CSEASメールマガジン第32号 – 2024/8/28 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

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CSEASメールマガジン第32号 – 2024/8/28

2024.09.25

====トピックス============================
 1. お知らせ
 2. 研究集会とイベント
 3. 出版
 4. 講演・報告
 5. ポッドキャスト「ブックトーク・オン・アジア」
 6. メディアへの露出
 7. 最近のイベント
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 1. お知らせ

【新たな訪問研究者のみなさん】

・アラン・エドワード・ルンバ(Allan Edward Lumba)さん(歴史学)が招へい研究員として9月1日に着任され、11月30日まで研究所に滞在される予定です。

・アントニオ・アンドレス・ポスティゴ・アンゴン(Antonio Andres Postigo Angon)さん(生命科学、医学)が招へい研究員として9月1日に着任され、11月30日まで研究所に滞在される予定です。

・ロジャー・ペドロ・カサス・ルイス(Roger Pedro Casas Ruiz)さん(文化人類学)が招へい研究員として9月1日に着任され、11月30日まで研究所に滞在される予定です。

・アンドレアス・ピーター・ウィマー(Andreas Peter Wimmer)さん(社会人類学)が招へい外国人学者として9月1日に着任され、10月15日まで研究所に滞在される予定です。

・バルビル・カウル・シン(Balbir Kaur Singh)さんが外国人共同研究者として9月1日に着任され、11月30日まで研究所に滞在される予定です。

【ビジターズ・ボイス】訪問研究者の方々へのインタビュー「ビジターズ・ボイス」に新たに記事が加わりました。

グレゴリー・レイモンド招へい研究員インタビュー「How Understanding the Cross-border Dynamics of the Mekong States can Shed Light on the Global Democratic Recession of the 21st Century(21世紀の世界的な民主主義の後退:メコン諸国の越境的ダイナミクスの理解から)」

マシュー・リーダー招へい研究員インタビュー「Legibility in Ink: Tattoos, Identification, and Labor Control in Nineteenth-Century Siam(インクの中の視認性:19世紀シャムにおける刺青、識別、および労働者管理)」

【公募】共同利用・共同研究拠点「グローバル共生に向けた東南アジア地域研究の国際共同研究拠点(GCR)」2024年度プログラムの二次募集を行っています。公募要領はこちらをご覧ください。応募の締め切りは8月30日(金)です。

 2. 研究集会とイベント

2024年度韓日合同東南アジア学会
    日程:2024年8月31日(土)〜9月1日(日)
    場所:釜慶大学校(釜山)およびオンライン
    テーマ:Searching for Southeast Asian Powers and Wisdom in the Turmoil World

Seminar on “Examining Hiring Discrimination through Direct Signalling: A Correspondence Study in the Thai Labour Market”
    日時:2024年9月12日(木)14:00–15:30(日本時間)
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I-213)
    報告者:Patrick Devahastin(広島大学)

国立大学附置研究所・センター会議 第3部会(人文・社会科学系)シンポジウム「通商と国境・安全保障の多元性」
    日時:2024年10月18日(金)13:00–16:00(日本時間)
    開催形式:オンライン(Zoomウェビナー)

第48回東南アジアセミナー「Co-creation of New Urban Living: Advancing Quality of Life in the Climate Change Era(新しい都市生活の共創―気候変動時代における生活の質向上のために)」
    日程:2024年10月20日(日)〜28日(月)
    場所:インドネシア、ジャカルタおよびスラバヤ

 3. 出版

【最新号】和文誌『東南アジア研究』62巻1号を7月31日に刊行しました。「〈特集〉危機の文脈─ロヒンギャ問題を巡る複眼的考察」では中西嘉宏准教授が編者を務め、5本の論文を掲載しています。また、書評を5篇掲載しています。本誌ウェブサイトJ-Stageにて全文を公開しておりますので、ぜひご覧ください。

【最新号】英文誌Southeast Asian Studies Vol. 13 No. 2を8月22日に刊行しました。今号ではPham Thi Yen, “US-Vietnam Defense Diplomacy: Challenges from the Ukraine War”を巻頭に、論文6本、書評9篇を収載しています。すべての論考は本誌ウェブサイトJ-Stageにて全文公開しておりますので、ぜひご覧ください。

【最新号】多言語オンラインジャーナルKyoto Review of Southeast Asiaの第38号を6月1日に刊行しました。今号はデーチャー・タンスィーファ准教授が編者を務めた特集 “Health, Border, and Marginality: Toward Transdisciplinarity” を掲載しています。本特集には、2023年12月に実施した第47回東南アジアセミナー参加者が執筆した9本の論考を掲載しました。

【コラム公開】Kyoto Review of Southeast Asiaの “TRENDSETTERS” コラムを8月1日に公開しました。
    “Thailand’s Senate Election: More Bad News for Thaksin and Puea Thai?,” by William J. Jones

【最新号】ニューズレター8月号を公開しました。今月の記事は以下の3篇です。
    研究紹介「〈自著紹介〉Emplacing East Timor: Regime Change and Knowledge Production, 1860–2010」(土屋喜生)
    研究紹介「知られざるカンボジアの思想史を解き明かす」(テラ・トゥン)
    かもがわ便り「建築と公衆衛生のあいだ」(山田千佳)

【論文】中西嘉宏「戦うか、逃れるか、困窮か:ポスト・クーデターのミャンマーと『人の移動』」『国際問題』2024年8月(No. 720)、35–44頁。

【コラム】貴志俊彦「連載 戦中写真を読む(13)戦争と動物 犬 英雄物語で戦意高揚」『毎日新聞』2024年7月30日東京地方版。

【コラム】貴志俊彦「連載 戦中写真を読む(14)戦争と動物 鳩 通信手段として6万羽」『毎日新聞』2024年8月20日東京地方版。

【コラム】貴志俊彦「連載 戦中写真を読む(15)戦争と動物 ラクダ・象 地元住民と共に徴用」『毎日新聞』2024年8月27日東京地方版。

【翻訳】기시 도시히코 (貴志俊彦), 제국 일본의 프로파간다 (帝国日本のプロパガンダ), 정문주 (訳),조명철 (監修), 끌레마_타커스, 2024.

【翻訳】나카니시 요시히로 지음 (中西嘉宏), 미얀마 현대사: 폭력과 부정의를 넘어 민주주의를 향한 여정 (ミャンマー現代史), 이용빈 옮김 (訳), 한울아카데미, 2023.

【新刊】Nasir Uddin, Indigeneity, Marginality and the State in Bangladesh: Homeless at Home, Routledge India, August 2024.

【近刊】Theara Thun, Epistemology of the Past: Texts, History and Intellectuals of Cambodia, 1850–1970, University of Hawaii Press, August 2024.

 4. 講演・報告

【研究発表】貴志俊彦「Exploring the “Forgotten Post-War” : BCOF’s Diverse Ceremonies and Their Collective Memory」、シンポジウム「Re–examining Japan’s Cold War」、イーストアングリア大学日本研究センター、2024年8月14日、イギリス。

【講演】木村里子「農学部? 情報学研究科? データサイエンス?  AI? 東南アジア? 地域研究? 野生動物??」、中部地区出身教員による京都大学進学説明会2024、2024年8月18日、名古屋。

【研究発表】土屋喜生「Multiculturalism and Its Challenges in Timor-Leste: A Historical Analysis」、ワークショップ「Multiculturalism, Inclusivity and Public Governance: Existing Fault Lines and Emerging Challenges」、香港城市大学、2024年8月22–23日、香港。

【ブックトーク】土屋喜生「Emplacing East Timor: Regime Change and Knowledge Production, 1860–2010」、フィリピン大学ディリマン校社会科学哲学部、2024年8月27日。

【座談会】高橋知子、グローバル人材育成の為の座談会(Raising International Skills and Experience)登壇、オーシャン ネットワーク エクスプレス ジャパン株式会社、2024年8月27日、東京。

【研究発表】土屋喜生「Reconsidering the Concept of Museum: The Case of Timorese Sacred Houses」、2024 National Conference on Local History and Heritage、アヤラ博物館、2024年8月29–30日、フィリピン。 

【報告】高橋知子「Reticence over Universal Norms: Japanese Engagement with the UN World Conference on Disaster Risk Reduction」、JPSA(日本政治学会)-APSA(アメリカ政治学会)ワーキンググループ「社会の重要課題のための市民参加型研究」、2024 JPSA-APSA合同プログラム、2024年9月4–7日、フィラデルフィア。

【報告】高橋知子「Taking off for Marketization: China’s Initiatives on Economic Resolutions in the United Nations General Assembly」、パネル「Reshaping the Liberal Order: Strategies of Contestation and Change」、2024 APSA Annual Meeting & Exhibition、2024年9月8日、フィラデルフィア。

 5. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」

▼ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」シーズン1(No. 1〜No. 76)のプログラムをSoundCloudとYouTubeにて配信中です▼

【今月のおすすめエピソード】

・No.9 小林真樹『食べ歩くインド(北・東編)』『食べ歩くインド(南・西編)』(旅行人、2020年)
 SoundCloud / YouTube / 書籍情報

・No.17 横山智『納豆の食文化誌』(農文協、2021年)
 SoundCloud / YouTube / 書籍情報

・No.24 佐藤寛+アジアコンビニ研究会編『コンビニからアジアを覗く』(日本評論社、2021年)
 SoundCloud / YouTube / 書籍情報

・No.25 岩間一弘『中国料理の世界史─美食のナショナリズムをこえて』(慶應義塾大学出版会、2021年)
 SoundCloud / YouTube / 書籍情報

・No.63 金子真已『大人気べトナム料理店オーナー直伝 「ベトナムちゃん」金子真已のレシピノート』(東京ニュース通信社、2023年)
 SoundCloud / YouTube / 書籍情報

・No.73 ビリヤニ太郎『魅惑のスパイスごはん ビリヤニ』(自由国民社、2023年)
 SoundCloud / YouTube / 書籍情報

(今月は番外編「食いしん坊企画」+α特集でした。聴いて、買って、作って、しっかり食べて、残暑を元気に乗り切れますように。)

 6. メディアへの露出

※掲載記事の一部はスクラップして稲盛財団記念館2階掲示板(研究支援室2の向かい側)に掲示しておりますので、適宜ご覧ください。

・インドネシアリアウ州のリアウ・ポスト紙にて、甲山治教授、小川まり子助教らが共催した気象・泥炭火災・大気汚染監視アプリ実用化に向けてのセミナーの模様が報じられました。
    “Deteksi sejak Dini Karhutla melalui Aplikasi Simocakap BRIN,” RiauPos.co(2024年7月25日)

・インドネシアアチェ州のスランビ・インドネシア紙にて、西芳実准教授らが共催した「メモリーグラフ」ワークショップの模様が報じられ、西准教授のコメントが掲載されました。
    “CSEAS Kyoto University Bersama TDMRC dan BAST Selenggarakan Workshop Memorygraph,” Serambinews.com(2024年8月21日)
    “Memori Kolektif Orang Aceh terhadap Tsunami di Ambang Lupa, MemoryGraph Bantu Menyelamatkannya,” Serambinews.com(2024年8月24日)

 7. 最近のイベント

ワークショップ「Dari Foto ke Memori: Pemanfaatan Memorygraph dalam Mempertahankan Ingatan Kolektif(写真から記憶へ:集合的記憶の継承における「メモリーグラフ」の活用)」
    日程:2024年8月21日(水)〜22日(木)
    場所:インドネシア国立公文書館アチェ津波アーカイブセンター(BAST-ANRI)

コロキアム「Facing Violence, Transgressing Boundaries: Issues of Care at Borders」
    日時:2024年8月8日(木)13時〜15時(日本時間)
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I-201)およびオンライン(Zoom)
    発表者:杉江あい(京都大学大学院文学研究科)、ヌルル・フダ・モハメド・ラジフ(ベルゲン大学マリー・キュリー博士研究員)、ミリアム・ジェーン(CSEAS学振特別研究員)

スペシャルセミナー「埋め込まれた寡頭制?─インドネシアにおけるクリーンエネルギー転換と資源搾取の政治経済学」
    日時:2024年8月7日(水)16時30分〜(日本時間)
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I-213)
    報告者:上砂考廣(ケンブリッジ大学開発学研究所博士課程)
    討論者:小西鉄(福岡女子大学)

タマサート大学の表敬訪問
    日時:2024年8月5日(月)

「東南アジアの都市居住」第10回定例研究会(ダイキンセミナー)
    日時:2024年8月2日(金)10時〜12時(日本時間)
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I201)
    報告者:古田 莉香子(日本大学生産工学部)
    タイトル:都市化におけるカンポンの持続可能性─インドネシア・スラバヤにおけるカンポンの変容とポストKIPの居住環境整備

東南アジア学会関西例会特別企画 高校生・大学生対象「東南アジア学セミナー」
    日時:2024年8月1日(木)・2日(金)9時30分〜17時30分(日本時間)
    場所:大阪大学箕面キャンパス外国学研究棟1階(箕面市船場東3-5-10)
    開催形態:対面を重視したハイフレックス形式

「東南アジアの都市居住」第9回定例研究会(ダイキンセミナー)
    日時:2024年7⽉31⽇(水)10時〜12時(日本時間)
    開催方式:オンライン
    タイトル:ジャカルタにおける緑化やエアコンなどの暑熱対策の導入効果の評価
    講師:井原智彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科)

・「映像で見るアジアの社会と文化」上映会「The Last Season」
    日時:2024年7月26日(金)18時〜(日本時間)
    場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階メディアルーム(E-106)
    作品情報(日本語字幕なし)

・ブラウンバッグ研究懇談会(第3回)
    日時:2024年7月26日(金)12時〜13時30分(日本時間)
    場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階リサーチコモンズ(E101)
    話題提供者:土佐美菜実助教

大学発ジャーナルのDXに向けた連続セミナー 第3回
    日時:2024年7月25日(木)15時〜16時(日本時間)
    場所:オンライン
    講師:設樂成実(京都大学東南アジア地域研究研究所)
    司会:天野絵里子(京都大学学術研究展開センター)

CSEASコロキアム「Does Malaysia need a pure FPTP system? – Electoral system in Post-Transition Malaysia」
    日時:2024年7月25日(木)13時30分〜15時(日本時間)
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(I-332)
    報告者:ウォン・チン・ワット(マレーシアサンウェイ大学 / CSEAS招へい研究員)

Seminar dan Pelatihan Sosialisasi dan  Pemanfaatan Aplikasi Monitoring Cuaca, Kebakaran Lahan dan Kabut Asap (SIMOCAKAP)(気象・泥炭火災・大気汚染監視アプリ「SIMOCAKAP」の実用化に向けたセミナー)
    日程:2024年7月25日(木)
    場所:イスラム公立大学ブンカリス校(インドネシア)

■編集後記 ——————————————–

7月末にインドネシア・リアウ州に行っておりました。パイナップル栽培が盛んなプカンバル市近辺のリンボ・パンジャン村では、泥炭地で育てたパイナップルを地域の女性たちが加工して販売していました。パイナップル、もち米粉、ココナッツミルク、砂糖などが入ったボンタン飴のようなお菓子、他にもパイナップルをベースに作ったスナック、シロップなどです。どれも素朴で美味しいです。現在は注文販売が中心だそうですが、広く人気が出れば、泥炭地での農作物加工品のブランド化につながるかもしれないと思ったところでした。次回調査に行く際には私も注文しようと思っております。(M・O)

最近、町から書店が消えているという話題をよく聞きます。先日は早稲田から書店が姿を消したという報道もありました。私は、本は断然紙で読みたい派ではありますが、確かにアマゾンで買うことが増えています。本屋といえば、「昨日の夜、親と喧嘩して家を飛び出し本屋で時間をつぶしていた!」という中学時代の友達の話をいつも思い出します。いつでも誰でも包み込んでくれる静かで優しいあの空間がなくなるのはやはり寂しい気がします。(SN)

パリ五輪、株式市場と円市場の乱高下、南海トラフ地震臨時情報の発出、令和の米騒動と今年の夏も様々な出来事がありましたが、猛暑の2024年も残すところあとわずかでしょうか。8月の〆として?、今週後半には台風がやってくるようです。台風だけは、予測ができる自然災害。しっかりと備えをしたいと思います。農作物に被害が出ないよう、災害が起こらないよう祈るばかりです。(SK)

私は今、バンコク滞在の機会を得て、古い友人たちと再会しつつ、また新しい出会いもあり、貴重な時間を過ごしています。人と会って食事をしながら話を聴くこと、それを日記につけて考えること、やっと通じた自分のタイ語の単語や文を噛み締め、何度も口に出すことを繰り返しています。またこちらでお会いする方々とは、教育についての情報交換もすることがあり、私からは「将来の夢は地域研究者!」を合言葉にCSEASが小中高生、一般向けに行っている次の取り組みを紹介していて、当地で反応があった時、自分のタイ語が通じた時のような喜びも味わっています。(M)
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––– CSEAS メールマガジン第32号 ––––––––––

2024年8月28日 発行
京都大学東南アジア地域研究研究所 広報委員会

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