CSEASメールマガジン第31号 – 2024/7/24 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

NEWS

CSEASメールマガジン第31号 – 2024/7/24

2024.08.28

====トピックス============================
 1. お知らせ
 2. 研究集会とイベント
 3. 出版
 4. 講演・報告
 5. ポッドキャスト「ブックトーク・オン・アジア」
 6. メディアへの露出
 7. 最近のイベント
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 1. お知らせ

【7月のGet Together】
・7月25日(木)12時30分より、月例の所内歓送迎会Get Togetherが稲盛財団記念館3階小会議室2(I-331)にて開催されます。今回ゲストとしてお迎えする招へい研究者の方々の紹介ページは、こちらからご覧いただけます。

【異動のお知らせ(7月1日)】
土佐美菜実 助教(新任)

【ビジターズ・ボイス】
・訪問研究者の方々へのインタビュー「ビジターズ・ボイス」に新着記事が加わりました。
    ソンパン・チャンムパラヨンさん「不均衡な状況下での知識」(和訳記事)
    ウォン・チン・ワットさん「研究:信条より好奇心を原動力とすべし」(英文)

【公募】共同利用・共同研究拠点「グローバル共生に向けた東南アジア地域研究の国際共同研究拠点(GCR)」2024年度プログラムの二次募集を行っています。公募要領はこちらをご覧ください。応募の締め切りは8月30日(金)です。

【動画公開】たんけん動画5min.「Emplacing East Timor: Regime Change and Knowledge Production, 1860–2010」(出演:土屋喜生助教)を公開しました。

【動画特集】京都大学が提供する動画ポータルサイト、KyotoU Channelの月間特集「フィールド研究のススメ」「たんけん動画 地域研究へようこそ」の動画が紹介されました。

 2. 研究集会とイベント

CSEASコロキアム「Does Malaysia need a pure FPTP system? – Electoral system in Post-Transition Malaysia」
    日時:2024年7月25日(木)13時30分〜15時
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(I-332)
    報告者:ウォン・チン・ワット(マレーシアサンウェイ大学 / CSEAS招へい研究員)

大学発ジャーナルのDXに向けた連続セミナー 第3回
    日時:2024年7月25日(木)15時〜16時
    場所:オンライン
    講師:設樂成実(京都大学東南アジア地域研究研究所)
    司会:天野絵里子(京都大学学術研究展開センター) 

・「映像で見るアジアの社会と文化」上映会「The Last Season」
    日時:2024年7月26日(金)18時〜
    場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階メディアルーム(E-106)
    作品情報(日本語字幕なし)

わすれな月2024京都・大阪トークイベント
    日時:(京都)2024年7月27日(土)14:40– / (大阪)7月28日(日)13:45–
    場所:(京都)出町座 /(大阪)シネマート心斎橋
    登壇者:山本博之(京都大学東南アジア地域研究研究所/混成アジア映画研究会)

「東南アジアの都市居住」第9回定例研究会(ダイキンセミナー)
    日時:2024年7⽉31⽇(水)10時〜12時
    開催方式:オンライン
    タイトル:ジャカルタにおける緑化やエアコンなどの暑熱対策の導入効果の評価
    講師:井原智彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科)

「東南アジアの都市居住」第10回定例研究会(ダイキンセミナー)
    日時:2024年8月2日(金)10時〜12時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I201)
    報告者:古田 莉香子(日本大学生産工学部)
    タイトル:都市化におけるカンポンの持続可能性─インドネシア・スラバヤにおけるカンポンの変容とポストKIPの居住環境整備

東南アジア学会関西例会特別企画 高校生・大学生対象「東南アジア学セミナー」
    日時:2024年8月1日(木)・2日(金)9時30分〜17時30分
    場所:大阪大学箕面キャンパス外国学研究棟1階(箕面市船場東3-5-10)
    開催形態:対面を重視したハイフレックス形式

スペシャルセミナー「埋め込まれた寡頭制?─インドネシアにおけるクリーンエネルギー転換と資源搾取の政治経済学」
    日時:2024年8月7日(水)16時30分〜(日本時間)
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I-213)
    報告者:上砂考廣(ケンブリッジ大学開発学研究所博士課程)
    討論者:小西鉄(福岡女子大学) 

コロキアム「Facing Violence, Transgressing Boundaries: Issues of Care at Borders」
    日時:2024年8月8日(木)13時〜15時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I-201)およびオンライン(Zoom)
    発表者:杉江あい(京都大学大学院文学研究科)、ヌルル・フダ・モハメド・ラジフ(ベルゲン大学マリー・キュリー博士研究員)、ミリアム・ジェーン(CSEAS学振特別研究員)

中部地区出身教員による京都大学進学説明会 2024
    日時:2024年8月18日(日)13時30分〜17時
    場所:TKPガーデンシティPREMIUM名古屋新幹線口(名古屋市中村区椿町1-16)
    木村里子 准教授が「農学部? 情報学研究科? データサイエンス?  AI? 東南アジア? 地域研究? 野生動物??」の題目で講演を行います。

 3. 出版

【予告】和文誌『東南アジア研究』62巻1号を7月31日(水)に刊行する予定です。 

【最新号】英文誌Southeast Asian Studies Vol. 13 No. 1を4月25日に刊行しました。今号では公衆衛生、コミュニティ、国家の接点をなすベトナムのケアを論じた3論考を収めた特集 “Collective Care in Three Vietnamese Contexts: The Intersection of Health, Community, and the State” を巻頭に、論文2本、書評8篇を収載しています。すべての論考は本誌ウェブサイトJ-Stageにて全文公開しておりますので、ぜひご覧ください。

【最新号】多言語オンラインジャーナルKyoto Review of Southeast Asiaの第38号を6月1日に刊行しました。今号はデーチャー・タンスィーファ准教授が編者を務めた特集 “Health, Border, and Marginality: Toward Transdisciplinarity” を掲載しています。本特集には、2023年12月に実施した第47回東南アジアセミナー参加者が執筆した9本の論考を掲載しました。

【コラム公開】Kyoto Review of Southeast Asiaの “TRENDSETTERS” コラムを7月1日に公開しました。
    “Thailand: An Urban Country,” by Apiwat Ratanawaraha

【最新号】ニューズレター7月号を公開しました。今月の記事は以下の4篇です。
   〈研究紹介〉土屋喜生「(ダバオ滞在記3)調査地での教育:アジアからのアジア研究の実践」 
   〈新任スタッフ紹介〉オフィンニ ユディル 
   〈新任スタッフ紹介〉菊池泰平 
   〈かもがわ便り〉ジャン=パスカル・バッシーノ「戦争と米:クリストファー・ゴーシャのインドシナ戦争史からのいくつかの洞察」 

【新刊】Kisho Tsuchiya, Emplacing East Timor: Regime Change and Knowledge Production, 1860–2010. University of Hawai‘i Press, 2024. 

【新刊】小林知編著『カンボジアは変わったのか─「体制移行」の長期観察1993〜2023』めこん、2024年。

【新刊】今村祥子著『統治理念と暴力─独立インドネシアの国家と社会』東京大学出版会、
2024年。

【論文】岡本正明・八木暢昭・久納源太「ティックトックの政治化は民主主義を空洞化するのか?」『IDEスクエア』世界を見る眼 (2024年インドネシアの選挙)第5回、2024年7月1日。

【論文】Yamashita T, Quy PN, Yamada C, Nogami E, Kato K. A prospective cohort study in depression and anxiety among Vietnamese migrants in Japan during the early to mid-COVID-19 pandemic. Trop Med Health. 2024 Jul 1;52(1):43. doi: 10.1186/s41182-024-00605-4.

【論文】Miele, M. (2024). Political reasons behind the ambiguity of the treaty of Punakha. Thai Journal of East Asian Studies, 28(1), 16–31.

【論文】Miele, M. (2024). Nepal 2020-2023: From the Institutional Crisis to New Political Paths. Asia Maior, XXXIV / 2023, 323–338.

【分担執筆】貴志俊彦「1940年代帝国日本の「影像力─総合写真誌『報道写真』『日本写真』から見る戦時下の日本写真業界」、石川禎浩編『20世紀中国史の資料的復元』京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センター、2024年、351–391頁。

【コラム】貴志俊彦「連載 戦中写真を読む(10)香港の特派員 日本海軍の「入城」撮影」『毎日新聞』2024年7月2日東京地方版。 

【コラム】貴志俊彦「連載 戦中写真を読む(11)沖縄の特派員 記者2人、32歳で戦死」『毎日新聞』2024年7月9日東京地方版。 

【コラム】貴志俊彦「連載 戦中写真を読む(12)戦争と動物 馬 動員され、過酷な使役」『毎日新聞』2024年7月23日東京地方版。 

【コラム】Mario Ivan Lopez, “Navigating Japan’s Demographic Shift with the Help of Migrant Care Workers,” ACAP Bulletin, March-April-May 2024, pp. 6–7.

【エッセイ】木村里子「私が没頭する研究の世界─教員メッセージ」『知と自由への誘い2025』(京都大学案内冊子)、7頁。

【エッセイ】西尾善太「乗ってみよう!フィリピンのジープニー」『月刊みんぱく』2024年6月号所収。

【新刊】根本一徹・川本佳苗『絶望のトリセツ─人生の危機をのりきる方法』法蔵館、2024年。

【近刊】Julie de los Reyes and Jewellord Nem Singh, “Net Zero and the China Challenge: Decarbonization amid Great Power Competition in the Indo-Pacific,” Monthly Review, July – August Summer Issue.

【近刊】Theara Thun, Epistemology of the Past: Texts, History and Intellectuals of Cambodia, 1850–1970, University of Hawaii Press, August 2024.

【近刊】Nasir Uddin, Indigeneity, Marginality and the State in Bangladesh: Homeless at Home, Routledge India, August 2024.

 4. 講演・報告

【講演】坂本龍太、パネルディスカッション、公開講座 京大知の森(令和6年度春季)「人生100年の道のり─「老い」の見方を変える」、2024年4月27日、京都大学。

【パネル討論】ジュリー・デロスレイエス、「Energy Security in the ASEAN Region」、「Strengthening Indo-Pacific Collaboration for Development: Workshop for Think Tank and Academia Opinion Leaders from Quad and ASEAN countries」、2024年6月7日、インドネシア、バリ。

【講演】オフィンニ ユディル、「Advancing HIV/AIDS cure using CRISPR-Cas9: from cell culture to humanized mice and human stem cells」招待講演、インドネシア大学、2024年6月26日、インドネシア、ジャカルタ。

【発表】ジュリー・デロスレイエス、「Anti-Developmentalism Redux? A Critical Assessment of Philippine Energy Transition」、「Unpacking the rise of green developmentalism in Southeast and Northeast Asia」国際ワークショップ、2024年6月27日、京都大学東南アジア地域研究研究所。 

【講演】山田千佳、講演、「子ども・若者ケアラーの安心・安全な語りのための講習会—依存症経験者の当事者活動から学ぶ」、立命館大学人間科学研究所「子ども・若者ケアラーの声を届けようプロジェクト(Young Carers Action Research Project: YCARP)」、2024年7月6日、立命館大学。

【研究会発表】高橋知子、「Too Complicated to Negotiate from Scratch: How China Leverages Extra-Institutional Information Shortcuts for Cooperation in the United Nations General Assembly」、The Japanese Society for Quantitative Political Science (計量・数理政治学会)2024での発表(英語)、2024年7月7日(日)、高知工科大学。

【報告】土屋喜生、「Round Table on Tsuchiya, Emplacing East Timor: Regime Change and Knowledge Production, 1860–2010、Timor Leste-Indonesia Workshop at the 2024 AAS-in-Asia、2024年7月8日、ガジャマダ大学法学部。

【報告】土屋喜生、「Mindanawan Commoners’ Perceptions of Martial Law and Communism as Foundations for Grassroots Conservativism」、AAS-in-Asia Conference、2024年7月9–11日、ガジャマダ大学。 

【報告】土屋喜生、「How to Approach to Cold War Asia?」、Round Table session at AAS-in-Asia Conference、2024年7月9–11日、ガジャマダ大学。 

【パネル発表】土屋喜生、「Timor-Leste in History and International Relations」、SEASIA Biannual Conference、2024年7月18–20日、フィリピン大学。

【パネル発表】ジュリー・デロスレイエス、「Beyond the core: How Southeast Asia matters in low-carbon transitions」、SEASIA Biannual Conference、2024年7月18–20日、フィリピン大学。

【パネル発表】木谷公哉・神谷俊郎、「Database Framework for Small-scale Datasets: Some Cases on Field Survey Data Collected in Area Studies in Southeast Asia」、SEASIA Biannual Conference、2024年7月18–20日、フィリピン大学。

【パネル発表】山田千佳、「Rethinking Thermal Comfort in Southeast Asia’s Urban Landscape」、SEASIA Biannual Conference、2024年7月18–20日、フィリピン大学。

【パネル発表】内山三晴・粟飯原大、「Balancing Comfort and Sustainability in Air Conditioning – from the Corporate Perspective”、SEASIA Biannual Conference、2024年7月18–20日、フィリピン大学。

【パネル発表】小林知、司会、「What is Comfortable and Sustainable Cooling? : Exploring ‘Airconditioning Nexus’ from a Multi-Disciplinary Perspective」、SEASIA Biannual Conference、2024年7月18–20日、フィリピン大学。

【プレナリー・ラウンドテーブル】カロライン・ハウ、「De/Centering Southeast Asian Studies and the Search for Relevance」、SEASIA Biannual Conference、2024年7月18–20日、フィリピン大学。

 5. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」

ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」シーズン1(No. 1〜No. 76)のプログラムをSoundCloudとYouTubeにて配信中です▼ 

【今月のおすすめエピソード】
No. 62 津田浩司『日本軍政下ジャワの華僑社会―『共栄報』にみる統制と動員』(風響社、2023年)
    『華僑華人研究』No. 20(2023年)に本書書評が掲載されました。評者は倉沢愛子氏です。『東南アジア─歴史と文化─』No. 53(2024年7月)に本書書評が掲載されました。評者は加納寛氏です。
    書籍情報

No. 66 李英美『出入国管理の社会史―戦後日本の「境界」管理』(明石書店、2023年)
    本書は『史學雜誌』133編5号「回顧と展望」p182(執筆:高田雅士氏)、p188(執筆:水野善斗氏)にて紹介されました。
    書籍情報

 6. メディアへの露出

※掲載記事の一部はスクラップして稲盛財団記念館2階掲示板(研究支援室2の向かい側)に掲示しておりますので、適宜ご覧ください。

日刊まにら新聞2024年6月26日社会面にて「「密輸、ジャパゆき、活動家」 気鋭の若手が新事実に光」と題して第29回フィリピン研究会全国フォーラム(6月22日~23日、都留文科大学)での若手研究者4名の研究発表が取り上げられました。その中で土屋喜生助教の研究発表が「ヒーローだった密輸人」として紹介されました。

NHKニュースウェブ版特集「映画を作っただけなのに 快挙続くマレーシア映画界で何が?」(2024年7月5日配信)に山本博之准教授がコメントを寄せました。2024年5月14日放送「キャッチ!世界のトップニュース」の特集が記事化されました。記者は白水康大氏です。

ANN「テレメンタリー」(2024年7月13日(土)放送)「宝の海と原発マネー」にて木村里子准教授らの研究プロジェクトが紹介されました。

TBSラジオ「アフター6ジャンクション2」(2024年7月23日放送)の「カルチャーワンショット」にてヤスミン・アフマド監督『タレンタイム~優しい歌」が取り上げられ、山本博之編著『マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界─人とその作品、継承者たち』(英明企画編集、2019年)が紹介されました(23:10~23:25、解説:鈴木みのり氏)。

『史學雑誌』第133編第5号(2024年7月5日)特集「2023年の歴史学界─回顧と展望─」東南アジア(和田理寛氏執筆)にて英文誌Southeast Asian Studies Vo. 12 No. 1の特集「Environment and Public Welfare in the Creation and Development of Economic Infrastructure in Southeast Asia, c. 1800–1930」(太田淳氏編集)が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「東南アジア」にて地域研究叢書46、金悠進『ポピュラー音楽と現代政治─インドネシア 自立と依存の文化実践』(京都大学学術出版会、2023年)が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「東南アジア」にて『東南アジア研究』61巻1号よりパッタジット・タンシンマンコン「反日運動からジャパナイゼージョンへ」が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「内陸アジア」(木村暁氏執筆)にてアジア環太平洋研究叢書6、磯貝真澄・帯谷知可編『中央ユーラシアの女性・結婚・家庭─歴史から現在をみる』(国際書院、2023年)、帯谷知可「女性翻訳家がつないだイスラーム的男女平等論」(『アジア人物史10』集英社所収)、帯谷知可「ウズベキスタン」(『記憶と記録にみる女性たちと百年』明石書店所収)が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「東南アジア」(和田理寛氏執筆)にて小泉順子「国王モンクットとシャム・イギリス就航通商条約(一八五五)」(『研究報告』〈歴博〉239所収)が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「東南アジア」にて大橋厚子『生存基盤確保型発展径路の一亜種インドネシア・ジャワ島発展径路の成果と課題』(京都大学東南アジア地域研究研究所)が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「東南アジア」にて山本博之「二〇世紀前半のペナンにおけるジャウィ・プカン」(『マレーシア研究』12所収)が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「東南アジア」にて外山文子「「国王を元首とする民主主義政体」とは何か」(『年報タイ研究』23所収)が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「東南アジア」にて山田勇『インドネシア沈香調査記』(実生社)が紹介されました。

・『史學雑誌』第133編第5号の同特集「東南アジア」にて原民樹・西尾善太・白石奈津子・日下渉編著『現代フィリピンの地殻変動─新自由主義の深化・政治制度の近代化・親密性の歪み』(花伝社)が紹介されました。

・『東南アジア 歴史と文化』No. 53(2024年7月)に原民樹・西尾善太・白石奈津子・日下渉編著『現代フィリピンの地殻変動』(花伝社)の書評が掲載されました。評者は宮脇聡史氏です。

・『東南アジア 歴史と文化』No. 53(2024年7月)に金悠進『ポピュラー音楽と現代政治─インドネシア 自立と依存の文化実践』(京都大学学術出版会)の書評が掲載されました。評者は福富渉氏です。

 7. 最近のイベント

「ヤスミン・アフマド没後15年記念× わすれな月2024 in Tokyo」『多文化・多言語の物語世界 ヤスミン・ワールドを語るクロストーク』
    日時:2024年7月20日(土)16:00–17:30
    場所:イメージフォーラム・シネマテーク
    共催:ムヴィオラ、混成アジア映画研究会
    登壇者:温又柔(作家)/エドモンド・ヨウ(映画監督)/山本博之(京都大学東南アジア地域研究研究所/混成アジア映画研究会)

民族自然誌研究会第107回例会
    日時:2024年7月20日(土)13時30分~17時
    場所:京都大学総合研究2号館4階大会議室(AA447)
    テーマ:国内希少野生動物ツシマヤマネコの今と未来

The 5th SEASIA Biennial Conference “De/Centering Southeast Asia”
    日程:2024年7月18日〜20日
    場所:フィリピン大学ディリマン校(ケソン市)

ブックトーク:Emplacing East Timor: Regime Change and Knowledge Production, 1860–2010
    日時:2024年7月4日(水)15時〜16時30分
    場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階リサーチ・コモンズおよびオンライン(Zoom)
    発表者:土屋喜生(京都大学東南アジア地域研究研究所)
    討論者:福武慎太郎(上智大学総合グローバル学部)
    司会:久納源太(京都大学東南アジア地域研究研究所) 

・ブラウンバッグ研究懇談会(第2回)
    日時:2024年7月4日(木)12時〜13時30分
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
    話題提供者:翟亜蕾准教授

セミナー “Contingent Adaptation as Everyday Performance: Crafting New Agriculture Practices to Respond to a Historic Flood in Vietnam’s Northern Uplands”
    日時:2024年7月3日(水)15時〜16時30分
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
    報告者:Emmanuel Pannier(フランス国立開発研究所(IRD)研究員)

セミナー “Japan’s Approach to Deterrence: Implications for Deterrence in the Taiwan Strait”
    日時:2024年7月2日(火)14時45分〜16時15分
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
    報告者:Oriana Skylar Mastro(スタンフォード大学)
    討論者:高橋知子(京都大学東南アジア地域研究研究所)

ブックトーク:Prestige, Manipulation, and Coercion: Elite Power Struggles in the Soviet Union and China after Stalin and Mao
    日時:2024年7月2日(火)13時〜14時30分
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
    報告者:Joseph Torigian(フーバー研究所 / アメリカン大学国際サービス大学院)
    討論者:高橋知子(京都大学東南アジア地域研究研究所)

・「映像で見るアジアの社会と文化」上映会
    日時:2024年6月28日(金)18時〜
    場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階マルチメディアルーム2
    上映作品:「御渡り Miwatari」(2023年/日本/日本語(英語字幕)/11分)
    話題提供:宮園夕加(アーティスト、HAKUA)

セミナー “Militarization Overlooked: Rethinking the Origins of Indonesia’s New Order, 1950–1965”
    日時:2024年6月28日(金)12時30分〜14時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
    報告者:Norman Joshua(スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所研究員)
    討論者:本名純(立命館大学国際関係学部)

大学発ジャーナルのDXに向けた連続セミナー 第2回
    日時:2024年6月27日(木)15時〜16時
    場所:オンライン
    講師:ビョーン=オーレ・カム(京都大学大学院文学研究科)
    司会:北村由美(京都大学附属図書館)

セミナー “Changing Spatialities at the India-Myanmar Borderlands”
    日時:2024年6月27日(木)15時〜16時30分
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I201)
    報告者:カレン・ディーン(タリン大学人文学部 / CSEAS招へい外国人学者) 

コロキアム “The First East Asian Economic Miracle: Wages, Living Standards and Foundations of Modern Economic Growth in Southeast Asia, 1880–1938”
    日時:2024年6月27日(木)13時30分〜15時
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(I332)
    報告者:ジャン=パスカル・バッシーノ(リヨン高等師範学校 / CSEAS招へい研究員)

国際ワークショップ “Unpacking the rise of green developmentalism in Southeast and Northeast Asia”
    日時:2024年6月27日(木)8時30分〜13時
    場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟2階セミナー室(E202)
    主催:立命館大学アジア・日本研究所、京都大学東南アジア地域研究研究所    

ブックトーク:Epistemology of the Past: Texts, History, and Intellectuals of Cambodia, 1855–1970
    日時:2024年6月26日(水)16時45分〜18時15分
    場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階リサーチ・コモンズおよびオンライン(Zoom)
    発表者:テラ・トゥン(香港大学研究員 / 京都大学東南アジア地域研究研究所連携助教)
    司会:土屋喜生(京都大学東南アジア地域研究研究所)

■編集後記 ——————————————–

共同研究の一環でジャカルタ都市圏(ジャボデタベック)の経済センサスデータを分析している。この頃、墓地・葬儀業従事者の分布が頭から離れない。デポックという衛星都市のさらに南部にて、墓地・葬儀業従事者が局所的に多い地域がある。調べてみたところ、1970年代、ジャカルタ中心部のとある住宅地にあった墓地が丸ごとその地域に移転し、そのための財団が設立されたらしい。元々墓地があったその住宅地は、1950年代に住宅不足を解消するために当時南部郊外とされていた地域に開発された住宅地だった。住宅の郊外化とともに、墓地も郊外化してきたのだろうか。機会があれば、実際に、その墓地に行き、墓守に詳しく話を聞いてみたい。(G)

最近、同じ学問分野でも、メソッドが多様な方と話すことが増えてきました。その度に、全く異なるコミュニティの規範があることに気付き、とても面白いです。例えば、定量分析を行う研究者の学会では、アメリカのSteve Jobsを意識したような、Tシャツを着用する人が多く、発表のスライドは、ほぼ全員がOverleafシステムを用いています。一方で、歴史・思想を重視する研究会では、スライドはパワーポイントを使用し、簡潔にキーワードや関連した写真が掲載されているか、パワーポイントも使用せず、オーディエンスに向けて語り掛けるスタイルが多いです。前者では数式が沢山出てくること、後者はスライドで語り切れない概念の複雑さがあることなど、理に適ったやり方が採用されており、しかし一方では、長年そのコミュニティがつくってきた雰囲気といえる面もあると思います。全く同じテーマや研究課題であっても、ミックスド・メソッドを採用している身としては、それぞれのコミュニティの人と同じ土台で会話できるよう、先輩研究者に「規範」が何であるか、教えていただいています。時に一方のメソッドで行き詰っても、またもう一つのメソッドがほっとする場を提供してくれるなど、その往復に楽しさを見出しています。(T.T.)

新しい実験用に、水槽の壁に貼るタイプのマイクロフォンを購入しました。京都水族館でテストさせていただけることになり、イルカ用の一番大きいプールにマイクを貼り付けました。ちょうどプールに出てきたのは1歳のツムギとその母キアの2頭。落ち着いて泳ぐキアとは対照的に、ツムギは広いプールに飛び出すと、高速で泳ぎ、ジャンプを繰り返し、その姿はまるで公園に着いたばかりの小学生のようでした。年齢や性別だけでなく、イルカにも性格の個体差があり非常に興味深いのですが、今回のテストの結果、イルカだけでなく、マイクにも個体差が大きいことがわかりました。これは興味深いと言っている場合ではありません。なんとかしなければ。(SK)

バンコクで生活を始めて知った気持ちの良いことの一つに、夕方の大雨があります。雨が好きということもありますが、ひとしきりザーッと降って、面白いぐらいにサッとやみます。その後パーッと明るくなることもあれば、暗いまま、そのまま日没を迎えることも。雨がやんだら、暗くなる前の短い散歩の合図。朝4時から仕事してるから、もうそろそろと自分に言い聞かせ、近所をそろり、そろり、そぞろ歩いて青果店に立ち寄った後、スープ店の行列に並びます。ちょっと余裕があれば菓子店への挨拶も。これを毎日繰り返しています。
歩くといえば、同僚の土屋喜生さんは「現地を歩く近現代史研究者」(「所長からのメッセージ:桜咲く三月に」速水洋子、CSEASニューズレター第5号)として尊敬しているのですが、シンガポール国立大学に提出した博士論文に基づきハワイ大学出版局から最近出版したご著書Emplacing East Timor: Regime Change and Knowledge Production, 1860–2010の内容を紹介するYouTubeビデオができました。「エンプレイシング・イースト・ティモール:政権交代と知識生産、1860年代から2010年代まで」というタイトルの意味、そして本書の内容を2分で簡潔に語ります。東ティモールにおける知識生産を司る論理と内実を教える類書のない東南アジア近現代史の研究書です。端的には東ティモールの歴史を「つくってきた」人たちは誰なのかを、様々な史資料を駆使して問う傑出した作品です。みなさん、ぜひ5-min TANKEN Videoをご覧ください。(M)    

––– CSEAS メールマガジン第31号 ––––––––––

 2024年7月24日 発行
 京都大学東南アジア地域研究研究所 広報委員会

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