====トピックス============================
1. お知らせ
2. 研究集会とイベント
3. 出版
4. 講演・報告
5. ポッドキャスト「ブックトーク・オン・アジア」
6. メディアへの露出
7. 最近のイベント
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1. お知らせ
【3月のGet Together】
・3月28日(木)12時30分より、月例の所内歓送迎会Get Togetherが稲盛財団記念館3階中会議室(I332)にて開催されます。今回ゲストとしてお迎えする招へい研究者の方々の紹介ページは、こちらからご覧いただけます。
また、Get Together直前の12時20分より、中庭(雨天時は東棟1階リサーチコモンズ)にて集合写真の撮影が予定されておりますので、ぜひご参加ください。
【新たな訪問研究者のみなさん】
・ジャン=パスカル・バッシーノ(Jean-Pascal Bassino)さん(経済学)が招へい研究員として4月1日に着任され、6月30日まで研究所に滞在される予定です。
・リリー・ハネファレザン・ビンティ・アスブラー(Lily Hanefarezan Binti Asbulah)さん(言語学)が招へい外国人学者として3月1日に着任され、2025年2月28日まで研究所に滞在される予定です。
・シャーリーン・ラジェンドラン(Charlene Rajendran)さん(現代芸術)が招へい外国人学者として3月14日〜3月28日まで研究所に滞在される予定です。
・アルンラット・タンムンコンウォラクーン(Arunrat Tangmunkongvorakul)さん(疫学)が外国人共同研究者として3月19日から4月1日まで研究所に滞在される予定です。
・ミルラン・ベクトゥルスノフ(Mirlan Bektursunov)さん(クルグズスタン現代史、ソ連中央アジア史)が外国人共同研究者として4月1日に着任され、2026年3月31日まで研究所に滞在される予定です。
【公募】本研究所の2024年度招へい研究員の応募を受付中です。応募締切は2024年3月31日(日)です。応募要領はこちらをご覧ください。
【公募】共同利用・共同研究拠点「グローバル共生に向けた東南アジア地域研究の国際共同研究拠点(GCR)」2024年度プログラムの応募を受付中です。応募締切は2024年4月7日(日)です。
【公募】第14回地域研究コンソーシアム賞の公募要領が公開されています。推薦受付期間は2024年3月29日(金)から4月8日(月)までです。
【お知らせ】本研究所図書室本館が登録有形文化財に登録されることになりました
2. 研究集会とイベント
・CSEASコロキアム “Cataloging the Unknown: Exploring the Complexities of Managing Thai Materials in Japan”
日時:2024年3月28日(木)13時30分〜15時
場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(I332)
報告者:Songphan Choemprayong招へい研究員
・「昨日 今日 そして明日へ…」+同志社大学学生短編作品「古木に抱かれて」上映+トーク
日時:2024年3月29日(金)17時〜20時(開場16時45分)
場所:京都大学稲盛財団記念館1階旧京都賞ライブラリーホール
主催:京都大学東南アジア地域研究研究所「映像で見るアジアの社会と文化」の会
・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究専攻オープンキャンパス2024 第1回
日時:2024年3月30日(土)14時~16時30分頃(13時50分からアクセス可)
場所:オンライン(Zoom)開催
・ミライ世代と読む戦中写真〜データを紡いで平和につなぐ〜
日時:2024年3月31日(日)12時30分〜16時30分
場所:東京大学情報学環福武ホール地下2階福武ラーニングシアター
主催:東京大学大学院情報学環渡邉英徳研究室、毎日新聞社戦中写真アーカイブ委員会、京都大学東南アジア地域研究研究所
・CSEAS読書会:ウェッブ・キーン著『Ethical Life: Its Natural and Social Histories』
日時:2024年4月5日(金)16時〜
場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
課題図書:Webb Keane, Ethical Life: Its Natural and Social Histories, Princeton University Press, 2015.
紹介者:マイケル・フィーナー教授
・第196回東南アジアの自然と農業研究会
日時:2024年4月19日(金)16時〜18時
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室およびオンライン(Zoom)
話題提供者:阿部健一氏(元・総合地球環境学研究所教授)
題目:『動く人』の地域研究:自然と農業
・民族自然誌研究会第106回例会
日時:2024年4月20日(土)13時~17時
場所:京都大学総合研究2号館4階大会議室(AA447)
テーマ:地球環境問題の民族自然誌:マダガスカルにおける人–自然関係の再検討
・Special Seminar: “New Approaches to Philippine Literary History: New Materials and New Methodologies”
日時:2024年4月26日(金)16時〜18時
場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I201)
報告者:Rocío Ortuño Casanova氏(Assistant Professor, Department of Spanish Literature, UNED / Director, Laboratorio de Innovación en Humanidades Digitales)
・公開講座 京大知の森(令和6年度春季)「人生100年の道のり─「老い」の見方を変える」
日時:2024年4月27日(土)14時~17時
場所:国際科学イノベーション棟5階シンポジウムホール
坂本龍太准教授がパネルディスカッションに登壇します。
・Special Seminar: ““The Rising Generation”: Filipino Scholars Before the Second World War”
日時:2024年5月9日(木)16時〜17時30分
場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I201)
報告者:Jonathan Victor Baldoza氏(プリンストン大学歴史学部)
・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科東南アジア地域研究専攻オープンキャンパス2024
日時:2024年5月18日(土)12:50開場
場所:オンライン(Zoom)開催
・The 5th SEASIA Biennial Conference “De/Centering Southeast Asia”
日程:2024年7月18日〜20日
場所:フィリピン大学ディリマン校(ケソン市)
3. 出版
【最新号】和文誌『東南アジア研究』61巻2号を1月31日に刊行しました。今号では加反真帆・御田成顕・水野広祐共著論文1篇と書評10篇を掲載しております。本誌ウェブサイト、KURENAI、J-Stageにて全文公開しておりますので、ぜひご覧ください。
【最新号】英文誌Southeast Asian Studies Vol. 12 No. 3を12月26日に刊行しました。今号では論文5篇、書評10篇を掲載し、当誌ウェブサイト、KURENAI、およびJ-STAGEにて全文公開しております。
【最新号】多言語オンラインジャーナルKyoto Review of Southeast Asiaの第37号を3月1日に刊行しました。今号の特集はApiwat Ratanawaraha氏(チュラーロンコーン大学)が編者を務め、5本の論文を掲載した “Urban Governance and Platform Dynamics in Southeast Asia”です。
書評5篇もあわせてご覧ください。
【コラム公開】Kyoto Review of Southeast Asiaの “TRENDSETTERS” コラムを3月1日に公開しました。
Praween Van Rysselberge, “Holding the reigns: Steering development in Thailand.”
【最新号】ニューズレター3月号を公開しました。今月の記事は以下の5篇です。
河野泰之教授 退職記念インタビュー「研究のフロンティアを探し求めて:人と自然と社会の共生」
速水洋子教授 退職記念インタビュー「尾根をくだり、小川のせせらぎを聞く」
木村里子准教授インタビュー「音から生物の謎に挑む:小さなケセラセラを積み重ねて」
山田千佳助教インタビュー「公衆衛生を問い直す:インドネシアのハーム・リダクション運動から見えてくること」
かもがわ便り「考えても及びませんで。」(河野泰之教授)
【論文掲載】Mieno, F. and Demachi, K. (2024), Macroeconomic Imbalance, External Debt, and the Financial System in Laos. Asian Economic Policy Review. DOI: 10.1111/aepr.12469
【論文掲載】Sakamoto, R. (2024) Legionnaires’ disease outbreak in Philadelphia and the 1976 United States presidential election. Sociology Lens, 1–16. DOI: 10.1111/johs.12442
【新刊・分担執筆】村上勇介「国際人権レジームと先住民─ペルーの事例」宇佐見耕一編著『ラテンアメリカと国際人権レジーム─先住民・移民・女性・高齢者の人権はいかに守られるのか?』晃洋書房、2024年。
【新刊・分担執筆】木村里子「スナメリを音響で追いかける」秋道智彌・窪川かおる・阪口秀編『海とヒトの関係学⑥ 海のジェンダー平等へ』西日本出版社、2024年。
【新刊】古澤拓郎編『オセアニアの気候変動と適応策─地球から地域へ』ブックレット海域アジア・オセアニア、風響社、2024年。
【新刊】杉野好美『薬草とともに生きる─インドネシアのジャムウ行商婦人と顧客』ブックレット海域アジア・オセアニア、風響社、2024年。
【新刊】箕曲在弘・二文字屋脩・吉田ゆか子編『東南アジアで学ぶ文化人類学』昭和堂、2024年
【インタビュー】木村里子「海中に広がるイルカたちの音の世界 音からその生態を知る」、河合塾「みらいぶっく:学問・大学なび」。
【インタビュー】木村里子「スナメリを音響で追いかける」、Ocean Newsletter第566号、海洋政策研究所、2024年。
【書評】荒神衣美(2024)「池田真也著『商人が絆す市場―インドネシアの流通革命に交わる伝統的な農産物流通』」『アジア研究』70(1): 170–173。
【近刊】林田秀樹編著『ASEANの連結と亀裂─国際政治経済のなかの不確実な針路』晃洋書房、2024年3月刊行予定。
【近刊】脇村孝平編著『近現代熱帯アジアの経済発展─人口・環境・資源』ミネルヴァ書房、2024年3月刊行予定。
【近刊】古川不可知編『モビリティと物質性の人類学』春風社、2024年3月刊行予定。
【近刊】長沢栄治監修、岩﨑えり奈・岡戸真幸編著『イスラーム・ジェンダー・スタディーズ8 労働の理念と現実』明石書店、2024年3月刊行予定。
【近刊】高橋知子・湯川拓・鈴木早苗「伝記的アプローチによる国際機構の研究─個人属性についてのデータセットの構築から」『国際社会科学』(2024年近刊)。
4. 講演・報告
【講演】土屋喜生 “Seven Points of Advice for Future Researchers”、 アップスケール:アテネオリサーチワークショップ、2024年2月17日。
【コメント】土屋喜生、“History of Japanese Settlements in Pre-Eorld War II Davao through Records of Violence: A Public Lecture by Dr. Eri Kitada”、 アテネオ・デ・ダバオ大学、2024年2月26日。
【発表】(共著)木村里子他「複数の水族館・大学と共同で進める海棲哺乳類のストレス評価研究」、第5回動物園水族館大学シンポジウム、2024年3月9日。
【発表・パネル討論】高橋知子 “Unraveling the Modernity of International Institutions: Citizenry Viewpoints from the Great East Japan Earthquake,” presentation on the panel “International Cooperation: Information, Public Support and Domestic Politics,” at International Studies Association (ISA) 2024 Annual Convention(米国サンフランシスコ)、2024年4月6日発表予定(GCRの成果をもとにした論文です。プログラム186頁参照)。同パネル討論、“Understanding Contemporary Trends in Global Governance and World Politics”、同4月4日登壇予定(プログラム80頁参照)。
5. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」
▼ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」シーズン1(No. 1〜No. 76)のプログラムをSoundCloudとYouTubeにて配信中です▼
6. メディアへの露出
※掲載記事の一部はスクラップして稲盛財団記念館2階掲示板(研究支援室2の向かい側)に掲示しておりますので、適宜ご覧ください。
・朝日新聞2024年3月19日朝刊京都面にて、「国登録文化財に8件 中京の岡墨光堂など」の見出しで本所図書室本館の登録有形文化財登録に関する記事が掲載されました。デジタル版記事はこちら。
・ブータン国営放送BBSにて坂本龍太准教授が代表を務めるJICAプロジェクトの活動が報じられました。
・毎日小学生新聞「毎小ニュース」2024年3月6日(水)社会面掲載記事「戦時中の写真、まるで現実 デジタル技術で立体的な景色に」にて、貴志俊彦教授と東京大学渡邉英徳教授、渡邉教授の研究室の学生たちとの研究協力について紹介されました。
・京都大学附置研究所・センター第19回シンポジウムの開催にあわせ、『読売新聞』ウェブ版地域ニュース(長野)にて連載コラム「京大附置研シンポ」が掲載され、第4回にて翟亜蕾准教授の研究が紹介されました。
「京大附置研シンポ4 東南アジア地域研究研究所 テキ・アライさん フィールドワークでミャンマーの格差分析」
・また、『読売新聞』2024年3月3日(日)社会面(34ページ)にて、3月2日(土)に長野県松本市で開催された京都大学附置研究所・センターの第19回シンポジウム「京都からの挑戦─地球社会の調和ある共存に向けて」の開催内容が報じられました。また、同日付京都版地域面(29ページ)にて同じく同シンポの開催内容が紹介され、登壇者の一人として翟亜蕾准教授の報告コメントが掲載されました。
7. 最近のイベント
・Roundtable on “Formulating the Indonesian Middle Power Strategy: Reflecting Japan’s Experience”
日時:2024年3月27日(水)10時30分〜12時
場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(I201)
主催:京都大学東南アジア地域研究研究所、インドネシア国際戦略問題研究所(CSIS)
・ASEAN-Japan Insightsシリーズ「2050年のカーボンニュートラル:炭素取引市場を通じた排出量削減のための日・ASEAN協力」
日時:2024年3月26日(火)15時〜16時30分
Zoomウェビナー(英日同時通訳)
主催:国際機関日本ASEANセンター、京都大学東南アジア地域研究研究所
ジュリー・デロスレイエス特定助教がパネルセッションの司会を務めました。
・河野泰之教授 速水洋子教授 京都大学退職記念講演および祝賀会
日時:2024年3月22日(金)13時〜16時(講演会)、18時〜20時(祝賀会)
場所:京都大学芝蘭会館稲盛ホール、京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻オープンキャンパス2024春
日時:2024年3月21日(木)13:30~
場所:Zoomによるオンライン開催
・Special Seminar on the 2024 Indonesian Election
日時:2024年3月15日(金)10時〜12時
場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213号室)
・「Together for Mental Health」上映会
日時:2024年3月12日(火)15時〜17時30分
場所:京都大学稲盛財団記念館1階旧京都賞ライブラリーホール
作品解説:Erminia Colucci監督(CSEAS招へい研究員、ミドルセックス大学教授、ガジャマダ大学客員教授)
討論者:宮坂敬造氏(慶應義塾大学名誉教授、東京通信大学名誉教授)
・シンポジウム「アンガ監督の映画哲學─十三の試練、千の希望」
日時:2024年3月3日(日)14時〜15時30分
場所:大阪中之島美術館 1Fホール(定員130名、先着順・入場無料)
主催:混成アジア映画研究会、京都大学東南アジア地域研究研究所、大阪アジアン映画祭
パネリスト:アンガ・ドウィマス・サソンコ(『ジャカルタ13爆弾』監督)
モデレーター:西芳実(京都大学/混成アジア映画研究会)
・第19回京都大学附置研究所・センターシンポジウム(京都大学松本講演会)「京都からの挑戦:地球社会の調和ある共存に向けて」
日時:2024年3月2日(土)10時〜17時
場所:まつもと市民芸術館およびオンライン
テーマ:京大発の研究の流れ、そして未来へ
翟亜蕾准教授が「経済学研究における京大式フィールドワーク」の演題で登壇しました。
・研究会「衛星からドローンまでの垂直リモートセンシング:ドンデーン村、リアウそして起業」
日時:2024年2月29日(木)17時〜18時
場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)
話題提供:渡辺一生氏(合同会社ソラビジョン)
・研究会「人道主義対人権主義:ミャンマーをめぐる対立」
日時:2024年2月27日(火)13時30分~15時30分
場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟309
話題提供者:今村真央氏(山形大学人文社会科学部)
主催:科研B「ミャンマー・2021年クーデター後の政治的混乱と国境地域」(代表者:岡野英之)
・「映像で見るアジアの社会と文化」上映会
日時:2024年2月22日(木)18時〜
場所:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階マルチメディアルーム2
上映作品:「大海原のソングライン」(81分、英語、日本語字幕)
・CSEASコロキアム “Which Lineages? History and Interpretations of Philippine Politics”
日時:2023年2月22日(木)13時~14時30分
会場:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階リサーチコモンズ
発表者:Mark R. Thompson招へい研究員(香港港市大学教授)
・ドキュメンタリー「Breaking the Chains」上映会
日時:2024年2月21日(水)15時〜17時30分
場所:京都大学稲盛財団記念館1階旧京都賞ライブラリーホール
作品解説:Erminia Colucci監督(CSEAS招へい研究員、ミドルセックス大学教授、ガジャマダ大学客員教授)
討論者:伊東香純氏(立命館大学准教授)
■編集後記 ——————————————–
最近、二人の先生の退職式の準備を通じて、学究生活を送ることについて一段と理解を深めることができました。一つの気づきは、現時点で直面する障壁は、長い人生の旅の中で見ると、実は小さな一歩にすぎないということです。しかし、これらの小さな一歩こそが、次第に広がる大河を形成していくのです。もう一つの気づきは、自分の人生のキャンバスに絵を描くだけではなく、多くの人々の人生にも足跡を残すということです。世界は、私たちが立つ点だけでなく、様々なつながりによって形成される線と、それによって編み上げられる層のネットワークでもあります。これらのネットワークは、時に失意の中でさえ、私たちを優しく支え、勇気を与えてくれる力の源となります。(Y)
先日、学内のセミナーで初めて清風荘を訪れる機会に恵まれました。館内・庭園をご案内いただき、西園寺公望が元老として座っていた椅子、100年以上前のガラスや畳、そして直筆の漢詩など、政治を司りながらも、文化人であった西園寺の教養の豊かさを間近に感じ、感銘を受けました。邸宅は長年多くの知識人が訪れる場所となり、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹先生の日記にも登場するそうです。こうした事実そのものもまた人々の話題を呼び、専門家が本として刊行したことを受け、最近では清風荘そのものに芳名録が備え付けられ、私も氏名とメッセージを記入する機会をいただきました。連綿と続く歴史を見守ってきた建物のなかで、研究機関の重み、またそれが生み出す人の繋がりの大切さを改めて実感する瞬間でした。3月は、多くの方がご退職・ご異動等される月ですが、この場を借りて先生方・皆さまに深く御礼申し上げます。東南研という場所をホームグラウンドに、多くの方から薫陶を受けた私もまた、精進してまいりたく存じます。そしてどうぞ今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。(T.T.)
第8回国際バイオロギングシンポジウムに実行委員の一人として参画し、3月の初旬に開催・参加してきました。バイオロギングとは動物に直接記録計を装着して行動データを得る研究分野で、昨今のIT技術の進歩、革新とともに研究分野は大きく発展しています。実際に、シンポジウムでは世界中で邁進されるバイオロギング研究のサイエンスのレベルの高さに圧倒され、知的好奇心を刺激されました。中には、動物の行動記録を取るだけでは飽き足らず、人間(自分)の行動データを宇宙で取ることを目的にNASAの宇宙飛行士になった方もいらっしゃって、人間の持つ無限の好奇心に驚きの連続でした。一方で、東南アジアや東アジアでは、知見どころかまだデータが不足している現状を思い知り、ますます頑張らねば、と気合いを入れ直した所存です。(SK)
先日は在インドネシア米国大使館内にある米国議会図書館を訪れました。
世界中の大学などから図書の発注を受けているようです。当研究所も先日300冊以上の書籍を受け取りに行きました。
インドネシアの各地域から業者を通じて書籍を発注しており、一般の書店ではなかなか手に入らないような書籍もあるそうです。
文化、芸術、宗教、政治経済、環境、医学など多様な分野の書籍が含まれております。興味のある方はぜひご覧いただければ幸いです。(M・O)
あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ……
いつぞやの国語の授業で習ったこの詩が、今でも大好きです。やっぱり春はいいですね。CSEASの中庭の桜ももうすぐ。悩ましい締め切りが終われば桜を満喫したいと思います。(ns)
インタビューを読む事が好きです。決して上手でも得意でもないのですが聴き手となって実際にインタビューを行うことが好きです。1993年にクリストファー・シルヴェスターが編集したThe Penguin Book of Interviews(1998年に2巻本の『インタヴューズ』として邦訳あり)の序文は「百三十年余り前にインタヴューが発明されて以来、それはジャーナリズムの常套手段となった」と始まります。なあんだ、まだたった160年の歴史か、と思えば、インタビューというシンプルな形式にも今後いろいろな工夫を加えたり、これから新しい定義を与える余地もふんだんです。この一年間、ニューズレターやビジターズ・ボイスを中心に多くのインタビューを行いました。長くCSEASで過ごされた方々、最近ご縁ができた方々、それぞれの個人的な発言を引き出したつもりです。楽しい読みものであると同時に、またこれらの記事が読者のみなさんの未来を支えるものになれば幸いです。
そして広報委員として活動された呉昀熹さんのインタビュー「見知らぬ人々の善意で世界を知る:ベトナム高地の多面的な風土」からは、話し手の知的廉直さの一端を窺い知る事ができます。調査や執筆のおとも、マストギアもご覧ください。
短いですが、わたしたちの未来を明るく、長く照らすものと確信しています。(M)
––– CSEAS メールマガジン第27号 ––––––––––
2024年3月27日 発行
京都大学東南アジア地域研究研究所 広報委員会
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「たんけん動画 地域研究へようこそ」「たんけん動画 5min.」
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