CSEASメールマガジン第19号 – 2023/07/26 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所

NEWS

CSEASメールマガジン第19号 – 2023/07/26

2023.08.23

====トピックス=================================
 1. お知らせ
 2. 研究集会とイベント
 3. 出版
 4. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」
 5. メディアへの露出
 6. 最近のイベント
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 1. お知らせ

【7月のGet Together】
・7月27日(木)12時30分より、月例の所内歓送迎会Get Togetherが東棟1階リサーチコモンズにて開催されます。今回ゲストとしてお迎えする招へい研究者の方々の紹介ページは、こちらからご覧いただけます。 

【新たな訪問研究者のみなさん】
・Patricia Sloane-White(パトリシア・スローン・ホワイト)さん(人類学)が招へい外国人学者として6月30日に着任され、7月31日まで研究所に滞在される予定です。
・Keith Weller Taylor(キース・ウェラー・タイラー)さん(アジア研究、歴史学)が招へい外国人学者として6月30日に着任され、2024年1月7日まで研究所に滞在される予定です。
・Melissa Amy Crouch(メリッサ・アミー・クラウチ)さん(法学)が招へい研究員として8月5日に着任され、11月4日まで研究所に滞在される予定です。

【新任スタッフ】
・Majid Daneshgar准教授が7月1日に着任されました。
・Rahman Sheak Mahfujur特定研究員が6月16日に着任されました。

【インタビュー公開】訪問研究者の方々へのインタビュー “Visitor’s Voice” に新着記事が加わりました。
招へい研究員Lawrence Chuaさんへのインタビューを公開しました。
招へい外国人学者ビクター・リーさんへのインタビュー「理論研究から個人史へ」(日本語版)を公開しました。
招へい外国人学者Keith Weller Taylorさんへのインタビュー “Brick Tomb Archaeology in Vietnam” を公開しました。
招へい研究員Olga Drorさんへのインタビュー “Continuity, Changes, and Joys of Research: Exploring Yourself” を公開しました。

【要覧】京都大学東南アジア地域研究研究所要覧(2022-23年度、日本語)、およびリーフレット(日本語)を刊行しました。研究所ウェブサイトおよびKURENAIよりPDFをダウンロードいただけます。どうぞご活用ください。

【ニューズレター】CSEASニューズレター第6号(2022年度、日本語)を全文公開しました。ぜひご覧ください。

【公募】2023年度(第11回)Visual Documentary Project(VDP2023)上映会に向けた作品の公募中です。今年度のテーマは「Laugh!(笑)」です。公募の締切は9月1日、応募要領等詳細はこちらをご覧ください。

【動画紹介】研究紹介動画シリーズ「たんけん動画  地域研究へようこそ」に新シリーズ「たんけん動画5min.」が加わりました。キーワードや視点・論点を絞って5分間で紹介します。最新動画はタニア・リー招へい研究員が出演する「Landscapes and Livelihoods in Rural Southeast Asia」です。ぜひご覧ください。
「たんけん動画」では所員のフィールド活動や研究内容を広く公開し、最新の地域研究とそれに取り組む研究者の姿を紹介します。地域研究の魅力を発信するため、多数の動画を公開しております。ぜひご覧いただき、学習教材としてもご活用くださいますと幸いです。

【動画紹介】6月13日に実施したタニア・リー招へい研究員による “Special Seminar: Dynamic Farmers, Dead Plantations, and the Myth of the Lazy Native” のYouTubeレクチャー動画を公開しました。

【受賞】小田なら氏(東京外国語大学世界言語社会教育センター)が『〈伝統医学〉が創られるとき─ベトナム医療政策史』(地域研究叢書45、京都大学学術出版会、2022年)により、第12回(2023年度)三島海雲学術賞(人文科学分野)を受賞されました。おめでとうございます。

【受賞】古澤拓郎ASAFAS教授が「ソロモン諸島を基盤とする人類進化と適応に関する学際的地域研究とその新展開」により2023年度(第38回)大同生命地域研究奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
    古澤教授が出演されたブックトーク・オン・アジアNo. 15(2021年7月14日配信)『ウェルビーイングを植える島─ソロモン諸島の「生態系ボーナス」』(京都大学学術出版会、2021年)はSoundCloudおよびYouTubeよりお聴きいただけます。

 2. 研究集会とイベント

Joint Seminar: “Indonesian Dynamics and Socio-environmental Challenges: Multidisciplinary Study’s Perspectives”
    日時:2023年7月26日(水)9時30分〜16時
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
    主催:京都大学東南アジア地域研究研究所、インドネシア大学環境科学部
    共催:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科  

Workshop “Better Together: Gender, Female Alliance & Empowerment in Contemporary Malaysia”
    日時:2023年7月26日(水)13時〜17時30分
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階東南亭(201室)
    Paper 1 “Enemies from Within: Love Magic, Sorcery & Intra-female Violence in Malay Polygyny”(Nurul Huda Mohd. Razif学振特別研究員)
    Paper 2 “Sexualized Joking in the Malay Corporate Workplace”(Patricia Sloane-White氏(デラウェア大学))
    Paper 3 “Socio-cultural Contexts of Reverse Gender Gap in Higher Education in Malaysia” (久志本裕子氏(上智大学)、Azmira Amran氏(東京外国語大学)) 

・第3回アジア・アフリカ2050空調文化セミナー
    日時:2023年7月27日(木)15時30分〜18時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)およびオンライン(zoom)
    発表者1:坂本龍太准教授
    タイトル:「ブータン東部メラ・サクテン地域における高山病とシャクナゲの香り」
    発表者2:古澤拓郎アジア・アフリカ地域研究研究科教授
    タイトル:「水の世界オセアニア2050:気候変動と人類の適応(仮)」

京都大学研究連携基盤未踏科学研究ユニット報告会2023
    日時:2023年7月29日(土)10時〜17時
    場所:京都大学南部総合研究1号館・医生研1号館共同セミナー室3およびオンライン
    事前登録制。対面参加はユニット関係者等のみ

「わすれな月2023」ヤスミン・アフマド監督追悼上映・ディスカッション
    日時:2023年7月29日(土)10時〜16時45分(開場9時45分)
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
    上映作品:『タレンタイム』『ラブン』(ヤスミン・アフマド監督作品)、『ミン』(ホー・ユーハン監督作品)
    主催:混成アジア映画研究会

アジア経済研究所 2023年度夏期公開講座
    日程:2023年7月11日(火)〜9月26日(火)
    場所:オンライン(ZOOMビデオウェビナー、一部ハイブリッド開催予定)
    8月30日開催のコース5(8月7日申込開始予定)にて町北朋洋准教授が講師を務めます。

資料展「沈黙の時代─トンチャイ・ウィニッチャクン著作とタイ現代史」
    日程:2023年8月1日(火)~9月28日(木)
    場所:ジェトロ・アジア経済研究所図書館

こども科学博2023
    日時:2023年8月4日(金)〜6日(日)10時〜17時(入場3部制:①10時〜11時、②12時〜13時、③14時〜15時)
    場所:京都市勧業館みやこめっせ
    入場無料:事前申込制(抽選、応募締切7月17日(月)23時59分)

合評会『現代フィリピンの地殻変動』─これからの「地域」との関わりと応答に向けて
    日時:2023年8月8日(火)14時~16時30分
    場所:早稲田大学西早稲田ビル(19号館)研修室309およびオンライン
    趣旨説明:西尾善太氏(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    コメンテーター:町北朋洋准教授、大橋成子氏(ピープルズ・プラン研究所、APLA理事) 

Inter-Noise 2023
    日程:2023年8月20日〜23日
    場所:幕張メッセ
    木村里子准教授が8月23日のセッション “Effect of Noise on Aquatic Animals & Noise Exposure Criteria” の座長を務めます。また、小川真由氏(京都大学大学院農学研究科)と“Measurements of wild finless porpoise (Neophocaena asiaeorientalis sunameri) on-axis burst-pulse sound” のタイトルで研究発表を行います。

2023年(第33回)福岡アジア文化賞授賞式
    日時:2023年9月12日(火)18時15分〜19時45分
    場所:福岡国際会議場メインホール

トンチャイ・ウィニッチャクン氏による市民フォーラム「より良い未来のための歴史研究の旅路ー大学と社会をつなぐ」
    日時:2023年9月15日(金)18時30分~20時30分
    場所:アクロス福岡4F国際会議場
    対談者:小泉順子教授
    コーディネーター:清水展連携教授(関西大学政策創造学部客員教授)

2023年度環インド洋地域研究若手研究者集会「環インド洋を流通する人、もの、文化、信仰」
    日時:2023年9月25日(月)13時〜
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
    コメンテーター:鈴木英明氏(国立民族学博物館)、中村沙絵氏(東京大学大学院総合文化研究科)

 3. 出版

【近刊】和文誌『東南アジア研究』61巻1号が7月31日に刊行される予定です。
『東南アジア研究』ポータルサイト / J-Stage にてPDFを全文公開予定です。

【最新号】英文誌Southeast Asian Studies 12巻1号(2023年4月号)を4月27日に刊行しました。
    今号は太田淳氏(慶應義塾大学)をゲストエディターに迎えた小特集 “Environment and Public Welfare in the Creation and Development of Economic Infrastructure in Southeast Asia, C. 1800-1930: Currency Supply, Forest Control, and Rail Transport”、および3本の論文と5本の書評を掲載しています。
Southeast Asian Studiesポータルサイト/ KURENAI / J-Stage 

【最新号】多言語オンラインジャーナルKyoto Review of Southeast Asiaの第35号を3月1日に刊行しました。Wynn Gadkar-Wilcox氏(ウェスタン・コネチカット州立大学)とOlga Dror招へい研究員(テキサスA&M大学)をゲスト・エディターに迎え、5本の論文を掲載した特集 “The Intellectual History of Buddhism in the Republic of Viet Nam (1955-1975)”はこちらからお読みいただけます。 

【コラム公開】Kyoto Review of Southeast Asiaの “TRENDSETTERS” コラムを7月1日に公開しました。
    Janjira Sombatpoonsiri, “Digital repression of protest movements: #WhatshappeninginSoutheastAsia.”

【報告】土屋喜生助教による報告記事「CSEAS-KASEAS合同学会2023 “Engaging Southeast Asian Studies in an Age of Uncertainties”」を公開しました。

【エッセイ】菊池泰平氏(大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程)による図書室コレクション紹介「出版物から読み解くシャンの表象」の英語版を公開しました。

【エッセイ】「かもがわ便り」最新記事を公開しました。 2023年7月号はTheara Thun連携助教による「歴史研究の道しるべ」です。

【報告】Kyoto Working Papers on Area Studies No. 138
松田正彦・富田晋介・広田勲・山本宗立著『東南アジア農村の生業構造を理解するための簡易調査手法─生計多様度指数の標準化と簡便化』

【論文】Ogawa, M., M. D. Yamanaka, A. Awaluddin, A. Darmawan, A. Sulaiman, R. Sulistyowati, I. D. G. A. Putra, and O. Kozan (2023) “Study on Diurnal Variation of Rainfall Observed by X-band Polarimetric Radar in Peatlands Over Bengkalis Island, Eastern Sumatra, Indonesia,” in A. Basit et al. Proceedings of the International Conference on Radioscience, Equatorial Atmospheric Science and Environment and Humanosphere Science. INCREASE 2022. Springer Proceedings in Physics, Vol. 290, Springer Singapore. https://doi.org/10.1007/978-981-19-9768-6_3

【書評】Takahashi, Tomoko (2023). “Cooperating for the Climate: Learning from International Partnerships in China’s Clean Energy Sector (Joanna I. Lewis, Cambridge, MA: The MIT Press, 2023, $45.00, 358 pp. ISBN: 978-0-26-254482-5)”. International Relations of the Asia-Pacific Icad008. https://doi.org/10.1093/irap/lcad008

【座談会】『月刊インドネシア』(2023年7月号)に岡本正明教授が出席した座談会「日本・インドネシア国交樹立65周年特別座談会:インドネシアの民主化とジョコウィ政権を概括する(下)」の報告記事が掲載されました。

【コラム】『月刊インドネシア』(2023年7月号)に西芳実准教授による連載「映画から読み解くインドネシア」の第5回「性暴力を受けた女性が紡ぐ新たな物語──『ライク&シェア』(2022年)」が掲載されました。

【報告】Maha Ali, Yusra Abdullahi, Poorvi Bellur, Alessandro Iandolo, Ria Kapoor, Emma Kluge, Ismay Milford, Brooks Marmon, Alanna O’Malley, Raphaël Orange-Leroy, Tomoko Takahashi, Pasuth Thothaveesansuk and Muhammad Suhail Mohamed Yazid. “Making and Breaking Global Order across the Twentieth Century” (Conference at Leiden University in October 2022). H-Diplo Forum 2023-1, Posted on July 6, 2023 at: https://hdiplo.org/to/Forum-2023-1.

【新刊】櫻田智恵『国王奉迎のタイ現代史─プーミポンの行幸とその映画』(ミネルヴァ書房、2023年)

【近刊】高橋知子・湯川拓・鈴木早苗「伝記的アプローチによる国際機構の研究─個人属性についてのデータセットの構築から」『国際社会科学』(2023年近刊)。

【近刊】Kisho Tsuchiya, Emplacing East Timor: The Cycle of Regime Change and Knowledge Production, 1860-2010, University of Hawai‘i Press が刊行される予定です。

 4. ポッドキャスト(音声プログラム)「ブックトーク・オン・アジア」

▼毎月第2・第4水曜日、SoundCloudYouTubeにて配信▼

【New!】2023年7月26日(水) No. 66 李英美『出入国管理の社会史─戦後日本の「境界」管理』(明石書店、2023年)
   SoundCloud / YouTube書籍情報

【New!】2023年7月12日(水) No. 65 梅崎昌裕『微生物との共生―パプアニューギニア高地人の適応システム』(京都大学学術出版会、2023年)
    SoundCloud / YouTube / 書籍情報

【New!】2023年6月28日(水) No. 64 杉江あい『カースト再考―バングラデシュのヒンドゥーとムスリム』(名古屋大学出版会、2023年)
    SoundCloud / YouTube / 書籍情報

【配信中】2023年6月14日(水) No. 63 金子真已編著『大人気べトナム料理店オーナー直伝 「ベトナムちゃん」金子真已のレシピノート』(発行:東京ニュース通信社、発売:講談社、2023年)
    SoundCloud / YouTube / 書籍情報 

【配信中】2023年5月24日(水) No. 62 津田浩司『日本軍政下ジャワの華僑社会─『共栄報』にみる統制と動員』(風響社、2023年)
    SoundCloud / YouTube / 書籍情報

 5. メディアへの露出

※掲載記事の一部はスクラップして稲盛財団記念館2階掲示板(研究支援室2の向かい側)に掲示しておりますので、適宜ご覧ください。

・2023年5月18日・19日に開催された第20回GISコミュニティフォーラムにて、貴志俊彦教授が渡邉英徳氏(東京大学)、中島みゆき氏(毎日新聞社)と制作した「写真家・安保久武と戦争:「従軍写真家」がとらえた時代」がマップギャラリー2023ストーリーマップ部門の3位に入賞しました。

・『京都新聞』2023年6月25日(日)朝刊教育面の連載「探究人」にて、古澤拓郎ASAFAS教授へのインタビューが「インドネシアの植生増、突き止める 特定地域への理解、文理越え深め」の見出しで掲載されました。
    記事で紹介された論文のプレスリリースはこちらです:「インドネシア全土20年間の植生指数の変化─地球環境問題への示唆」

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望)の「歴史理論」(6頁)にて稲村哲也・山極壽一・清水展・阿部健一編『レジリエンス人類史』(京都大学学術出版会、2022年)が紹介されました。執筆者は佐藤公美氏です。

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望)の「日本近現代」項にて貴志俊彦著『帝国日本のプロパガンダ─「戦争熱」を煽った宣伝と報道』(中公新書、2022年)が紹介されました。

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望)の「内陸アジア」(276頁)にて帯谷知可著『ヴェールのなかのモダニティ─ポスト社会主義国ウズベキスタンの経験』(東京大学出版会、2022年)が紹介されました。執筆者は植田暁氏です。

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望)の「東南アジア」(279頁)にて中西嘉宏著『ミャンマー現代史』(岩波新書、2022年)が紹介されました。執筆者は大泉さやか氏です。

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望)の「東南アジア」(280頁)にて岡田雅志・柳澤雅之編『アジアの薬用植物資源の生産・流通・利用の歴史に関する学際的研究(III)』(京都大学東南アジア地域研究研究所、2022年)が紹介されました。執筆者は大泉さやか氏です。

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望)の「東南アジア」(282頁)にて林行夫編著 『日本と東南アジアの仏教交流─その史実と展望』(龍谷大学仏教文化研究叢書42、三人社、2022年) が紹介されました。執筆者は大泉さやか氏です。

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望─)の「東南アジア」(283頁)にて小田なら著『〈伝統医学〉が創られるとき─ベトナム医療政策史』(京都大学学術出版会、2022年)が紹介されました。執筆者は大泉さやか氏です。

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望─)の「東南アジア」(284頁)にて黄蘊・山本博之編『東南アジアのナショナリズムと華人「同化」の実像』、および篠崎香織・舛谷鋭・山本博之編『蕉風・椰雨・犀鳥声』(いずれも京都大学東南アジア地域研究研究所、2022年)が紹介されました。執筆者は大泉さやか氏です。

・『史学雑誌』第132編第5号(2022年の歴史学界─回顧と展望─)の「ヨーロッパ」(376頁)にて粕谷祐子編著『アジアの脱植民地化と体制変動』(白水社、2022年)が紹介されました。執筆者は水谷智氏です。

朝日新聞デジタル特集Premiam A「満州 アヘンでできた “理想郷”」が2023年7月11日に公開されました。本特集にて貴志俊彦教授が渡邊英徳氏(東京大学教授)、田島奈都子氏(青梅市立美術館学芸員)とともに歴史写真のカラー化を進め、貴志教授はテキストの監修にも協力しました。

・名古屋港水族館館内にて、木村里子准教授が名古屋港水族館、東海大学、名古屋ECO動物海洋専門学校とともに進める共同研究プロジェクト「名古屋港スナメリプロジェクト」の紹介パネルが展示されました。

『日本経済新聞』2023年7月15日読書欄「あとがきのあと」にて、ユキヒョウ姉妹著『幻のユキヒョウ─双子姉妹の標高4000m冒険記』(扶桑社、2023年)が紹介され、木下こづえアジア・アフリカ地域研究研究科准教授と共著者の木下さとみ氏へのインタビューが掲載されました。

・ブータンの国営放送BBS、全国紙KUENSELにて、坂本龍太准教授、赤松芳郎特定助教らが進めるJICA草の根技術協力事業がブータン王国バルツァムにて主催した民具や写真の展示の模様が報じられました。
    “Traditional household items and farming tools on display in Bartsham, Trashigang,” BBS 15 July 2023.
    “Bartsham’s transition and transformation in pictures,” KUENSEL 14 July 2023.

 6. 最近のイベント

國立政治大學亞際文化研究國際碩士學程(IACS-NCCU)講演
    日時:2023年7月25日(火) 10時〜12時
    場所:政治大學達賢圖書館八樓達賢講堂およびオンライン
    貴志俊彦教授が「如何閱讀呈現在報紙面上的報導照片?—從「國際照片電傳」的角度思考—」の題目で講義を行いました。

東南アジア学会−海域アジア・オセアニア研究プロジェクト共催研究集会 “Southeast Asia as Critical Crossroads: Dialogues with Anthony Reid”
    日程:2023年7月22日(土)〜23日(日)
    場所:東洋大学白山キャンパス8号館7階125記念ホールおよびオンライン(Webex)
    使用言語:英語
    22日のSession 2 “Anthony Reid and Southeast Asian Studies” では、速水洋子教授が“Women in Southeast Asia from High Modernity Onwards” の題目で研究報告を行いました。また、小泉順子教授が司会を、石川登教授、マイケル・フィーナー教授がコメンテーターを務めました。

Special Seminar: “Small-Medium-Large Countryism: Divesting the Nation-State”
    日時:2023年7月21日(金)14時〜16時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階201号室(東南亭)
    報告者:Chen Kuan-Hsing氏(京都大学人文科学研究所客員教授)
    討論者:Victor Li 招へい研究員

アジア経済発展論研究会(AEDS)セミナー
    日時:2023年7月20日(木)10時30分〜12時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213号室)
    報告者:Paul Schuler氏(アリゾナ大学)
    タイトル:“Pillars of the Community: A Field Experiment on Party Member Incentives for Community Activism in Vietnam”

Seminar: “Cults of Domination or Legitimation? Anthropomorphism and the Roots of Founding Father Personality Cults in East Asia”
    日時:2023年7月18日(火)15時30分〜17時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階201号室(東南亭)
    報告者:Paul Schuler氏(アリゾナ大学) 

Packaged Food, Packaged Life: Book Launch with author Heriberto Ruiz Tafoya
    日時:2023年7月18日(火)14時〜(フィリピン時間)
    場所:アテネオ・デ・マニラ大学
    書籍情報

第17回日本カンボジア研究会
    日程:2023年7月15日(土)〜16日(日)
    場所:早稲田大学戸山キャンパス33号館16階 第10会議室およびオンライン

Masterclass with Professor Patricia Sloane-White (University of Delaware)
    日時:2023年7月14日(金)14時〜16時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階201号室(東南亭)
    連絡先:Nurul Huda Mohd. Razif 研究員

・Seminar “Possibilities and Limitations of Liberal Democracy in the Non-Western World: Considering from the results of the Thai general election in May 2023”
    日時:2023年7月14日(金)14時〜15時30分
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
    司会:外山文子連携准教授(筑波大学)
    報告者:Pandit Chanrochanakit氏(チュラーロンコーン大学)、Charnvit Kasetsiri氏(タマサート大学)
    討論者:Pavin Chachavalpongpun准教授、Viengrat Nethipo氏(チュラーロンコーン大学、大阪公立大学)、Anan Krudphet氏(タマサート大学)

国際東ティモール学会2023
    日程:2023年7月12〜14日
    場所:東ティモール国立大学(ディリ)
    土屋喜生助教が分科会 “Decolonizing Timor-Leste Studies” を主催しました。また、同分科会にて “History, Oral Traditions, and Archaeology: Reconceptualizing Historical Research to understand East Timorese Longue Durée” の題目で研究発表を行いました。

CSEASジェンダーセミナー2023:Seminar on Gender Issues in Academia
 日時:2023年7月11日(火)12時〜14時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213号室)およびオンライン
    話題提供:Patricia Sloane-White氏(デラウェア大学教授)
    司会:Nurul Huda Mohd. Razif 研究員 

アジア発展論研究会(AEDS)セミナー
    日時:2023年7月10日(月)16時45分〜18時15分
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213室)
    報告者:Anthony P. D’Costa(University of Alabama in Huntsville)
    タイトル:Compressed Capitalism and the Persistence of Informal Labor Markets in India

大阪公立大学大学院文学研究科東洋史学専修講演会「近代中央ユーラシアの啓蒙とイスラーム」
    日時:2023年7月10日(月)15時〜17時
    場所:大阪公立大学杉本キャンパス学術情報センター1階文化交流室
    講演:
    帯谷知可教授「19世紀末から20世紀初頭のイスラーム的男女平等論とその広がり」
    小松久男教授「啓蒙の戦略と射程─ジャディード知識人の著作から」

京都大学環インド洋研究センター(KINDOWS)第4回公開講座
    日時:2023年7月9日(日)13時30分〜15時15分(13時開場)
    場所:京都大学北部総合教育研究棟1階益川ホール
    映画上映:「適所を探して─移住女性たちの知られざる物語」(Finding their niche: Unheard stories of migrant women、ヒンディー語・英語、日本語字幕あり)
    解説・質疑応答:ワダワ・メイガ監督(ベルリン自由大学東アジア・日本研究所/上智大学比較文化研究所)

京都大学総合博物館2023 Lecture series ─研究の最先端─
   日程:2023年7月8日(土)10時30分〜12時
   場所: 総合博物館1階自然史展示室内 ミューズラボ
   講師:齋藤美保 アジア・アフリカ地域研究研究科助教
   タイトル:キリンの仔育てのいろは─タンザニアですすめる動物行動学

学術フォーラム「欧州とアジアの地域紛争をめぐる平和的解決と、世界経済の行方─学術共同の観点から」
    日時:2023年7月9日(日)14時〜17時
    場所:日本学術会議講堂およびオンライン
    主催:日本学術会議
    三重野文晴教授が「世界経済、ASEANの経済的側面から」の題目でコメントを行いました。また、貴志俊彦教授が全体討論の司会を務めました。

日本タイ学会2023年度研究大会
 日程:2023年 7月8日(土)・9日(日)
 場所:大東文化会館

2023 Pacific International Politics Conference
    日程:2023年7月7日(金)〜8日(土)
    場所:シンガポール国立大学
    高橋知子機関研究員が “Reciprocity versus Unconditionality: The Coalition of China and the Global South at the United Nations General Assembly” と題するパネル発表を行いました。

International Conference on Political Development in Southeast Asia: Implications to the Indo-Pacific Democracy
    日程:2023年7月6日(木)〜7日(金)
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(213号室)
    主催:台湾政治大学東南アジア研究所、京都大学東南アジア地域研究研究所 

Special Seminar: “Putting Plantation Life into Public Debate: Experiments in Research Translation”
    日時:2023年7月6日(木)15時30分〜17時
    場所:稲盛財団記念館3階大会議室
    報告者:Tania Murray Li招へい研究員(トロント大学教授)

Special Seminar: “How Peace Prevails: Insurgent Cohesion and Fragmentation in Aceh, Indonesia”
    日時:2023年7月5日(水)16時〜17時30分
    場所:京都大学稲盛財団記念館3階小会議室2
    報告者:Yuhki Tajima氏(ジョージタウン大学、CSEAS招へい外国人学者)

CSEASジェンダーセミナー2023:Special Seminar: Frontiers of Gender Studies in Asia
 日時:2023年7月4日(火)16時〜17時30分
    場所:京都大学総合研究2号館4階大会議室(AA447)およびオンライン
    報告者:Patricia Sloane-White氏(デラウェア大学教授)
    タイトル:“Gendering Sharia in the Muslim Workplace: Corporate Islam in Malaysia”
    司会:Nurul Huda Mohd. Razif研究員

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻オープンキャンパス2023夏
    日時:2023年7月1日(土)13時30分〜
    場所:オンライン(Zoom) 

国際ワークショップ “When Critical Urban Studies Meet Asian Studies: A Dialogue on New Directions of Knowledge Production in Globalizing Asia”
    日時:2023年7月1日(土)13時〜15時
    場所:東京大学東洋文化研究所およびオンライン
    報告者:Hyun Bang Shin氏(LSE教授、Board and editor of IJURR)
    タイトル:“Critical urban studies, knowledge production and publishing: Perspective from IJURR’s editor”
    討論者:岡本正明教授、園田茂人氏(東大東文研)

亜細亜大学アジア研究所第43回公開講座「東南アジア政治のいま~多様性のなかの変化~」
    日程:2023年6月24日~7月22日
    場所:オンライン
    7月1日開催の第2回講座「混迷のミャンマーに希望はあるのか」にて中西嘉宏准教授が講師を務めました。

・「映像から見る東南アジアの社会」ドキュメンタリー上映会
    日時:2023年6月30日(金)18時30分〜
    場所:稲盛財団記念館1階正面玄関ホール脇(旧京都賞ライブラリー)
    上映作品:「阿賀に生きる」(佐藤眞監督・阿賀に生きる製作委員会)

第192回東南アジアの自然と農業研究会
    日時:2023年6月30日(金)17時〜18時30分
    場所:京都大学総合研究2号館4階AA447会議室およびオンライン(Zoom)
    話題提供者:小宮山博氏(日本大学生物資源科学部)
    題目:市場経済移行後のモンゴル国農牧業の変遷

ダイキン工業・CSEAS産学共同研究セミナー「東南アジアのエネルギーと環境」第3回定例研究会
    日時:2023年6月28日(水)16時〜
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)およびオンライン
    講師:新井健一郎氏(亜細亜大学都市創造学部)
    タイトル:インドネシア都市圏におけるRumah Susun(複層集合住宅)小史

厦門大学国際関係学院の表敬訪問
    日時:2023年6月26日(月)

・AAS-in-Asia 2023 “Asia in Motion: Memory, Preservation, and Documentation”
    日程:2023年6月24日〜27日
    場所:慶北大学校(韓国大邱)
    土屋喜生助教が “Reconsidering the Mid-Twentieth Century in Portuguese Timor: A Comparison of Portuguese and Japanese Archives” の題目で研究発表を行いました。また、ラウンドテーブル “Possible Futures for Southeast Asian Studies” に登壇しました。 
    Miriam Jaehn学振特別研究員が“Intimate Encounters and Shifting Im-/Mobilities – Rethinking Anthropological Practices during a Pandemic”の題目で研究発表を行いました。また、アジアにおけるトランスナショナリズムと親密性に関するセッションを主宰しました。

京都大学アジア環太平洋セミナー「嵐の前の静けさ?─反政府抗議活動の自然消滅とペルー・ボルアルテ政権の今後」
    日時:2023年6月24日(土)10時〜12時
    場所:オンライン(Zoom)
    報告者・討論者:村上勇介教授、中沢知史氏(立命館大学)

・第2回アジア・アフリカ2050空調文化セミナー
    日時:2023年6月22日(木) 15時30分〜18時
    場所:京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室(I213)およびオンライン
    発表者:佐藤宏樹氏(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
    タイトル:「燃えゆくマダガスカル:快適に暮らせる森の行く末を考える」
    発表者:山田千佳助教
    タイトル:「東南アジア都市部における空調使用と気候・住環境・社会・健康との関連:予備調査の結果から」

CSEASコロキアム “Shifting Plantations in the Borderlands: A Challenge of Chinese Agribusiness in Southeast Asia”
    日時:2023年6月22日(木)13時30分~15時
    会場:京都大学東南アジア地域研究研究所東棟1階リサーチコモンズ
    発表者:Yos Santasombat招へい研究員(チェンマイ大学教授)

Guest Lecture: “Thermal Equity: The Need For Just and Inclusive Cooling to Address the Climate Crisis in Urban Southeast Asia”
    日時:2023年6月15日(木)
    場所:ハサヌディン大学公衆衛生学部およびオンライン
    山田千佳助教がゲストレクチャーの講師をオンラインにて務め、ディスカッションに参加しました。
 

■編集後記 ——————————————–

6月、秋田の学会へと足を延ばしました。これまでほとんど訪れたことがなかったのですが、秋田の地は緑に溢れ、会場は音楽会が催されそうな空間で、とても新鮮でした。会議は、開発途上地域の辺境のコミュニティの挑戦に光を当てる人々による、インスピレーションの源泉でした。自分の視野の狭さを痛感しながらも、これらの対話に微力ながら貢献できたことに、深く感謝しています。会議の幕が下りた後、男鹿半島での遠足に参加し、高齢化と耕作放棄により色褪せていく田舎を、若者たちが力強く再活性化する努力を目の当たりにしました。私は、地域づくりにはこのような理想主義者の息吹が不可欠だと感じています。(Y)

フィリピンのドゥテルテ前大統領の地元、ダバオでの生活は2か月目に入りました。路上での喫煙やポイ捨ての禁止、大学内での使い捨てペットボトルの禁止、夜間の青少年の外出禁止等は、シンガポールでの院生生活を思い出させます。同時にバジャオの乞食の人たちやホームレスが市役所の隣で路上生活をしていたりします。しかし、かつての「殺人事件の中心地」が「フィリピンで最も安全な街」に成ったというダバオの成功譚は、未だに殺人事件や部族間の抗争が頻発している他のミンダナオの地域からの移住につながっていて、アテネオ・デ・ダバオ大学による最新の社会調査によれば「将来もっと良くなる」という楽観的な雰囲気が広がっています。韓国から来ている同僚とは、「ドゥテルテ大統領の何が悪いか」という問いから始めてしまうのではなく、この土壌とミンダナオの人々の感覚の変化を理解する必要があるのではないかという話もしました。(KT)

今年度の研究紹介シリーズ「たんけん動画」は少し趣向を変えまして、5分ものの動画を制作しております。これまでのものは研究者の姿をお見せするのも1つの目的でしたが、今年度はシンプルに、新たな研究トピックやキーワードに着目して、視点・論点を絞って紹介する「たんけん動画5min.」を制作しております。
第1回目の動画では東南アジアの農村について取り上げています。収録はなごやかな雰囲気で進み、動画の最後にはその様子が垣間見えます。ぜひご覧ください。(M・O)

訪問研究者は研究所の宝、いや大学や京都の宝。研究滞在のため外国から京都を短期、長期に訪問する研究者がしばらく前から数多く戻ってきました。現地調査での人やものとの出会いや再会と同じくらい、外国から京都に集う訪問研究者との巡り合いも人生を豊かにしてくれると感じます。研究対象としている国・地域、研究上の関心・手法、受けてきたトレーニングもまるで違うと、共通点を見出すのが難しく、話が進みにくいかもしれません。ただ、その研究分野の中で最近どんな本が好き?と思いきって尋ねてみると、相手は面食らいつつも、喜んで答えてくださることが多いように思います。CSEASではビジターズ・ボイスという訪問研究者へのインタビュー・シリーズを用意しています。異文化交流や多元共生というと大げさですが、この「VV」を読んでいくと、境界線を引かずに何でも読んでミックスすることが楽しくなり、私にとって大事なものとなりました。ぜひご覧ください。(M)

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