇場で順次公開されます。第七藝術劇場(大阪)で8月20日〜9月2日、京都みなみ会館で9月2日より公開される予定です。

研究・イノベーション学会 大学経営研究懇談会「ネットワークで実現する組織を超えた研究支援」
日時:2022年8月28日(日)14時~15時30分(オンライン開催)
設楽成実助教が京都大学学術研究支援室の天野絵里子氏とともに「紀要編集者ネットワーク」の紹介を行い、討議に参加する予定です。

アジアジェンダー研究・ウェビナーシリーズ第3回「周縁化された女性たちー東アジアの世界から」
日時:2022年8月29日(月)14時〜17時(日本語・韓国語同時通訳あり)
主催:比較ジェンダー史研究会「アジア・ジェンダー史」の構築と「歴史総合」教材の開発教材の開発
共催:奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター、京都大学文学研究科アジア親密圏/公共圏教育研究センター、京都大学アジア研究教育ユニット

Asian Journals Network (AJN) Conference “Journals Unite to Promote a Truly Global Scholarly Culture”
日時:2022年8月29日(月)〜30日(火)(オンライン開催)
英文誌Southeast Asian Studies編集委員会が参加する予定です。

査読付きジャーナル 論文投稿セミナー「発展途上国・新興国研究のための学術誌『アジア経済』への投稿案内」
日時:2022年9月3日(土)13時30分~16時
場所:Zoomによるオンライン開催
主催:アジア経済研究所『アジア経済』編集委員会

・CSEASリーディング・グループ オンライン読書会 特別セッション
日時:2022年9月30日(金)16:00〜
今回の読書会はメンバーが最近読んだ本や特に印象に残っている本をそれぞれ5分程度で紹介する特別セッションです。参加にあたって事前に読んでおく必要はありません。お気軽にご参加ください。

3. 出版

・【新刊】中西嘉宏『ミャンマー現代史』(岩波新書、2022年)

・【新刊】林佳世子・吉澤誠一郎責任編集『岩波講座世界歴史第17巻 近代アジアの動態 19世紀』(岩波書店、2022年)
小泉順子教授が「近代シャムにおける王権と社会」を分担執筆されています。

・【新刊】外山文子・小山田英治編『東南アジアにおける汚職取締の政治学』(晃洋書房、2022年
外山文子連携准教授が編著者として、三重野文晴教授が分担執筆者として参画されています。

・【新刊】日下部尚徳・本多倫彬・小林周・髙橋亜友子編『アジアからみるコロナと世界ー我々は分断されたのか』(毎日新聞出版、2022年)
伊賀司連携講師が「マレーシア─新型コロナによって延命し、そして辞任した首相」を分担執筆されています。

・【新刊】Matteo Miele, Mongolian Independence and the British: Geopolitics and Diplomacy in High Asia, 1911–1916, E-International Relations, 2022.

・【最新号】和文誌『東南アジア研究』60巻1号が2022年7月31日に刊行されました。特集「「景福寺資料」の学際的研究」および書評15本はすべてダウンロードいただけます。

・【最新号】和文ニューズレター第5号の全記事を公開しました。
先行公開記事に加え、「2020年米国アジア研究協会パタナ賞受賞記念 若手研究者対談「ナショナリズムの展望―東ティモールでのフィールドワークから見えてきたもの」」、「ブックトーク・オン・アジア」、「たんけん動画「地域研究へようこそ」第4期公開」、「2年目を迎えた「コロナ・クロニクルー現場の声」」の各特集、イベント報告、図書室コレクション紹介記事を新たに公開しました。

・【論文掲載】Kimura, S.S., T. Sagara, K. Yoda, and L.S. Ponnampalam (2022) “Habitat Preference of Two Sympatric Coastal Cetaceans in Langkawi, Malaysia, as Determined by Passive Acoustic Monitoring,” Endangered Species Research 48: 199-209.

・【論文掲載】Pavin Chachavalpongpun (2022) “On His Majesty’s Service: Why is the Thai Foreign Ministry Royalist?,” Journal of Contemporary Asia, published online on 8 August 2022.

・【論文掲載】Pavin Chachavalpongpun (2022) “Nationhood in the Cloud: Cyber Sovereignty in Thailand,” Asian Studies Review, published online on 17 August 2022.

・【論文掲載】Caroline Hau (2022) “On Reading Books and Censorship,” Pingkian: Journal for Emancipatory and Anti-imperialist Education 7 (1): Pandemic and Fascism.

・【論文掲載】Caroline Hau (2022) “The Rise of the Global Elites in Market-Driven Societies, or, (American) Men Behaving Badly,” UNITAS 95 (2): 136-169.

・【論文掲載】Hiroki Baba, Ana Ruiz-Varona, Yasushi Asami (2022) “Policies and Tax Systems for Regulating Vacant Houses,” Urban and Regional Planning Review 9: 153-166.

・【論文掲載】Alexandru Onaca, Emil Gachev, Florina Ardelean, Adrian Ardelean, Aurel Persoiu, and Alexandru Hegyi (2022) “Small is Strong: Post-LIA Resilience of Europe’s Southernmost Glaciers Assessed by Geophysical Methods,” CATENA 213.

・【書評掲載】Zenta Nishio, “Ethnographies of Development and Globalization in the Philippines: Emergent Socialities and the Governing of Precarity, Edited by SEKI Koki, 2020, UK: Routledge, 216 pages,” Japanese Review of Cultural Anthropology Vol. 22 No. 2 (2021): 7-17.

・【コラム公開】Kyoto Review of Southeast Asiaの “TRENDSETTERS” コラムを8月1日に公開しました。
Kath Khangpiboon (Department of Social Work Faculty of Social Administration, Thammasat University), “Transgender Studies in the Kathoeis’ Community.”

・【対談公開】『シャンティ』2022年6月号(通巻315号)にて直井里予連携講師と中原亜紀氏(シャンティ国際ボランティア会ミャンマー事務所所長)との対談記事「難民キャンプの図書館で育まれた平和と文化」が公開されました。

・【論考公開】『外交』74号(Jul./Aug. 2022)の「トレンド2022」欄に中西嘉宏准教授の論考「混迷続くミャンマーの現在地」が掲載され、オンライン公開されました。

・【ニューズレター公開】坂本龍太准教授が代表を務めるJICA草の根パートナー型プロジェクト「ブータン国東部タシガン県における大学−社会連携による地域づくりに関する人材育成開発支援」のニューズレター最新号が発行されました。

・【近刊】内藤直樹・石川登編『ゾミアの地球環境学─地質・生態・歴史から人間活動をみる(仮題)』(昭和堂、2022年秋刊行予定)

・【近刊】Pheng Cheah, Caroline S. Hau (eds), Siting Postcoloniality: Critical Perspectives from the East Asian Sinosphere, Duke University Press, 2022.

・【近刊】Takamichi Serizawa, Writing History in America’s Shadow: Japan, the Philippines, and the Question of Pan-Asianism, Ateneo de Manila University Press, 2022が刊行される予定です。

4. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」

▼毎月第2・第4水曜日、SoundCloudYouTubeにて配信▼

・【New!】2022年8月24日 No.44 熊倉潤『新疆ウイグル自治区―中国共産党支配の70年』(中公新書、2022年)
書籍情報:https://www.chuko.co.jp/shinsho/2022/06/102700.html

・【New!】2022年8月10日 No.43 川中豪『競争と秩序─東南アジアにみる民主主義のジレンマ』(白水社、2022年)
書籍情報:https://www.hakusuisha.co.jp/book/b604726.html

・【配信中】2022年7月27日 No.42 荒木亮『現代インドネシアのイスラーム復興─都市と村落における宗教文化の混成性』(弘文堂、2022年)
書籍情報:https://www.koubundou.co.jp/book/b597748.html

・【配信中】2022年7月13日 No.41 弘末雅士『海の東南アジア史─港市・女性・外来者』(ちくま新書、2022年)
書籍情報:https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480074782/

5. メディアへの露出

※掲載記事の一部はスクラップして稲盛財団記念館2階掲示板(研究支援室2の向かい側)に掲示しておりますので、適宜ご覧ください。

・『朝日新聞』2022年7月30日読書面にて、貴志俊彦著『帝国日本のプロパガンダー「戦争熱」を煽った宣伝と報道』(中公新書、2022年)の阿古智子氏による書評「検閲の跡が今に問いかけるもの」が掲載され、オンライン公開されました。

『外交』74号(Jul./Aug. 2022)掲載の書評「いまを読む5冊:武力紛争における国際裁判を考える5冊」にて中西嘉宏著『ロヒンギャ危機ー「民族浄化」の真相』(中公新書、2021年)が紹介されました。評者は石塚智佐氏です。

・『週刊エコノミスト』2022年8月2日号「話題の本」欄にて、貴志俊彦著『帝国日本のプロパガンダー「戦争熱」を煽った宣伝と報道』(中公新書、2022年)の書評が掲載されました。

・『京都新聞』2022年8月5日朝刊「ソフィア 京都新聞文化会議」連載第826回にて、坂本龍太准教授のエッセイ「ブータン汗かき往診の日々」が掲載されました。

・京都水族館のWebコラム「海棲哺乳類のテロメアに関する研究に協力しています」(2022年8月5日)にて、木村里子准教授らがすすめるストレス評価に関する共同研究が紹介されました。

毎日放送「西乃風ブラン堂」(2022年8月8日24:59-25:29放送)にて、木村里子准教授が参画するスナメリの研究プロジェクトが紹介されました。研究協力者の上田健悟さん(上関町「マルゴト」管理人)、小川真由さん(京都大学農学研究科D2)が取材を受けました。

・「京都大学白眉センター主催「研究の魅力を映し出す “鏡” プロジェクト」を終えて~演者の振り返り~No.4 坂本龍太(白眉3期/現・京都大学)」
坂本龍太准教授が参加者からの質問に回答する動画が公開されました。

・「プレジデント・オンライン」に連載『帝国日本のプロパガンダ』が掲載されました。貴志俊彦著『帝国日本のプロパガンダ』(中公新書、2022年)の内容の一部を再編集した記事で、リンク先にて記事の全文が公開されています。

6. 最近のイベント

・Forum of History: Rethinking History of Timor and the Cold War
日時:2022年8月20日(土)
土屋喜生助教が “Theorizing Southeast Asia’s unCold Wars: East Timor Problem in 1974-1975” の題目で東ティモール国立大学の20代の卒業生の研究組織Associação Timorianaにて招待講演を行いました。

令和4年度京都大学情報学研究科公開講座「こんなところに情報学!」
日時:2022年8月11日(木・祝)13時~16時30分
場所:京都大学総合研究8号館3階NSホール(先着160名)およびオンライン(Zoomウェビナー、先着450名)
対象:高校生・中学生・および一般
「希少生物の保全に役立つ情報学」の題目で木村里子准教授が登壇しました。

JCAS「地域の総合知」シンポジウム 第1回「コロナとつきあう―ウィズ・コロナ期の地域研究」
日時:2022年8月10日(水)13時30分~14時30分
場所:オンライン開催
主催:地域研究コンソーシアム(JCAS)
共催:公益社団法人日本WHO協会、東南アジア地域研究若手研究者の会(AYSA)、京都大学東南アジア地域研究研究所

国際海産哺乳類学会2022年度大会(SMM 2022)24th Biennial Conference on the Biology of Marine Mammals
日時:2022年8月1日〜5日
場所:米国フロリダ州ウェストパームビーチ(ハイブリッド開催)
木村里子准教授が “Hearing them Out: Acoustic Behaviour of Indo-Pacific Humpback Dolphins in North-western Peninsular Malaysia in Relation to Visually Observed Behaviour and Anthropogenic Activities” の題目で共同研究者とともに研究発表を行いました。

京都大学東南アジア地域研究研究所×大阪府立三国丘高等学校 スーパーグローバルハイスクール・国内研究「グローバル社会を生き抜く力を磨こう」
日時:2022年8月2日(火)13時30分~16時30分
場所:京都大学東南アジア地域研究研究所・稲盛財団記念館3階大会議室
河野泰之教授、マリオ・イバン・ロペズ准教授、芹澤隆道機関研究員が講義を行いました。

「追悼上映 “アディバ先生” ありがとう-『タレンタイム』『細い目』『ムクシン』」
日時:2022年7月29日(金)〜8月11日(木)
場所:出町座(京都市上京区出町桝形商店街内)
山本博之准教授が8月1日『細い目』上映後、ヤスミン・アフマド監督作品を通じてアディバ・ヌールさんを偲ぶアフタートークに登壇しました。

京都人類学研究会7月季節例会「「とる」人類学:五つの手法をめぐる対話」
日時:2022年7月30日(土)13時30分(13時15分開場)~16時30分
場所:zoomでのオンライン開催
直井里予連携講師が丹羽理氏、柳沢英輔氏、ケイトリン・コーカー氏とともに発表者として、コメンテーターとして石倉敏明氏が登壇しました。

東北大学大学院情報科学研究科 第173回地域科学ワークショップ
日時:2022年7月29日(金)16時~18時
場所:オンライン(Zoom)
報告タイトル: Transition to a Modern Regime and Change in Plant Lifecycles: A Natural Experiment from Meiji Japan (with Tetsuji Okazaki)
町北朋洋准教授が研究報告を行いました。

フィリピン研究特別セミナー
日時:2022年7月29日(金)15時30分~17時30分
場所:稲盛財団記念館3階中会議室(332号室)
ジャリーン・チュア氏(ジョンズ・ホプキンス大学、CSEAS共同研究者)が “Daughter, Wife, or
“Immoral Woman”?: Chinese Exclusion Laws in U.S. Colonial Philippines” の題目で、カール・チェン・チュア氏(アテネオ・デ・マニラ大学)が “Komiks in Campaigns: Utilitarian Uselessness” の題目で研究報告を行いました。

上映会&トーク “Animistic Medium: Contemporary Southeast Asian Artists Moving Image Practices”
日時:2022年7月28日(木)17時30分~19時
場所:稲盛財団記念館1階(エントランス南側、元「京都賞ライブラリー」室)
メイ・アーダードン・インカワニット氏(CSEAS招へい研究員)を講師に東南アジア短編映像作品の上映が行われました。司会はマリオ・ロペズ准教授が務めました。

・東京大学大学院・農学生命科学研究科特別セミナー(オンライン開催)
日時:2022年7月26日(火)15時〜16時
ウシア・アロンソ氏(CSEAS外国人共同研究者)が「アフリカ豚熱ウイルスに対する弱毒生ウイルスBA71DCD2ワクチン接種に伴う免疫応答の解明」の題目で講演を行いました。

■編集後記 ——————————————–

今学期は、韓国とフィリピンの大学が主催するフェミニズムの学会や東ティモールの学生団体のイベントでの登壇機会があり、今までとは異なる聴衆との対話の機会を得ました。前者の学会では「元密輸人女性たちの歴史経験」という非合法の活動に関する発表であるにもかかわらず前向きなコメントがとても多かったのに対し、東ティモールと東南アジアにおける「冷たくない冷戦」についての後者の発表は当初の主催団体から拒否されるという経験をしました。これら様々な反応も含めて、現在の東南アジアの多様性について学ばせていただく機会となりました。(T)

今年度の「たんけん動画」の制作を担当させて頂いております。今年は3本の動画を制作予定です。うち1本は海外でのロケを予定しております。先生方に着目した動画なのですが、研究テーマとどのように向き合ってこられて、どのように考えておられるのか、このようなことについても紹介できればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。(O)

海の近い千葉から京都に移ってこの3年、毎朝鴨川沿いを歩いて通勤しているのですが、カモの仲間やカラス、ハト、スズメだけでなく、トビ、アオサギ、シロサギ、他にも名前も分からないものも含めて鳥をとても身近に感じるようになりました。職場に急がなければならないのですが、四季折々、川沿いや橋の上で束の間、鳥を探してしまいます。しばらく前に鳥の渡りのことをBird migrationと呼ぶのだと知ったこともあり、自分の専門の一つのMigrationの研究ついでに、鳥と人間の関係についても勉強を始めました。この夏に手に入れた本は環境哲学者トム・ヴァン・ドゥーレン著『フライト・ウェイズー絶滅の縁の生と喪失』。石井美保さんが『現代思想2022年1月号ー特集 現代思想の新潮流 未邦訳ブックガイド30』(青土社)で紹介した一般向けの書で、既に研究の多い絶滅の問題を「絡まりあい」を中心に新しい角度から描こうとするものです。アホウドリ、ハゲワシ、ペンギン、シロヅル、カラスという様々な環境に生きる鳥の分析は、人間社会の理解の助けにもなると発見する夏でした。(M)

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■発行:京都大学東南アジア地域研究研究所
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