CSEASメールマガジン第28号 – 2024/4/24 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

NEWS

CSEASメールマガジン第28号 – 2024/4/24

2024.05.22

====トピックス============================
 1. お知らせ
 2. 研究集会とイベント
 3. 出版
 4. 講演・報告
 5. ポッドキャスト「ブックトーク・オン・アジア」
 6. メディアへの露出
 7. 最近のイベント
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 1. お知らせ

【4月のGet Together】
・4月25日(木)12時30分より、月例の所内歓送迎会Get Togetherが稲盛財団記念館3階小会議室2(I331)にて開催されます。今回ゲストとしてお迎えする招へい研究者の方々の紹介ページは、こちらからご覧いただけます。 

【新たな訪問研究者のみなさん】
・ムハンマド・アサドゥザマン・サーカー(Md. Asaduzzaman Sarker)さん(農学)が招へい研究員として5月1日に着任され、7月31日まで研究所に滞在される予定です。
・ウォン チン ワット(Wong Chin Huat)さん(政治学)が招へい研究員として5月1日に着任され、7月31日まで研究所に滞在される予定です。
・ズリアンシャ・プトラ・ズルカルナイン(Zuliansyah Putra Zulkarnain)さん(公共政策)が招へい外国人学者として5月3日に着任され、5月30日まで研究所に滞在される予定です。

【異動のお知らせ(4月1日)】
・パヴィン・チャチャワールポンパン(Pavin Chachavalpongpun)教授(昇任)
・ユディル オフィンニ(Youdiil Ophinni)白眉センター特定助教(新任)
・菊池泰平 機関研究員(新任)
・芹澤知広 客員教授(新任)
・根本洋一 客員教授(継続)
・岸健太 客員教授(継続)
・小林篤史 名古屋大学准教授(転任)

【お知らせ】
・貴志俊彦教授が2024年3月31日に日本学術振興会学術システム研究センター主任研究員を任期満了にて退任されました。貴志教授のアジア史の学術的見地からの貢献に対し、日本学術振興会より感謝状が贈呈されました。

【New!】海域アジア遺産調査(MAHS)の新しい動画が公開されました。モルディブチームの調査の様子が紹介されています。ぜひご覧ください。
     また、京都大学KyotoU Channelにて、新しい大学紹介動画「Introducing Kyoto University」に、R.マイケル・フィーナー教授、MAHSチームが出演しています。

 2. 研究集会とイベント

Special Seminar: “New Approaches to Philippine Literary History: New Materials and New Methodologies”
    日時:2024年4月26日(金)16時〜18時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I201)
    報告者:Rocío Ortuño Casanova氏(Assistant Professor, Department of Spanish Literature, UNED / Director, Laboratorio de Innovación en Humanidades Digitales)

Local Knowledge MeetUp Spring 2024「いま考える「地域主権」と「新しい復興」」: Session 3「生活基盤を完全に失わせた大噴火災害からの創造的復興:アエタ族の生存戦略『アエタ 灰のなかの未来:大噴火と創造的復興の写真民族誌』を中心に」
   日時:2024年4月26日(金)15:10–16:40
   場所:オンライン
   登壇者:清水展連携教授、森華氏(ブックデザイナー/イラストレーター)、鈴木哲也氏(京都大学学術出版会)    
 
公開講座 京大知の森(令和6年度春季)「人生100年の道のり─「老い」の見方を変える」
    日時:2024年4月27日(土)14時~17時
    場所:国際科学イノベーション棟5階シンポジウムホール
    坂本龍太准教授がパネルディスカッションに登壇します。

Special Seminar: ““The Rising Generation”: Filipino Scholars Before the Second World War”
    日時:2024年5月9日(木)16時〜17時30分
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I201)
    報告者:Jonathan Victor Baldoza氏(プリンストン大学歴史学部)

みんぱく創設50周年記念国際シンポジウム「海域からみる人類の文化遺産」
    日時:2024年5月11日(土)〜12日(日)10時30分~16時30分(10時開場)
    場所:国立民族学博物館みんぱくインテリジェントホール(講堂)

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科東南アジア地域研究専攻オープンキャンパス2024
    日時:2024年5月18日(土)12:50開場
    場所:オンライン(Zoom)開催

・CSEAS読書会:The Genetic Lottery: Why DNA Matters for Social Equality(『遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる』)
    日時:2024年5月24日(金)16時~
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
    紹介者:ユディル・オフィンニ特定助教
    書籍情報:Kathryn Paige Harden, The Genetic Lottery: Why DNA Matters for Social Equality, Princeton University Press, 2021.(和訳:キャスリン・ペイジ・ハーデン著 、青木薫訳『遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる』新潮社、2023年

『アエタ 灰のなかの未来』刊行記念ブックトーク「本の作り手が考えていること」
    日時:2024年5月30日(木)15時〜16時30分
    場所:京都大学東南アジア地域研究研究所リサーチコモンズおよびオンライン
    登壇者:森華氏(ブックデザイナー/イラストレーター)、清水展連携教授、鈴木哲也氏(京都大学学術出版会)
    聞き手:西尾善太連携研究員(立命館大学大学院先端総合学術研究科プロジェクト研究員)

The 5th SEASIA Biennial Conference “De/Centering Southeast Asia”
    日程:2024年7月18日〜20日
    場所:フィリピン大学ディリマン校(ケソン市)

 3. 出版

【最新号】和文誌『東南アジア研究』61巻2号を1月31日に刊行しました。今号では加反真帆・御田成顕・水野広祐共著論文1篇と書評10篇を掲載しております。本誌ウェブサイトKURENAIJ-Stageにて全文公開しておりますので、ぜひご覧ください。

【近刊】英文誌Southeast Asian Studies Vol. 13 No. 1を4月25日に刊行する予定です。

【最新号】多言語オンラインジャーナルKyoto Review of Southeast Asiaの第37号を3月1日に刊行しました。今号の特集はApiwat Ratanawaraha氏(チュラーロンコーン大学)が編者を務め、5本の論文を掲載した “Urban Governance and Platform Dynamics in Southeast Asia”です。
    書評5篇もあわせてご覧ください。

【コラム公開】Kyoto Review of Southeast Asiaの “TRENDSETTERS” コラムを4月1日に公開しました。
    ““Romancing” the Ballot: Public Housing in Singapore,” by Joy Xin Yuan Wang.
 https://kyotoreview.org/issue-37/romancing-the-ballot-public-housing-in-singapore/

【最新号】ニューズレター4月号を公開しました。今月の記事は以下の2篇です。
    新任スタッフ紹介(久納源太機関研究員)
    かもがわ便り「時間をかけて、ジャンルを越えて:ある批評家の日記から」(町北朋洋准教授)

【論文】Sakai, M., Kimura, S. S., Mizutani, Y., Ishikawa, M., Ito, T., Arai, N., & Niizuma, Y. (2024). Telomere length changes in the Pacific white-sided dolphin measured for one and a half years. Marine Mammal Science, e13123. https://doi.org/10.1111/mms.13123

【論文】高橋知子・湯川拓・鈴木早苗(2023年)「伝記的アプローチによる国際機構の研究─個人属性についてのデータセットの構築から」『国際社会科学』72号、47–63頁。

【新刊・分担執筆】町北朋洋「関係的取引の比較制度分析─信頼と連結性の視点から」、長岡慎介編『イスラームからつなぐ2 貨幣・所有・市場のモビリティ』東京大学出版会、2024年。

【新刊・分担執筆】中西嘉宏「ミャンマーが直面する国家の決裂」、林田秀樹編著『ASEANの連結と亀裂─国際政治経済のなかの不確実な針路』同志社大学人文科学研究所研究叢書LXIV、晃洋書房、2024年。

【新刊】安岡宏和『アンチ・ドムス─熱帯雨林のマルチスピーシーズ歴史生態学』生態人類学は挑むMONOGRAPH 10、京都大学学術出版会、2024年。

【新刊】Jane M. Ferguson, Silver Screens and Golden Dreams: A Social History of Burmese Cinema, University of Hawai‘i Press, 2024.

【新刊】脇村孝平編著『近現代熱帯アジアの経済発展─人口・環境・資源』ミネルヴァ書房、2024年。

【新刊】古川不可知編『モビリティと物質性の人類学』春風社、2024年。

【新刊】長沢栄治監修、岩﨑えり奈・岡戸真幸編著『イスラーム・ジェンダー・スタディーズ8 労働の理念と現実』明石書店、2024年。

【近刊】Kisho Tsuchiya, Emplacing East Timor: The Cycle of Regime Change and Knowledge Production, 1860-2010, University of Hawai‘i Press, May 2024.

【近刊】Theara Thun, Epistemology of the Past: Texts, History and Intellectuals of Cambodia, 1850–1970, University of Hawaii Press, August 2024.

 4. 講演・報告

【発表・パネル討論】高橋知子 “Unraveling the Modernity of International Institutions: Citizenry Viewpoints from the Great East Japan Earthquake,” presentation on the panel “International Cooperation: Information, Public Support and Domestic Politics,” at International Studies Association (ISA) 2024 Annual Convention(米国サンフランシスコ)、2024年4月6日(プログラム186頁参照)。同パネル討論、“Understanding Contemporary Trends in Global Governance and World Politics”、同4月4日(プログラム80頁参照)。 

 5. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」

ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」シーズン1(No. 1〜No. 76)のプログラムをSoundCloudとYouTubeにて配信中です▼ 

 6. メディアへの露出

※掲載記事の一部はスクラップして稲盛財団記念館2階掲示板(研究支援室2の向かい側)に掲示しておりますので、適宜ご覧ください。

・週刊東洋経済2024年4月20日号の連載「シンクタンク厳選リポート」(96ページ)にて、木村里子准教授が海洋政策研究所オーシャンニューズレター566号に寄稿した報告「スナメリを音響で追いかける」が紹介されました。

エジプトの日刊新聞Al-Masry Al-YoumおよびオンラインニュースサイトEgypt Independent(2024年4月17日)にて、Majid Daneshgar准教授の著作Tantawi Jawhari and the Qur’an: Tafsir and Social Concerns in the Twentieth Century (Routledge, 2018) の書評が掲載されました。

毎日新聞にて貴志俊彦教授が執筆者を務める連載「戦中写真を読む」が始まりました。第1回「銀輪のマレー半島南下 太平洋戦争への道」が2024年4月16日(火)、第2回「銀輪部隊の姿を求めて 壊れた橋、道路を行軍」が同23日(火)、いずれも東京地域面に掲載されました。本連載は貴志教授が参画する「毎日写真アーカイブ」プロジェクトの一環として、毎日新聞紙上で毎週(火曜:東京地域、日曜:京都地域)掲載される予定です。

毎日新聞2024年4月1日(月)朝刊地域面(東京版)にて、3月31日(日)に東京大学で行われた「毎日写真アーカイブ」プロジェクトの中間報告会の模様が「ミライ世代と平和を考える 戦中写真、東大生が最新技術で紹介/東京」の見出しで紹介されました。本プロジェクトに当研究所より貴志俊彦教授が参画しています。

読売新聞2024年3月30日(土)社会面(34ページ)にて、3月2日(土)に長野県松本市で開催された京都大学附置研究所・センターの第19回シンポジウム「京都からの挑戦─地球社会の調和ある共存に向けて」の開催内容が報じられました。また、同日付京都版地域面(29ページ)にて同じく同シンポの開催内容が紹介され、登壇者の一人として翟亜蕾准教授の講演内容が詳しく紹介され、コメントが掲載されました。

読売新聞2024年3月18日(月)「増えるミャンマーからの留学生…母国に政情不安、就職を目指して来日」にて、徴兵制の開始に伴う国内情勢に関して中西嘉宏准教授への取材内容が報じられました。

NHKニュースWEB(2024年3月10日)国際ニュース「ミャンマー 徴兵制発表から1か月 隣国タイに出国の若者相次ぐ」にて、中西嘉宏准教授のコメントが掲載されました。 

 7. 最近のイベント

民族自然誌研究会第106回例会
    日時:2024年4月20日(土)13時~17時
    場所:京都大学総合研究2号館4階大会議室(AA447)
    テーマ:地球環境問題の民族自然誌:マダガスカルにおける人–自然関係の再検討

第196回東南アジアの自然と農業研究会
    日時:2024年4月19日(金)16時〜18時
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室およびオンライン(Zoom)
    話題提供者:阿部健一氏(元・総合地球環境学研究所教授)
    題目:「『動く人』の地域研究:自然と農業」
    コメント:長津一史氏(東洋大学社会学部、東南アジア学会長)、佐々木綾子氏(日本大学生物資源科学部)、向井道彦氏(農山漁村文化協会 中国四国支部)

京都大学アジア経済発展論研究会セミナー
    日時:2024年4月8日(月)10時30分〜12時
    場所:京都大学吉田キャンパス法経済学部東館1階101演習室
    報告者:Asad Islam氏(モナッシュ大学教授)
    タイトル:Improving Health and Safety in the Informal Sector: Evidence from a Randomized Trial in Bangladesh

・CSEAS読書会:ウェッブ・キーン著『Ethical Life: Its Natural and Social Histories』
    日時:2024年4月5日(金)16時〜
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
    課題図書:Webb Keane, Ethical Life: Its Natural and Social Histories, Princeton University Press, 2015.
    紹介者:マイケル・フィーナー教授

ミライ世代と読む戦中写真〜データを紡いで平和につなぐ〜
    日時:2024年3月31日(日)12時30分〜16時30分
    場所:東京大学情報学環福武ホール地下2階福武ラーニングシアター
    主催:東京大学大学院情報学環渡邉英徳研究室、毎日新聞社戦中写真アーカイブ委員会、京都大学東南アジア地域研究研究所

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究専攻オープンキャンパス2024 第1回
    日時:2024年3月30日(土)14時~16時30分頃(13時50分からアクセス可)
    場所:オンライン(Zoom)開催

「昨日 今日 そして明日へ…」+同志社大学学生短編作品「古木に抱かれて」上映+トーク
    日時:2024年3月29日(金)17時〜20時(開場16時45分)
    場所:京都大学稲盛財団記念館1階旧京都賞ライブラリーホール
    主催:京都大学東南アジア地域研究研究所「映像で見るアジアの社会と文化」の会

CSEASコロキアム “Cataloging the Unknown: Exploring the Complexities of Managing Thai Materials in Japan”
    日時:2024年3月28日(木)13時30分〜15時
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(I332)
    報告者:Songphan Choemprayong招へい研究員

■編集後記 ——————————————–

先日、研究報告や討論も兼ねて、アメリカの学会に参加する機会をいただき、その醍醐味を学ぶことができました。まず、世界各地の研究者と共同研究するための信頼関係を醸成する場になるということです。例えば、5年来、交流してきたイタリア出身の研究者とは、対面では初めて会い、「3Dみたいね!」と笑い合ったり、フランス・コロンビア・中国・日本出身の4人で始めた共同研究について、それぞれニューヨークと関西圏から集まり、ようやく打ち解けたり、という具合です。また、全く異なる文脈で友達になった研究者同士が、思いがけず場を同じくして、交流の輪が広がる瞬間も、とても感動的です。ロビーにて、ジュネーブの時の友達に7年ぶりに再会し、お互いに研究者になったことが判明したり、昨年お世話になったベルリンの集まりに、5年来のシカゴの友人が来ていて、研究コミュニティが繋がったりもしました。昔は、投稿前の論文をお互いに交換したり、大人数で共同研究したりする慣習に戸惑いもありましたが、全ては信頼と、研究が楽しいという想いに支えられているのだと実感しています。(T.T.)

私ごとですが、私史上一番難産だった論文がこの春ようやくアクセプトされました。実験用サンプルを収集していたのは、6–7年前。この春小学校に入学した長女がお腹の中にいた時、つわりに悩まされる妊娠中のイルカに共感を抱きながら、貴重なサンプルをいただいたことを昨日のように思い出します。小1の壁を一緒に跨ぐことにならずpublishに至り、本当に良かったです。皆様にとってどんな春となりましたでしょうか?花粉も黄砂も舞い気温差も大きくなかなか大変ですが、素晴らしい一年度のスタートを切れていたら幸いです。(SK)

「二百歳まで生きようと思う人が増えれば、そのうち一人は二百歳まで生きるかもしれない」と、さらりと私たち人類を励ましてくれる主人公の小説『成瀬は天下を取りにいく』『成瀬は信じた道をいく』(宮島美奈著、いずれも新潮社、1760円と1705円)を読んでいます。琵琶湖の周りで暴れ回る主人公の周囲の様々な人物が語り手を務めます。「だれにも似てないところかな」「うちの成瀬はすごいでしょって自慢したい気分」など、主人公以上に印象的な言葉を作品中で連ねていきます。3月末で退職した速水さんと河野さんのインタビューを読み返すと、そういえば、お二人も誰にも似ていない。周りに自慢したくなるインタビュー「尾根をくだり、小川のせせらぎを聞く」「研究のフロンティアを探し求めて:人と自然と社会の共生」を是非ご覧ください。(M)

––– CSEAS メールマガジン第28号 ––––––––––

 2024年4月24日 発行
 京都大学東南アジア地域研究研究所 広報委員会

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http://bit.ly/4bbLU7s

 「たんけん動画 地域研究へようこそ」「たんけん動画 5min.」
https://onlinemovie.cseas.kyoto-u.ac.jp/ 

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